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なぜなら、受賞企業が障害者に単純作業しかさせておらず、これではお給料が増えないためです。
こんなところで働くくらいだったらニートになったほうがまし。
と書きました。
では、どんな仕事をしたら障害者はお給料が増えるのでしょうか?それは生産性が上昇する仕事です。
障害者雇用給付金の納付先であり、厚生労働省官僚の天下り先でもある、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が良い仕事をしてます。
ほんとはこの独立行政法人が滅ぶことが一番良いニュースなのですが、まあそれは無理なので仕方ありません。
独立行政法人をなくしてその運営費(税金です)を全部障害者が直接現金給付で受け取れれば、別に働く必要もないのですが、そんなこと言っても無意味なのでしょうがないです。
話を元に戻します。
お給料が増え続ける仕事とは、1時間当たりでの売上高を増やし続けられる仕事のことです。
で、この独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が今年の「障害者雇用優良事業所 理事長努力賞」を表彰するニュースがあったため、自分も精読しました。
これ↓
■ビーアシスト、「障害者雇用優良事業所 理事長努力賞」を受賞
出典:ブックオフグループ特例子会社のビーアシストが 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構より 「障害者雇用優良事業所 理事長努力賞」を受賞(https://www.atpress.ne.jp/news/165825)
受賞されたこの会社はブックオフの特例子会社です。
特例子会社とは通常、障害者だけを大量に雇って便所掃除とかコピー業務とか、入力業務とかお給料の増えない仕事だけを専門的にやらせる会社です。
そのため、この会社もそうなのかな?と思い、仕事内容を確認しにブックオフのホームページに行ってみたのです。
そしたら違うんよね。
ビーアシストの仕事内容はこれ↓なのです。
■ビーアシストで働く障害者の仕事内容
出典:ビーアシストの仕事内容(https://www.bookoff.co.jp/corporate/company/b-assist/business_outline)
この8つの仕事内容のうちお給料の増え続ける、つまり生産性の上昇する仕事内容が最低でも3つあります。
要は仕事することで技術力が上昇するものが3つある、ということです。
で、技術力が上昇すると、その社員が1時間あたりで獲得できる売上高が増えます。
つまり生産性が上昇する仕事が3つあるってことです。
それらは
- 洋服加工
- ホビー加工
- ヤフオク出品
の3業務です。
他のバーコードラベル発行、商品棚卸し、POP作成、トレカ補充の4業務は、単純作業です。
だから技術力が上がらない。技術力が上がらないと、1時間当たりの売上高も増えないからお給料は増えない。
CD加工業務はどれほど技術レベルが上昇し、社会的ニーズがあるのかが分からない。
キズを治してレアなCDが動くようになるところまで技術レベルを上昇させられるのかどうかが、Webサイトの情報だけでは分からない。
たぶん、お給料は増えない。
だけど、洋服加工、ホビー加工、ヤフオク出品は技術力がどんどん上昇していく、つまりはお給料が増え続ける仕事内容です。
こういうまともな仕事を障害者に提供している会社は非常に珍しい。
良い会社だなあと思います。
洋服加工はより技術レベルを上げれば服飾の専門家になれる。だから会社クビになったら、自分でジーンズでも作ってヤフオクで売れば食べていける。
どこまで専門性を上げられるのかは分からないが、その道は専門職への登竜門となる。
ホビー加工も同じで、技術レベルを上げればもしクビになったらフィギア職人になって、自分の作ったフィギアを売れば生計は立てられる。
売れっ子のフィギア職人という、より高度な職業がその先にあるし、それはお金持ちになる道でもある。
最後のヤフオク出品も写真の綺麗な撮り方、営業文章の綺麗な書き方、マーケティングスキルが上昇すれば、1時間当たりで売れる商品が増える。
もしクビになっても、ブックオフから100円で本買ってきて、自分の家でヤフオク使って売ればいいため、食べていくには困らない。
このように技術力が上昇し続ける仕事が障害者でもお給料の増え続ける仕事です。
会社でだと昇給するし、起業して働く場合も所得が増え続けます。
この場合、手に職の技術で食べていくのだから、失業しても困らないし、会社にいてもフリーで働いても、どちらでも食べていけることになる。
大企業の50代前後の正社員が会社をクビになると、もう二度と食べていけないのは、手に職の技術が何もないからです。
よって社内で技術力を高められる仕事をしながらお給料まで貰えるビーアシストの仕事内容は、障害者にとってかなりよい待遇の労働環境だと言えます。
こういう会社なら働いても損はしないです。
時間を奪われるがお給料とともに技術力も身に着けることができるからです。
基本給や手取りのお給料も大切だけど、1時間当たりでどれだけ稼げる技術を学べるのか。
働きながら学ぶことが出来るのか?が、とても大切です。
障害者でもお給料が増え続ける職業とは、このように専門性を上昇させられる、技術力を高められる職業を言います。
プログラマーがその上位職であるスーパープログラマーやシステムエンジニア、ゲームプロデューサーになれるようにです。
これは障害者・健常者・盲ろう者関係なく、経済学の法則に則っているのです。
PS:このエントリーで使用したミクロ経済学の生産性理論については、関連エントリーの上2つの記事にて紹介しています。
理論形態を詳細に知りたい読者さんはご一読ください。
特に、高卒と大卒の生涯年収を科学する記事を読めば、その内容が分かるはずです。