前回のエントリーの続きを執筆する。
前回は高卒と大卒で生涯年収に1億円の差が付く。と書いた。
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こういうことを書くと貧乏人や生活保護者の親は頭が悪いから、息子を大学に行かせればなんとかなる。と思ってしまいがちだ。
短絡的な思考回路しか持っていないためだ。
実際に新聞を読むと生活保護者の親が我が子を税金で大学に行かせたい。生活保護では学費が払えず大学に行かせられず、辛い。
という記事が載っていて、一部の生活保護者は高卒と大卒の生涯年収1億円の差を少し知っている、または世間体として大学くらい出しておきたいと考えていることが分かるのだ。
だが、敢えて言おう。金持ちが大学と言うときに受験する学部はほぼ100%医学部である。
大学といえば医学部。が金持ちの考えである。
なぜなら、大学は学部によって得られる生涯年収がまったく異なっており、その頂点に君臨するのが医学部だからである。
まずはデータを見ていただこう。
学部ごとの卒業後の30代の平均年収はこちらだ。
■30代時点での平均年収上位学部と下位学部
出典:furi-kake(https://furikake.doda.jp/article/2018/09/10/68.html)
平均年収1位はぶっちぎりで医学部である。
医学部・歯学部・薬学部と合算しても30代時には平均年収が500万円を超えてしまう。
ちなみに、医学部だけだと30代で平均年収は男性医師が1,274万円であり、女性医師が1,025万円である。
最下位の文系心理学部とは4倍もの年収格差を生んでいるのである。
同じ大学の出身者であったとしても、年収に4倍もの差が付いてしまうのだ。
医学部の倍率だけ10倍になり10人に1人しか合格できない。
上記で述べた事実を知っている金持ちだけが医学部1本に絞り、息子のなりたい職業やら好きなことやらをすべて無視して医学部(金持ち確定学部)に受験するから
医学部だけ倍率が高まってしまうのだ。
翻って貧乏人や生活保護者は我が子を大学へ行かせてやりたい。大学だったら学部はどこでも構わない。
子供の好きな学部に行ってほしい。という無知っぷりである。
いいかい?いまから現実を述べるが、平均年収上位学部は
経済・経営・法学部以外、平均年収上位学部はすべて理系であり、数学やらない人間は大企業正社員にならないと全員貧乏人確定コースなのである。
この事実は誰も知らないのだ。
ちなみに、6位の農学部・畜産・獣医学部も全て理系学部である。
大企業正社員という連合の既得権益に加入しなければ、技術者・専門家・科学者・医者(全部理系学部出身者しかなれない)
という所得の高い専門職はすべて理系が独占しているのである。
そしてその頂点に君臨し、30代で平均年収が1,000万円を突破するスーパー金持ち予備軍が医者なのだ。
だから金持ちの親はなんとしてでも、息子の希望やらなりたい職業やらをすべて無視して我が子を医者にさせたいのである。
だからいまでも医学部だけは受験戦争をしているのである。
そして数学を学ばない、科学を学ばない人間は、新卒1回のゴールデンチケットで大企業の正社員になれないと、大学へ行く意味がほぼなくなってしまうのである。
それは中途採用においては高卒も大卒も専門スキルを持っていない以上は実力がないと見なされるため、高卒も大卒もすべて同じ給与での採用になるためである。
数学を学ばない人間は貧乏人になる。これが現実である。
さて次は学部内格差である。実はこっちのほうがずっと大きな格差である。
たとえば情報工学部出身者だとしよう。
東北大学でも東大でもどこでもいい。
大学に入学し、4年間勉強して卒業後、情報工学部のトップエリートたちはGoogleやApple、マイクロソフトに就職する。
同じ学部の成績最下層の人間、4年間勉強していなかった人間は中小企業の社内SEになる。
トップエリートたちの平均年収はすぐに2,000万円を突破する。
特にGoogleのプログラマーだったら簡単に年収3,000万円を突破する。それがどうだろう。中小企業の社内SEでは初任給はたったの400万円である。
同じ大学の同じ学部出身者なのに、入社時に年収格差がすでに7.5倍も差を付けられてしまうのである。
理学部数学科はどうだろうか。上位1%は大学教授か外資系金融企業で金融商品の開発に関わる仕事を得られる。
成績中位者は学校の先生になれる。数学科で成績下位の人間はニートにしかなれない。
外資系金融企業で3年勤めたトップエリートは年収が軽々と5,000万円を突破する。下位は職場がないため、所得ゼロである。
同じ大学、同じ学部で4年間どう過ごすのかが一番の所得格差要因なのだ。
文学部はどうだろうか?
