障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

生き方-人間として1番大切なこと-を読んだ感想について

燃える闘将、稲盛和夫の「生き方-人間として1番大切なこと-」を読んだため忘れないうちに感想を書いておく。


☆☆☆


読んだのこれ


■生き方

稲盛和夫の書籍「生き方」

出典:サンマーク出版https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=9543-2

まず稲盛和夫とは誰か?

彼は昭和の意思を継ぐ最強経営者の一人である。


昭和の意思とは経営の神様と言われた松下幸之助Panasonic創業者)や、ホンダの創業者である本田宗一郎のことである。

彼らが生きていた時代、日本が世界の頂点に君臨していた時代を生きたKDDI創始者、そして京セラの創業者。

それが稲盛和夫である。


昭和末期、日本が一人あたり所得で世界の頂点に君臨していた当時と比べて稲盛和夫は現在の日本人を、民度が低く知性がなく、下劣で劣化した恥ずかしい奴らだ。

と形容する。


では、昭和から続く昔の日本人はどんな奴らだったのか?

史上最強の金持ち軍団だったいまの貧乏人大国ではない、当時の日本人はどんな奴らだったのか?


それは人の心の痛みを分かってあげられる、世のため人のために一生懸命に働くことができる大人たちであった。

と本には書かれている。


世のため人のため、そんな日本語はもはや日本人の辞書にはない。

自分のため、自分の欲望のため、自分がパチンコをしたいから車に幼児を置き忘れた。


自分が選挙で当選したいから、票田となっている高齢者優位の政策だけを掲げ国を滅ぼす。

自分が経営しているときだけ高い利益を上げたいから、アルコール度数9%のストロングゼロを販売し、アルコール中毒者が病院送りされても自分さえ良ければいい。


アルコール依存症で自分が引退したあと他人が苦しんでも、退職金と役員報酬はすべて受け取ったあとだから、自分さえ良ければ良い。

アル中患者の治療費はウチの会社が負担するのではなく、国民健康保険による国民負担だから、自分の会社さえ儲かれば良い。

俺たちは1円も金を払わなくて良い。法律に載ってないことなら、何をしてもいい。


このように平成・令和時代は利己主義であるのに対して、昭和のスーパー経営者世代は利他主義(他人のことを思いやる思想)だったのです。

お前たちにこの言葉を贈りたい。生き方に何度も出てくる言葉だ。


世のため人のために尽くす!!

もう一度言う。


世のため人のために尽くす!!

お前たち、1000兆回読み返しなさい。


理解できる?世のため人のために尽くす!!人たちがこんな世界でももっとも豊かな国を作ってくれたんだよ。

何の資源もない原爆2発も落とされた、極東の敗戦国のちっぽけな島国だったのにだよ。


平成以降の大人は年だけとって後ゴミだから、中身子供なのに年齢だけ大人だから利己主義だけど、昭和時代の成人した大人は

 世のため人のために尽くす!!

人たちだったわけですよ。


そりゃ勝つわなとね。強すぎる人たちだったわけです。

世界を相手に連戦連勝し、自動車や電子部品やトランジスターを売りに売りまくった人たちですからね。

世界最強ブランド、メイド・イン・ジャパンを作った人たちですからね。ええ。


世のため人のために尽くす!!とかもはや死語だね。

へたれの巣窟と化した令和時代の日本では、もう使われることが永遠にない言葉です。


この「生き方」という本には当たり前のことが書かれているのに、誰も実践していないことばかりが書かれています。

たとえば、彼はこう言っています。


私は27歳のとき京セラ(いまでは世界一のセラミックの会社)を作りました。

だけど私は経営のプロではなかった。


経理や会計、人事の知識がなにもない、ただのセラミックスエンジニアにすぎなかった。

経営の素人だったから部下からの報告を受けたときどう判断したらいいのか、どんな執行を下せばいいのかが、全然分からなかった。


だから私は経営の判断基準を「人として正しいことを正しいままに貫こう」と心に決めました。

すなわち、嘘を付いてはいけない、人に迷惑を掛けてはいけない、欲張ってはならない、正直であれ、自分のことばかり考えてはいけない。

誰もが子供の頃、お父さんお母さんから教わった単純な規範を経営の判断基準としたのです。


言ってる意味分かりますか?自分の事ばかり考えてはいけない。って令和時代に意味通じるの?

