障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

障害者の人材紹介会社へ登録したら、1週間で3社からスカウトメールが来た話。

自分は目と耳両方の障害者である。弱視の難聴者なのだ。


☆☆☆


で、プログラマーの仕事がしたかったから、現場経験ないと駄目だと思って、生活保護しながら就職活動を始めた。

先週末、人材紹介会社へ登録してWeb履歴書とか全部書いて、今週の初めにカウンセリングへ行って、1社も会社を紹介してもらえなかった。

前回のエントリーである。


今回のエントリーはその4日後、週末の土曜日になり状況が少し変化したため書いている。

就職活動中の障害者の方のお役に立てたらと思う。


今週の月曜日に人材紹介会社へ行ったら、お前は3年も働いてないから企業様からの心象が悪く、お前には1社も紹介できない。

と言われた。


で、家に帰ってきて人材紹介会社のWebサイトにログインしたら、企業からのスカウトメールが届いていたのである。

人材紹介会社のエージェントと企業のニーズが全然違うんですけど。と少し思った。


たぶんスキルがあるからだと思う。簿記1級取得とかWeb履歴書に書いたので。

先週行ったときハローワークの職員さんも話していたのだが、障害者も人手不足であり、障害者求人も求人件数が増えている。

と仰っていた。


障害者求人とは、身体障害者手帳などの手帳を持ってる人しか応募できない求人のことである。

ただハローワークの職員に詳しく聞いたのだが、求人はほとんど非正規社員であり、事務職がメインだと話していた。


事務職ってこれからAI化されて削減される職業なんだけど、AI投資が進むまでの間、障害者にやらせよう。という企業の魂胆が丸見えである。

まあそれはいいです。


で、人材紹介会社のスカウトメールに応募ボタンがあったから押してみた。

押したら志望理由を書けと書かれており、でかい入力欄が表示された。そのため


スカウトメールを送ってきたのはお前の方であり、お前が俺を欲しがる理由なら分かるが、なんで私が志望理由を書かないといけないの?

日本語がおかしいですよ。

と書いて応募した。


そしたら、1時間50分後に書類選考落選のお知らせが届いたのである。

その後さらに2社からスカウトメールが来た。

(私は目と耳両方の障害者です。日本はどんだけ人手不足なのでしょうか)


1社はアパレルメーカーで服とか興味ないからお断りした。

もう1社には今度は一般的な障害者と同じような文章を書いた。こうだ。


企業に媚びて一生懸命報われない努力とともに奴隷労働に勤しみ、50年間労働を続けても契約社員だから1円もお給料が増えない。だけど

がんばりたーい(笑)!!


みたいな文を書いて送信し1日経ったら、1日で書類選考が通過した。

障害者はね、もう人生終わってるんです。

障害者になった瞬間から人生終了してるんですよ。気づけ。


病気になり障害者になると平均年収は健常者時代の半分になるんです。

で、媚びないと落ちるわけですね。


正しいことや物の道理を書いたら落ちます。

障害者の転職において私から一つアドバイスをします。職場での虐待とかいじめとか暴力とかいつものことです。


頭叩かれるとかしょっちゅうですよ。

で、そういう人が転職して頭叩かれない人間扱いされる(人間扱いされる職場なんてないのに)

会社に移りたい。


という動機で転職活動すると100%落ちます。

カウンセリングで一番聞かれることは前の会社の退職理由です。


日本人は民度が低くヴァカだから仕方ありません。

私は過労で倒れたため(朝3時まで働いてて疲れた)、退職したんですが、人材紹介会社のカウンセリングでは

  • 精神科へ行きましたか?
  • 心療内科へ行きましたか?
  • 上司や同僚とのトラブルはありませんでしたか?
  • 病院への通院などはしていませんか?またその証拠となる書類はありますか?

