障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

日本の富裕層は日本の庶民の所得を食べている。

森永卓郎さんの「なぜ日本だけが成長できないのか」を読破した。

面白いデータがたくさん載っていたので、2-3本記事を書いてみようと思う。


☆☆☆


まず、書籍にも書かれているが、アベノミクスで景気は回復している。

実際の数値データを出すと安倍政権発足後、株価はおよそ2.6倍になり、有効求人倍率も2012年11月は0.8倍だったところが、2018年6月には1.62倍まで急回復している。


有効求人倍率1.62倍とは、職を求めている求職者が100人いたとして、求人数が162件あるということだ。

実質的に全員職に就けるということだし、1倍を越えていることからも、求職者の数よりも求人の数のほうが1.62倍多いのだ。


つまり日本はアベノミクスの特に第一の矢「金融緩和」によって、人手不足になったと言うことができるのだ。

なのに格差は拡大し続ける一方だ。


労働者の所得もサラリーマンの所得も年々減り続けている。

ソース↓


■安倍政権6年目の労働者の所得水準

安倍政権における可処分所得の推移

■サラリーマンの所得

安倍政権における会社員の手取りの推移

出典:以前書いた日本は終わってるの記事より抜粋

なぜ企業の売上は増加しているのに日本の労働者の賃金は減り続けるのか?

その理由は日本の富裕層が庶民の所得を食べているからである。


日本人は知性がないからこの現象に気づかないのだ。日本ってね、実は富裕層がいっぱいいる国なのだ。

キャップジェミニというコンサルティング会社の2018年版「ワールドウェルスレポート」によると


投資可能資産100万ドルオーバーの富裕層が世界で一番多い国がアメリカであり、528.5万人いる。

投資可能資産とは当座資産または金融資産のことである。預金残高1億円オーバーと言えばより分かりやすい。


そして投資可能資産世界第2位の国が中国ではなく日本であり、日本国内に預貯金1億円を越えている富裕層はなんと316.2万人もいるのだ。

日本の世帯数は5,340万世帯だから17世帯に1世帯は預金残高が1億円を突破しているのだ。


さらに日本のGDPが世界に占める割合は6%である。なのに日本の富裕層が世界に占める割合は17%に上るのだ。

世界の富裕層のうち17%は日本人なのである。

なぜか?


なぜ一般人がどんどん貧乏になり続けるのに、富裕層は増え続けているのか?

アベノミクスで景気は回復し株価も上昇し、人手不足で企業業績は好調なのに、なぜ庶民は貧しくなり続け、富裕層は豊かになり続けているのか?

その理由は2つである。


1つは労働分配率が減少しているためである。労働分配率とは企業の売上高に占める従業員給与の割合のことである。

非正規社員を4割まで増やし続けた企業は売上に占めるお給料の割合を減らしているのである。


だから上のグラフにあるように人手不足なのに賃金は上昇しないから、国民は貧しいのだ。

景気回復を実感できないのだ。

ではなぜ同じ国民、同じ労働者なのに、富裕層だけ賃金が増え続けるのか?


それが森永卓郎さんの著書「なぜ日本だけが成長できないのか」に書いてある。

非常におもしろいカラクリのため、忘れないうちにここに執筆しておく。詳細に精読したいなら本を買って読んでほしい。


庶民が貧乏になり続けているのに富裕層が大金持ちになり続けているその最大の理由は、富裕層は労働者ではなく経営側の人間だからである。

そして経営者側の人間の給与体系は、米国型の業績連動給を採用しているのである。


業績連動給与制とは当期に生み出された利益と自分の給与を連動するという報酬体系である。

企業会計においては収益-費用=利益である。


そして日本は人口減少社会でそれほどGDPも売上高も増えてない。

意味が分かりましたか?

そういうことですよ。


経営者は従業員給与の総額を減らすことで企業利益を増やし、自分の所得を増やし続けているわけです。

その結果がこちら。


役員報酬1億円オーバーの上場企業経営者ランキング(1~20位)

役員報酬1億円オーバーの上場企業役員

出典:東洋経済オンライン(https://toyokeizai.net/articles/-/177387?page=2

アベノミクスによって景気が回復し、その得られた果実はすべて富裕層が獲得している。

そして人件費を削減すればするほど役員報酬は増え続けるため、景気が回復したのに労働者の賃金は減り続け、労働者の賃金が減れば減るほど利益が増加するから、役員の報酬は増え続けるのだ。

だから格差社会が生まれたんです。


日本の富裕層は庶民の所得を食べているのに庶民がもう馬鹿で知性がないから、それに気づいてない。

が日本社会の実態です。


特に日本の若者は終わってるから非正規社員になるとすぐ落ち込んで、一人で絶望し、自殺するけど、つまりは経営者になれってことなんだよ。

昭和の中頃は医療が発達してなくて、1950年頃なんか20代の若者は年間で3万5,000人以上死んでた。


1950年代の人生スーパーハードモードに比べれば、いまの日本は恵まれすぎてて、ぬるすぎるんですが、まあ日本の若者は薄っぺらくてナイーブなのでそんなこと言っても無理でしょう。

搾取されちゃっててください。


若者以外の日本人労働者もヘタレで既に終わってるんで、行動せず、勝手に搾取されててください。

落ちるとこまで落ちちゃってください。

他者とかどーでもいいです。


私は目と耳を失い経営者になった。

人生が充実してるかは知らんが、この終わった国日本でブロガーとして生活保護を脱却するという大目標があるため、努力します。


知性なき庶民は不平不満ばかりこぼし、何も行動を起こさず、勝手に滅んでください。

私は絶対に雇わられて働きません。搾取されるのが嫌だからです。社長以外やる気はありません。

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