令和時代の日本人は自分のことしか考えていませんものね。まったく逆なんよね。


これが非常におもしろい。

本には、感謝の気持ちを忘れない。人に親切であれ。足るを知れとか、ホコリをかぶった、もうまるで使われない言葉ばかりが出てきます。


そもそもさー、障害者で障害年金受給してる奴で、夜遅くまで働いてる健常者や国に対して

 「ありがとうございます。」

って言葉を口にする奴が一人もいないんだよね。


身体障害者436万人中1人も納税者である健常者の人たちに「お世話になっております、ありがとうございます」って言葉を使える人がただの一人もいないんだよね。


日本の令和時代の障害者なんて、足るを知れどころか障害年金少なすぎんだよ、クソがよ。もっと寄越せよ。

とかでしょ。ゴミだよね。狭量で自分のことしか考えてないんだよね。


稲盛さんなんか悪いことをしたり嘘を付いてしまったら、誰もいない部屋へ走り出して一人になったら「神様ごめん!」

って言葉を声に出して言うんだよ。


もうね、お前たちとは人としての格が違う。違いすぎる。んだよ。

人間としての出来がね、正しさが違うのよ。


己を律するって意味分かる?

人間はどこまでも強欲になっていく生き物だから足るを知れって言うんだよ。


リボルビング払いで自己破産した人とか己を律するって意味分かる?

欲しいものがあっても自己を律するんだよ。


中毒性があるスマホゲーム、ソシャゲのガチャがあっても、己を律して足るを知ることで、欲望のままに己を動かさない。

自分が強欲な生き物だということを知っているから、自分で自分を律するんだよ。


最近の日本人は律したりしないよね。

芸能人が他の芸能人の不倫を暴露したり、すぐ怒ったり他人を批判したり、高齢者の自動車事故を自分が轢かれたわけでもないのに


弱者を楽な批判されない立場に立脚したあと非難したり、小物なんだよ、お前らは。

高齢者が道路で転んだら隠れてコソコソとそれスマホで動画撮影してインターネットに晒して、高齢者が転んだ姿を世界中に公開してぎゃはは!!

とか民度低すぎだから。


大人としての人としての出来が作りがもう全然違うのよね。ええ。もう無理。

稲盛さんなんかこうだよ。生きる上では


ど真剣に生きる。人として正しく生きる。私が嘘を付いて人様にバレなくても神様はいつも見ている。

神様はいつも見ているだよ。


ええ…。

もうね。お前たちこれ読みなさい。死生観についてとか、かなりおもしろいから。


私の死生観はこの世は生きてるときがすべてである。

なんだけど、稲盛さんはこの世は生きているときに財産などを築いてもすべてがパーになる。


どんなお金持ちだろうとお金をあの世には持っていけない。どんな成功や名声や資産を築いても、死ぬとき全部失われる。

貧乏人も金持ちも死は等しい。死んだら全員ゲームオーバー。


ここまでは私も同じ。

稲盛さんはここからが違う。彼は、死んだ後も唯一持っていけるものがあると説く。


それは魂だ。と言うのである。人間はあの世に魂だけは持っていける。

資産も名声もお金も美女も全部持っていけない。だけど魂だけはあの世に持っていける。


だからこの世の生とは、魂を磨くことである。

生まれたときより少しでもまともな魂であの世に行くための修練の場。それがこの世である。


魂を磨くのに一番良いのは「仕事」である。

仕事はお金を受け取るために、生活をするためのものではなく、魂を磨くために精一杯、一生懸命に働くことに価値がある。


魂を磨くために人として少しはまともに生きて行けるように、人に感謝される、人に喜ばれることをしよう。

人に感謝される行為をすると巡り巡って40年後くらいに帳尻が合って、全部自分に還ってくる。


長年人を見ていると、人に親切にした人ほど他の人から親切にされ、巡り巡って自分が幸福になる。

全部帳尻が合うように社会はできている。


これを自然科学の素粒子原子核中性子の話で論理立てているのが実におもしろいです。

人文科学(人の気持ち。心。私はそう思う)ではありません。自然科学(物理学)です。


理系の人が論理立てて、人に良いことをするとそれが論理的に自分に帰ってくる法則がある。

と断言しているのは実におもしろいです。


物理学の話なので長くてここには引用しませんが、興味があれば読んでみてください。

かなりおもしろい本です。


私はこれ読んだの2度目ですが心が洗われました。

他にも稲盛さんは本の中で、辛いことがあったときこれは私の試練なのだ。


試練を与えてくれて「神様ありがとう!」は、流石に昭和世代はモンスターだなと、精神の鬼たちが

こんなにも豊かな日本社会を作ってくださったんだなという実感が沸きました。


精神の鬼たちが過労死があまりに多く、ニュースで報道されなかった昭和の中期に、日本を世界最高の国にしたのです。

過去に勝ち続けたからいまの日本は豊かなんだよ。競争に負けたら、いまがそうだけど、貧乏になるんだよ。


なんでそんなことも知らんのかね。経済学の書籍読めば分かるのにね。

結局、過労死上等なモーレツ社員と、スーパー経営者がこの国を豊かにしたんですわ。


その残りカスの資産で私たちはいま豊かな社会でダラダラと生きているわけです。

それが実感できるほど魂の篭った熱い本でした。おすすめします。

関連エントリー