実は文学部が一番格差が酷い。成績上位者のトップエリートは大学在学中に作家、漫画家、ライトノベル作家、小説家になる。
年収は天井知らずであり、1億円を突破する人間も排出される。
週刊少年ジャンプに連載してしまったら軽々と年収1億円を突破してしまうのだ。
成績下位者は文学部ほど就職に不利な学部もないため、当然ニートである。ニートか中小企業のホワイトカラーとなり平均年収は300万円程度だ。
文学部においてはトップエリートと最下位層の間ではゆうに30倍以上の格差が22歳時点で発生してしまうのである。
大学で遊んでる奴と漫画や小説描いて連載スタートさせた人間では専門スキルも技術力も天地の差が開いてしまうのである。
そしてこの学部内格差は高卒と大卒の生涯年収格差であるたったの1億円を、1年で回収してしまうほどの圧倒的な格差なのである。
ちなみに、新聞に出てくる大学奨学金自己破産の学生は、すべて文系である。
理系学部は平均年収が極めて高い。
よって奨学金を返済できない低所得な卒業生は極めて稀である。私が読んだ新聞において理系で破産した人はゼロである。
就職時に人事部から嫌われる金を生まない文学部や観光学部や心理学部(全部文系だ)の人間がその後中小企業にしか就職できず、所得が少ないため奨学金を返済できずに自己破産しているのが現実である。
ぶっちゃけ文学部あたりだったら高卒とそれほど所得に差も発生しないし、なにより得られるスキルに差がないため、企業は中途採用では実力だけを見てくるから、大学行っても行かなくてもあまり差がないのである。
また、所得の高い工学部・理学部・医学部は独学では不可能だ。
文系学部であれば図書館でドストエフスキー、トルストイ、シェイクスピア、アダム・スミス、マックス・ヴェーバーの本を読み放題で、独学で知力を高められる。
大学である必要はない。
だが、工学部、理学部、医学部の実験機材は1台2,000万円とか3,000万円する。自宅にMRIやX線装置を搬入し実験するのは事実上不可能である。
よって理系学部は大学でないと専門性を学ぶことができないのである。
以上まとめるとこうなる。
■学歴と格差まとめ
- 高卒と大卒の生涯年収の差はたったの1億円である。
- 学部によって平均年収に4倍以上の差があり、年収上位学部はすべて理系である。
- 大企業正社員になれなかった場合、数学やらない文系は貧乏人にしかなれない。
- 同一学部内の上位層と下位層では、学部にも依るが平均年収に10倍から100倍以上の差が付いてしまう。
- 大学は入学するときが競争のスタートであり4年間勉強した奴としなかった奴の格差は、高卒と大卒の格差よりずっと大きな開きがある。
ということである。
具体例を挙げたため分かりやすかったのではないかと思う。
一番大きな格差は学部内格差であり、2番めが学部間格差。3番めが高卒と大卒の生涯年収格差なのである。
これが現実である。
まったく知られてないが、要は大学に入学した後がほんとうの競争の始まりなのである。特に文学部はその格差が一番ヒドイ場所である。
企業からもっとも不人気な文学部では、売れっ子作家とニートの差になるためである。
大学行って遊んでる人は高卒と生涯年収に差は付かない。行っても行かなくても変わらない。
差が1億円も着いてしまうのは高卒及び文系で企業が欲しがらない(経済・法学部以外)の学生と、医学部を頂点とした理系学部の間に所得格差が激しすぎるためである。
大学とは金を稼げるための専門技術を学ぶ場所であり、医学部・工学部・理学部があるからこそ高卒と生涯年収で1億円もの差が付くのである。
文系学部はおまけのようなものなのだ。
また、同一学部内でも4年間遊んでた奴と勉強していた奴とでは、Googleのプログラマーと中小企業の社内SEの差の如く、極めて大きな所得格差が発生してしまうのである。
そりゃね、米国長者番付1位はAmazonの社長、2位はマイクロソフトの元社長。3位は金融業のため1位2位3位全部理系が独占している事実を知れば、数学を学ばない損失が少しはわかったと思う。
文系は大学行っても新卒1回限りのゴールデンチケットで就活に失敗してしまったら、中途卒は高卒と同じお給料からスタートするため、所得格差は発生しないのである(経験者談)。
文系は専門技術を学ばないからこうなるのだ。科学技術を学ばないからこうなるのである。
だから文系学部卒で非正規社員になって奨学金自己破産するのである。理系にそんな奴はいないのだ。社会のお役に立てる学問なのだから。
法学・経済学部以外で数学やらない人間は全員貧乏人確定なのである。
続きもあるよ。ハッハッハ