障害者新聞

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企業の借金と個人の住宅ローンを科学する

会計学を使おうシリーズへようこそ!!
このエントリーは【第1話 企業の借金と個人の住宅ローンを科学する】を執筆しています。

会計学にしろ経済学にしろ医学、数学、物理学にしろ、学問は、学ぶことよりも使うことに意味があります。

そのため、会計学シリーズにおいては、学ぶことよりも使うことに重点を置いているため、一般的な会計学の参考書に載っていることの応用的な使い方を執筆しています。

他のサイトにはないあり得ない知見が含まれていると思いますので、是非とも楽しんで行っていただければと思ってます。

【それでは、会計学シリーズのスタートです!】

☆☆☆

インターネット上には35年ローンは駄目だ

とか

住宅ローンは銀行に搾取されているんだ

とか書き込む人がいます。

彼らの書き込みからは、3,500万円のマンションを35年ローンで購入し、20年ローンの返済をした後会社をリストラされ、マンションを売却したものの、マンションを売り払い、ローン返済を20年間続けたにも関わらず、住宅ローンの残高が残り500万円も残っていて、収入がないため自己破産した、というリアルな話を聞けます。

逆に35年ローンは月々のローン支払い金額が3万円程度になることから家賃よりも安くて、広くて、大きい家に住むことができてお得だ!とおっしゃる人達もいます。

どちらが正しいのか?

正解を言うと「どちらも正しい」です。

■■■

物事には何を選択してもメリットとデメリットがあります。
彼らはその一方を話しているに過ぎないのです。どちらの選択にもメリットがあります。

ただ一つ言えることは企業は個人よりもさらに多くの負債(借金)を抱えているのに、個人のように自己破産するケースは非常に少ないです。

それはなぜなのか?

今回のエントリーでは、会計学的に企業とサラリーマンがどのようなときに負債(借金)を背負い込むのかを見ていきます。

そうすることで両者の違いが分かり、なぜ企業は借金をしても潰れないのに、個人が借金をするとリスクが増加するのかを、会計学的な文章で書いていきたいと思います。


【ケース1:個人の場合】

個人が住宅ローンで借金をする理由は、戸立てかマンションを買うためです。つまり負債を背負い込んで、有形固定資産を購入しています。
資産を購入することにより、所得が増えることはありません

快適な暮らし、一国一城の城を手に入れるという幸福感こそが最大の目的です。


【ケース2:企業の場合】

企業が借金を背負い込む理由は収益のためです。
SonyPanasonicが借金をするのは、昨年度販売した製品の需要がとても高く、生産が追いつかないため、工場を拡張しなければいけないときに借金をします。

借り入れをすることにより、そのお金で工場を新設します。
新しい工場によって製品を大量に製造・販売できるようになるため売上高が増加し、借金を返済する原資を獲得することができます。

借金をした企業と個人の差は、所得が増えるか増えないかです。
企業の場合、借金をすることで所得(企業にとっての売上高)が増え続けるため、その増え続ける売上高の一部を借金返済に充てることができます。

そのため、リスクが上昇しません。
これが、個人と企業の借金の性質の差です。


【ケース.3:個人投資家の場合】

個人投資家が借金をするのは収益の拡張のためです。
もし私が35年ローンで借り入れできるなら、1,200万円程度のマンションを3棟購入します。

1棟あたり6部屋あるため満室にすると18戸から収入が入ってきます。個人との違いは、収入の管(クダ)が18本増えることです。

個人投資家は、自分は質素な家に住み、借金をすることで収益の本数を増やしているのです。

実際には満室は難しく、管理に多大な時間が取られるため、そう簡単にできるものではありません。

私なら現金一括購入することで、リスクを更に抑えると思いますが、だいたいこんな感じの小綺麗なアパートを3棟購入します。

■こんな感じのアパート
ie
ie2
ie3
出典:建美家の投資家用物件より参照

1戸3万円で貸して住宅ローン(というかこの場合、投資家向けローン)で月のローン支払い金額の2倍の家賃収入が見込めるならば、少しは考えてみるかもしれません。

一度に3棟も買ったりしませんが、個人のサラリーマンと個人投資家の差も、やはり借金をすることによって収益が発生するか、しないかの差です。

少なくとも収益が増えない借金は、返済リスクを増やすことになるため私はあまりお勧めしません。

快適な暮らしや一国一城の城ではキャッシュフロー(お金)は預金口座を増やしません。

それが嫌なため借り入れをして収益が発生しないのであれば、または、採算が取れないと見込んだのならば、企業と同じく借金はしません。

質素な暮らしぶりのほうが預金残高を増やします。お金なんて別にどうでもよいと考えていますが、借金を背負ったときの精神的な不安定感が嫌いなので、私は借金はしません。

家は買ったことがありますが、住宅ローンを3年で返済したものの、その3年間は緊張して夜も眠れないほどだったため、もう借金はしません。


【まとめると】

個人の借金はリスクを切ってぜいたくをするためであり、収益の管を増やさない。企業の借金は新規の工場や店舗を新設するためであり、借金を収益増加のために使っているため、売上が増える。

個人投資家は、借金をして収益の管の増加を図るため、収入が増える。
これが会計学を使った「企業の借金と個人の借金の違い」です。

参考書に載っている一般論からはかなり逸脱していますが、使える知識を知性や知恵まで昇華させ、実体験を交えて執筆しています。

「収益が大切」ということです。