と聞いてくるわけです。


何が言いたいのかっつーと、日本は1度失敗した人間に対して道を閉ざすんです。冷たいんです。そういう陰湿な国民性なんですよ。

本人の今のやる気とか一生懸命さとか努力とか全部意味ないの。


だから若くて企業の醜い行動論理を知らず、一度も失敗したことがない新卒が、一番就職活動では強いのですよ。

彼らが内定率が一番高くなるんです。


過去にどんな失敗をしたか、履歴に傷が付いた、一度でも失敗した、トラブル起こした障害者なのかどうかを彼らは見てるんです。

なぜなら一度失敗した障害者を企業は採りたくないためです。


これは健常者の転職活動もまったく同じです。

一度職場でトラブルを起こした人間を取りたい会社など、この国には存在しません。当たり前。


殴られる側、頭を叩かれる側でもそうです。加害者だけでなく被害者に対しても、この国の企業は厳しいんです。

日和見していじめられてる奴を助けない。見て見ぬふりする。トラブルを起こしたことのない社員を大切にするんです。


だから日本企業のトップはクズが多くて海外企業に負け続けているから、30年もお給料が増えない恥ずかしい国になったんです。

一生懸命働いて、同僚から仕事を頼まれて、断るのが下手くそで、全部の仕事を引き受けてしまい


倒れるまで働きうつ病になった場合、それはそいつの自己責任。がこの国の企業の暗黙のルールです。

こういう真面目な社員でも1度でも職場で倒れるあるいはうつ病になるなどのトラブルを起こすと、人生詰むようにできてます。


だから他の先進国より閉塞感があって自殺者が多いんです。電車が毎日停まるのはこのためです。

よって転職したいならばいまの会社では物足りない。


もっと厳しい環境に身を置きたい。もっと高度な仕事がしたい。

能力が非常に高いのに、あるいは高めているのに、上司から高度な仕事を与えられない。


とりあえず、いまの会社の上司に相談したものの、高度な仕事をさせてもらえない。

というような向上心が非常に高くそのやる気がいまの会社では持て余してしまう場合にのみ、転職活動が有効になることを覚えておきましょう。


転職というのは能力の高い人がするんです。低い人は転職できません。

なぜなら転職理由や退職理由がバレるからです。


いまの会社で頭叩かれるのが嫌だから転職したい。という障害者を採ってくれる会社は1社も存在しません。

だって採用後にまた新しい会社でも頭叩かれるわけで、逃げられることはないからです。


問題は転職したあとも続きますので、自分で問題解決できる人間でなければならないということです。

たとえ転職できたとしても(そういうトラブル抱えた障害者を企業は採らないが)、たとえ採ったとしても


また2-3年後に部署が変わったり新しい社員が配属してきて、障害者を見つけてストレス発散のため頭を叩きまくる。

とか、いつものことだから。障害者に人権なんてないの。気づけ。


職場での虐待件数は毎年過去最高を更新しているのが日本の職場なので、自分で問題解決できるスキルを身に着けないと

何度でも叩かれ続けることになるだけであり無意味です。


てか、職場で嫌なことがあったら人材紹介会社に駆け込むのではなく、いまの会社で自分で問題解決できないと

人生詰むように制度設計されてることは覚えておきましょう。


私はフリーランスで働くんじゃないかなーと思ってます。

あと来週あたりにこのブログに寄付のページでも設置してみようと考えてます。


無料で開放しているけど、莫大な人件費を書けてるブログなので、お金が余ってる人や役に立った!と思った人だけ好きなだけ

寄付してもらえればと思います。


まとめると、障害者の転職は向上心の高い人で、自分のスキルや専門性をいまの職場で持て余している人以外成功しないってことです。

また逆論理だけど、簡単に転職できる人は能力の高い人であり、どの会社でも欲しがっている人です。


逆に転職活動しているのになかなか転職できない人や不平不満を職場で撒き散らしているのに、転職しない人は、能力の極めて低い人です。

ということは覚えておいて損はないでしょう。

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