障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

最近は、倫理観のない消費者を騙す企業ほど儲けている。

ここ1-2年の日本経済のトレンドは騙した者が勝つである。

倫理観などもうこの国の企業にはないのである。


☆☆☆


昨年度、私がツイッターでフォローしている藤沢さんがこうおっしゃっていた。


■合法的犯罪についてのツイート

合法的な犯罪についてのツイート

出典:藤沢さんのツイート(https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1079647350052728833

私の祖母は99歳で死んだ。老衰による肺炎が死因だった。

祖母はずっと私を見守ってくれており、私は彼女からすべての倫理観を引き継いだ。


祖母は80代の頃、訪問営業マンから布団を買わされた。原価5万円もしない布団を訪問営業の布団屋から30万円で買わされたのだ。

田舎ではよくあることだ。


祖母はその布団が30万円もする素晴らしい布団だと私に話してくれた。私は製造原価やら利益率の話を一切しなかった。

合法的な詐欺が現代社会ではまかり通る。それが一番儲かるのだ。


私は田舎の知性のない、他人を騙してもなんとも思わない、胸を痛めない人間が嫌いだ。

都会にもいるが都会のほうが被害が少ない。


都会は個人主義でありドアを開けると変なやつばかりがやってくるから、ドアを開けないためだ。

田舎はその騙す行為がむしろ当たり前であり正当化されている。高齢者だませてやったじゃん!得したじゃん!

と言われるのだ。


私はその愚鈍な精神性を、他人の感情を踏みにじりヘラヘラ笑って25万円を騙し取れた行為を誇り、他人に話せる厚顔無垢な知性が嫌いである。

祖母は死ぬまで30万円の布団だと思っていたのだ。


あの嬉しそうな笑顔を踏みにじる愚鈍さが嫌いなのだ。だから私は他者に冷徹になれる。

そいつの知性と哲学をまず見て人を判断する。


それがなければ、さようならだ。

他人を騙して合法的に金を毟(むし)ることに喜びを感じるその知性の欠落っぷりに、浅ましさと恥辱を感じるのだ。


さて、今年の話をしよう。2019年の話である。

まずはポールスミスの正月初売りの5万4千円の福袋の中身である。

それがこちらだ。


■5万4千円の福袋の中身

ポールスミスの福袋の中身1 ポールスミスの福袋の中身2 ポールスミスの福袋の中身3

出:キニ速(http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/5010826.html

このメーカーは、日本人が一番お金を持っている正月に、いかにして消費者を騙すのか?

が福袋のテーマなのである。

だから5万4千円出して売れ残りの商品を買わされるのである。


普通、ミクロ経済学最高の理論であるインセンティブ理論を使うならば、福袋で在庫処分を行った企業はその後消費者からの信頼を失うから、中長期的には売上高が減ることになる。

だが、実際にはそうならない。


1年後にはもう消費者はすべて忘れているためだ。

ネットを見て確認しもう二度と買わないぞ!と言う人間は、無視できていいほど少数なのだ。


だから毎年在庫処分の福袋の売上は減らない。廃棄予定だった服を売るという、超高利益率の福袋が毎年売れ続ける。

捨てる服が5万4千円に生まれ変わる錬金術である。


日本の企業に倫理観なんてないから。そんなもの存在しないから。一度、福袋を買った人間は二度と買わないだろう。

だがそんな感情も5年も経つとすぐに忘れてしまうのだ。人間の脳のバグを利用しているのだ。


さらに新規の顧客も買ってくれるから、焼き畑ビジネスのように見えて売上は落ちず、利益を得られ続けるのである。

日本において福袋は合法的な詐欺ビジネスの一つなのである。


楽天ビックカメラがセールの当日に定価の価格を上げて割引率を高めるのも同じだ。

ビックカメラがPayPay使用で20%引きにしても、値引き当日に20%定価の価格を上げていれば、商品価格は通常時と変わらないのだ。

これも詐欺ビジネスの一つである。


次の類例を紹介しよう。

公共の電波を使ったテレビCMの話である。スマホゲームのガチャは破産者を生み出すほどの中毒性の高いゲームソフトである。

そのプリンセスコネクト!のテレビCMがこちらである。


■これ

プリンセスコネクト!の10連ガチャのテレビCM1 プリンセスコネクト!の10連ガチャのテレビCM2 プリンセスコネクト!の10連ガチャのテレビCM3

出典:キニ速(http://blog.livedoor.jp/kinisoku/archives/5011162.html

ご存知の通リ日本にはチャンネル利権がある。

テレビのチャンネルが1つしかなければ、絶対に視聴率は100%である。


テレビのチャンネルが100個あると平均すると各チャンネルの視聴率は1%になる。

100個あると激烈な競争が始まるということだ。


アメリカの場合、たとえばニューヨークだとテレビ局が16局、70のチャンネルがある。

70個のチャンネルが激烈に競争しているのである。

どんな産業でもそうだが競争をしているから、常に良いものを作ろうとするから、コンテンツの品質が良くなるのだ。


日本はどうだろうか。

東京だと、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日テレビ東京東京MXテレビの6つしかチャンネルがない。

