障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

障害者の著名人を東大に呼んで性について鼎談させることは、障害者のリアルとは言わない。

障害者のリアル×東大生のリアルを読み終えた。

ていうか、120ページ付近から東大生の文章がつまらなかったため、彼らの書いた文章だけ読み飛ばしたら、一気に読み終わった。


☆☆☆


君たち東京大学生に言いたいことは、山本譲司氏の本を読めということだ。

獄中生活をエッセー化した獄窓記か累犯障害者-獄のなかの不条理-を読めば、障害者のリアルはすべて分かるということだ。


刑務所のなかに障害者がたくさんいて、食べるものもなく仕事もなく、窃盗罪や無銭飲食で刑務所にぶちこまれ、著者も別の犯罪で刑務所に収監され、刑務所のなかで彼らと仲良くなる話だ。


リアル感がまるで異なる。ていうか、変死体の障害者の話とかグロすぎて、自分も盲ろう者(目と耳の障害者)なのだが、読んでて頭がクラクラした。

文章力に差がありすぎるのだ。


己の情熱をすべて文章に捧げた人間の文章力は、つまり、山本譲司さんの文章力は高すぎるのである。

で、あれ読んじゃうと、他の文章はヌルく感じてしまうのである。


東大生が書いた文章は眠くなったため読み飛ばしてたら、一気に読み終わってしまったのであった。

あとがきで、もう就職しちゃって障害者とかどうでもいいし、彼らを忘れ去った生活をいましています。

結構楽しいです。ってところが一番おもしろかったです。


障害者はきみらのおもちゃだったのね。

就職活動に失敗して浪人して、1年暇してたから、その間だけ障害者のゼミやってたのね。

人生が軽すぎる。


私たちはこのクソみたいな体と一生付き合わなければいけないんですけどね。

あとがきに障害者について一節も触れてはおらず、私たち東大生は努力しましたー!


ってセンテンス(文)だったため、お里が知れるどすえwww

って思いました。ぬるい。非常にぬるい文章です。


まあ、それは別に期待してなかったからいいとして、障害者が刑務所のなかにうじゃうじゃいて、リアルでは食べ物もなくて、すぐ警察に捕まっているのに

東大の駒場キャンパスに障害者の著名人を3人呼んで、鼎談(ていだんって読みます。3人で談話するって意味です)させるシーンは笑えました。


その3人とは、脳性まひなのに作家としてたくさん稼いでいるお金持ち障害者の小山内美智子さん。

同じく脳性まひで車椅子に乗った人でありながら、なんと!東京大学先端科学技術研究センター准教授で、何不自由しないほどの高い所得を得ている、お金持ち障害者の熊谷晋一郎さん。


そして、盲ろう者(目と耳両方の障害者)でありながら同じく東京大学先端科学技術研究センターで教授として働いていらっしゃる、超お金持ちで刑務所などに入ったり物乞いしたこともない、地べたに這いつくばってアスファルトの上で寝たこともない、成功者の福島智さん。


これほどの成功者であり著名人を東大に呼び寄せられるその豪華さに、東京大学の学生は恐れ入ったことだろう。

というゴミみたいな日本語があって、それはそれで面白かったです。


日本にいる身体障害者366.3万人中のたった2人の成功者、東京大学先端科学技術研究センターの教授と准教授を呼び寄せたのである。

その確率たるや、2÷3,663,000=0.00000546%


の、たった一握りの東京大学教授という肩書きと高い身分を持った、一生安定した職業に就いている、現実社会では滅多にお目にかかれない超お金持ち障害者を呼ぶこと。

これが障害者のリアル!

というゴミみたいなギャグがあって、学生って頭が悪くておもしろいなあ。と感じました。


多数派の障害者は刑務所にいたり無職で貧しい暮らしをしていたり、最低賃金で働いてる奴等が何百万人っているのに、そっちがぶっちぎりのリアルなのに、

東京大学の教授まで登り詰めた2人と金持ちの作家に障害者の性について語らせ、貧困問題について一切語らず、セックスは良いものですよ。障害者にとってもね。


とかカスみたいな日本語を読まされる読者はなんかある種の一風変わった罰ゲームなのかな?と、思いました。

へえー、これが障害者のリアルなんだ。って破産した生活保護盲ろう者の私は、思考していました。


まあ、当たり前のことを書くけど、東大生とか京大生とかが街でホームレスやってる中卒の人たちの支援なんかしないよね。

自分という高い身分にふさわしい障害者と会話したいよね。馬鹿だから。


誰も、渋谷や山谷で寝っ転がってる中卒の低所得のおっさんや若者の支援なんてしないよね。高学歴の学生さんは。

当たり前です。汚らわしいものに触りたいとか、普通は思わないのは当然なのです。


身分が違うのだから仕方がないんです。

なのに、そういう支援とかしないのに、所得格差笑えるほど高いのに、私は低所得の人たちが苦労しているのに高い学費を親から受け取り、東大まで受験させていただいた。

何不自由ない生活に、一抹の違和感を感じざるを得ない。


とか自己嫌悪だけすんのね。めんどくせえ奴等。ならさっさと行動しろや。

夜中渋谷にでも行ってアスファルトの上にダンボール敷いて寝ているお兄ちゃんらを1人でも多く助けてみせろや。


って思うんですが、誰一人救わないんよね。誰も行動しないの。

池袋駅構内に地べたに這いつくばってる60歳くらいのホームレスうじゃうじゃいるから、一人ひとりに支援が必要か聴けばいいのに、聴かないんだよね。


なぜなら身分が違うから。

お金持ち障害者こそ私たち東大生にふさわしい、見たくないものは見ない、見たいものだけを見たい。

綺麗なものだけを見たい。


という全然リアルじゃないゼミを障害者のリアルに迫るゼミとか言っちゃってるから、頭沸いてるの?と思うのよね。

って感じです。どうでもいい。ぶっちゃけ世間知らずでもそうでなくても、どうでもいい。


行動しない人間に魅力なし。価値なし。

てか、東京大学の学生なんか、Windows OSやGoogleの競合を1つも作れず、税金受け取ってるだけで、30年間負け続けた負け国日本の最高学府とか最高に痛い奴等の、最高に負け続けた奴等の集まりから教えを請(こ)う、非常にかわいそうな罰ゲームを4年間も受け続ける人たち。


ってくらいにしか映りません。どーでもいいです。興味ないし。

でも、そのアホみたいに障害者のなかから選りすぐりで身分の高い教授とか金持ち作家とか、そういうたった一握りの成功者を集める行為を、障害者のリアルとは言いません。


それは世間知らずの金持ちの友達はまた金持ちって言うんです。つまり、世間知らずのリアルですな。

まあ、どうでもいいです。興味ないし。関係ないし。知力低い人間と、関係持ちたくないし。

そんな感じの本でした。そら日本負けるわな。と。フェイスブックの競合もAmazonの競合も作れんわな。が、個人的な感想の本でした。

この本の感想バックナンバー:

  1. 東大生や高所得な労働者は障害者のことなんて全く考える必要はない。
  2. 障害者のリアルを知りたいなら知的障害者の犯罪レポートを書けばいいと思う。
  3. 障害者の気持ちとかそういうの考える必要ないから。
  4. 障害者のパン屋さんは障害者ブランドで売ってるのではない。実力で売れているのだ。