- 第1話 企業の借金と個人の住宅ローンを科学する
- 第2話 住宅ローンの返済方式を科学する
- 第3話 家は買ったほうがいいの?借りたほうがいいの?(前編) ↑今ここ
- 第4話 家は買ったほうがいいの?借りたほうがいいの?(後編)
【家は買ったほうがいいのか?借りたほうがいいのか?】
その答えは
『年収を増やすなら借りたほうがいい』
ですし
『資産(預貯金)を増やすなら買ったほうがいい』
です。
このエントリーでは両者のメリットデメリットを執筆します。
☆☆☆
1.家を購入する場合のメリット
安い家を現金一括払いで購入する場合、その後家賃は発生しなくなります。そのため、住宅費を節約できます。
管理費・修繕維持費と固定資産税だけ支払えばよくなります。
自分の年収の2倍までの家(マンション含む)であれば住宅ローンを使った場合でも3年から5年程度で返済することが可能です。
35年ローンの場合、500万円程度の不動産であれば毎月のローン支払額は1万9千円程度になるため、激安で不動産を購入し、貯金が増えたら繰り上げ返済することも可能です。
ただ、35年ローンの場合、35年後に家が健在かどうかが微妙になってきます。
Yahoo!不動産だとこれくらい↓値段のこなれた物件を
■これくらい
出典:Yahoo!不動産 マンション・一戸建ての住宅情報
買い叩いて現金一括払いすると、鉄筋コンクリートの耐用年数は100年のため、一生家賃を支払わずに済むことになります。
イタリアの住宅みたいに築100年まで住めますので、その間激安の固定資産税と管理費・修繕維持費の支払いのみとなります。
特に団地は旧耐震基準にも係わらず、恐ろしく堅牢な建物です。
私は賃貸派ですのでお勧めしませんが、安い家を買うと預貯金がどんどん貯まっていきます。
2.家を購入する場合のデメリット
通勤する場合は、賃貸に比べて通勤時間が長くなります。
また引越しをしようとしても、簡単に引っ越すことができなくなります。
勤務先が変わった場合、新しい勤務先でもアパートを借りないといけないため住宅ローンと管理費・修繕維持費と固定資産税と新しいアパートの家賃という4つの住宅費を支払うことになります。
自分はこれをやったことがありますが、結構大変でした。
そのため、絶対に引っ越さないという明確な意思がなければ家は買うべきではありません。
売却する場合も、不動産はそう簡単に売れる資産ではないため、住んでいないと維持費にとてもお金がかかるというリスクが発生するのです。
(後編へ続きます)