NHKは民放ではないためそもそも競争してない。


全局がまったく努力しなくてもシェアは16.6%ずつ獲得できてしまう。

そして競争を阻むために新規参入者を拒んでいる。


たとえばSONYPanasonicトヨタ自動車が子会社作ってテレビ事業を行うことはできない。

電波利権が電波を新規に交付しないためである。


これは移動通信事業の3社寡占も同じ構図だ。

ソフトバンクNTTドコモauの3社がまったく競争しないで価格が割高に維持しているのは、自分の競争相手が2社しかいないためである。


競争相手が常に3社寡占市場を作れば、その権限を握っていれば、国民は馬鹿だし、マスコミにジャーナリズムなんてないから

国民を不幸にすることで移動通信基盤整備協会だろうが電気通信事業者協会だろうが、電気通信個人情報保護推進センターだろうが、どこだって官僚の再就職先はあるのだ。


国民が馬鹿だからいくらでもこいつら不幸にすることで、搾取して天下っていくことができるのだ。

倫理観なんて誰も持ってないから。30年間不景気やってる衰退国だから当たり前だ。


不況が続くことをおかしいと思わないとかマジで笑う。

そのツケは馬鹿高い携帯電話料金に加算されているのである。脳みそ悪すぎるから仕方ない。あきらめなさい。


到るところに官僚が天下りするための利権がある。

そして公共の電波を使って一部ユーザーを自己破産に追い込むソシャゲのテレビCMが公然と行われているのである。


私はテレビを見ないためわからないのだが、そもそもスマホを持つと知力と思考力が落ちるため、スマホすら持っていないのだが、

ユーザーを騙すビジネスモデルが一番儲かり、その類のビジネスモデルがもっとも流行っており、合法であり、消費者が不幸になればなるほど儲かり、消費者が自己破産すればするほど、倫理観の欠落したテレビCMがより増加するのである。


テレビとかインターネットとか情報の質が悪すぎる。参考書と専門書、文学が好きなら古典文学が一番である。

一番知力と思考力を高められるからだ。


スマホゲームのテレビCMを1,000万人が視聴し、そのうちの1万人に一人がゲームやりすぎて中毒症状を起こし、自己破産したとする。

その場合テレビCMは1,000人の自己破産者を発生させるために役立っている。


自己破産した金はテレビCMを流したテレビ局とスマホゲームを制作しているゲーム制作会社に流れ込む。

合法で一番利益率の高いビジネスモデルがこれである。

倫理観を無視したビジネスモデルが一番企業収益に貢献するのだ。それを日本人のすべてが気づいてない。


自分の場合、目と耳の障害者のため、他人に合わせる必要がない。

目と耳を失った人間は人間扱いされず、すでに人間ではないとみなされるため、他人に合わせる必要性を感じない。


もう人ではないのだから、人と同じことをする意味がない。

よって、私はスマホとかいう情弱ホイホイのガジェット(道具)を持ちません。


パソコンはお金を稼ぐためにものづくりをすることができる機材です。

現にいまこうしてパソコンを使って私は記事を書いています。


スマホはお金を使うのに特化したガジェットです。

Amazon使ったり、ソシャゲのガチャやって自己破産したり、金を使わせるための道具です。


合法的な低倫理ビジネスモデルが一番儲かるし、なにより企業は倫理観という言葉を金儲けのために使っている。

たとえばテレビ居が新規参入企業を拒む際、低倫理企業が電波を持ったらどんな下品な放送がなされてしまうのか疑問だ。

とかゴミみたいなコメントを垂れ流すのだ。


自分たちが公共の電波を使ってスマホガチャのテレビCMを垂れ流し、中毒性によって消費者が自己破産し、日本国民の不幸に加担しているのに競争せず、金を欲しがるがために

倫理観という言葉を金儲けの材料として使います。


ぬるい。ぬるいよ。お前たちは。日本のトップエリートはここまで劣化したのだ。倫理的に彼らはもう終わってる。

恥ずかしい人たちが国のトップエリートなのだ。


倫理観という言葉はそんなぬるい言葉じゃないんだ。筋を通せ。一度責任を持つと言ったら最後まで添い遂げろ。

それができる企業はもう日本には存在しないのだ。


できうる限り、責任を取れるブロガーでありたいと、世間一般のブームを一切無視してゴミみたいに扱われる倫理観という言葉を、それなりに高尚な言葉に、光輝かせられるようにまともにブログを運営していきたい。


そう思った2019年の年始でした。みんなインターネットなんてやらずに専門書を読みましょう。

日本人は馬鹿になってます。

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