障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

障害者なので都営住宅に応募したけど落ちました。鬼の抽選倍率はこちらです。

平成30年11月募集の都営住宅に応募したけど、落ちました。

どれくらいの応募倍率なのかをここに記しておきます。


☆☆☆


まず応募条件を少し、したためておきます。興味ない人は飛ばしてください。

都営住宅の応募は下記の条件すべてを満たすと応募できます。


■応募条件(単身世帯)

  1. 東京都に3年以上住んでいる
  2. 常時介護を必要としないで、一人での生活が可能な人。
  3. 配偶者がおらず、一人で居住している人。
  4. 60歳以上または生活保護者または精神・知的・身体障害者である。
  5. 年間所得金額が189.6万円以下。
  6. 住居に困っている人。
  7. 暴力団員でないこと。

これらの条件をすべて満たした人だけが応募できます

年間所得が189.6万円未満で、障害者の場合障害等級が4級以上であれば応募できます。


私は障害等級4級以上の重度であり、かつ生活保護者でもあるため余裕で応募できました。

家族向け物件の場合、応募条件が少し変わってきます。


たとえば所得水準がもう少し多くても応募できますし、また、家族のいる障害者や一人親世帯の場合、優遇措置が取られ、抽選倍率が甲優遇で5倍、乙優遇で7倍になります。

家族のいる障害者の場合軽度で5倍、重度で7倍当選確率がアップするのです。


ただしそれは家族のいる恵まれた家庭に限ります。

家族のいない一人で居住し生活している人に、優遇措置はありません。優遇措置が取られるのも家族向け物件の応募に限られます


不幸な単身世帯ほどより不幸になる制度なのです。

まあ、それはいいとして、平成30年11月の都営住宅の応募倍率が発表されたため、ここに採録します。


東京都に3年以上継続して住んでる人しか応募できないのに、鬼みたいに高い応募倍率です。

こちらです。


■東京都の中央区と新宿区と港区の都営住宅

中央区と港区と新宿区の物件の応募倍率

優遇抽選の存在しない単身世帯向けで中央区だと、253.0倍の物件があります。

てか、ここ事故物件なんだけどね。飛び降り自殺のあった物件です。


それで253倍。ファンキーな世界観ですねー。福祉とか存在しないから。貧乏人はずっと貧乏なままだから。問題解決されないから。

港区も優遇抽選のある家族向けの物件を一般人が受けると最大で倍率は545倍になります。


家族向け物件は年2回の募集だから普通に受け続けると272年後に入居できます。

都営住宅とはそういう世界なのです。福祉?そんなものはありません。


港南4丁目第3は単身向け物件(右側の甲優遇、乙優遇欄が「-」の物件は、単身世帯向け物件)ですが、優遇のない物件のため99.5倍です。

単身世帯向け物件は年4回の募集ですからこの物件に25年間応募してると当選する。程度の確率です。


ほぼ絶望的です。東京都に福祉なんて存在しないから。

新宿区の人形町とか治安激ヤバなところの単身世帯向け物件でも129.0倍、109.7倍です。


新大久保に近いのにね。治安デンジャラス物件でも倍率100倍越えてるんです。

年間殺人件数1位の区でこれです。

では、お待ちかね。東京大学のある区です。犯罪発生件数が23区最小の区。文京区です。


■文京区の都営住宅

文京区物件の応募倍率

文京区本郷4丁目の単身世帯向け都営住宅の抽選倍率は、なんと脅威の741倍

単身世帯向け物件は年4回応募できるから、185年間応募してると入居できる。って確率です。


東京都に福祉なんてないから。そんなものは存在しないから。

貧富の格差があまりに凄まじい街、それが平成末期の人口増加地域、東京都の実情です。


貧しい人が多すぎて不幸な人間ばかりが住まう街なのです。

次、私の応募した北区と足立区。


■北区と足立区の都営住宅

北区の応募倍率
足立区の応募倍率

北区は赤羽駅前の神谷2丁目物件が110.5倍です。その他も単身世帯向けは30倍から40倍です。

ほぼ無理ゲーですね。福祉なんてありません。


立地が凄まじく良い場所だと倍率が異常に高まってしまいますね。また、王子のファミリー層向け物件では優遇措置なしの人だと倍率が342.5倍ですので、

年2回しか応募できないファミリー層向け物件ですから、一般の低所得者は171年応募してやっと当選し、入居できるって感じです。


福祉?なにそれ食べ物?って感じですね。ギャグみたいな入居倍率です。実質、福祉なんて存在しません。

足立区ですらファミリー層向け物件を一般人が応募すると倍率100倍越える。これが東京都です。


貧乏人が鬼みたいにいっぱいいる街なのです。ちなみに、お金持ちもいっぱいいます。

貧富の格差が激しすぎるのです。非正規社員制度なんか政府が作っちゃったから、仕方ないですね。


もう無理。あきらめよう。

最後に市部を見ましょう。東京都の23区より外にある市町村の物件です。


■八王子市と町田市の都営住宅

八王子市の応募倍率
町田市の応募倍率

出典:東京都住宅供給公社ホームページ(http://www.to-kousya.or.jp/toeibosyu/teiki_11kekka

八王子市の都営住宅は倍率1倍とか4倍です。1年で4回応募できるから1年間受けてれば入居できます。

町田市の場合、その傾向がさらに顕著です。


黄色い横枠で囲った物件は応募者が居なかった物件です。町田市の都営住宅は不人気なのです。

町田市は応募すれば確実に入居できます


応募者のいる物件でも0.1倍とか0.6倍で入居できてしまえます。

ただしこの物件はすべてファミリー層向け物件のため、単身世帯は応募できません。


ファミリー層なら応募すれば入居できる。ていうか、応募する人すらいなくて物件が余ってる。空き部屋になってる。

単身世帯向けの都営住宅だと、ここに載せてないけど町田市でも2つの物件があり、18.0倍と79.0倍で、23区内とほぼ変わりません。


そのため東京都で一人で孤立した人間、不幸な人間であればあるほど救済されず、家族のいる人ほど物件が余っててすぐ入居できる。

空き部屋すらある。


これが都営住宅の実態です。

独り身の障害者も優遇措置なんてないから倍率30倍とか50倍で10年とか20年応募して当選するしかありません。


不幸であればあるほど損をする制度。それが都営住宅です。

親が死んでしまい家族がおらず孤立した人間ほど冷遇され、家族のいる人向けの部屋は空き部屋になってて余ってる。


それが都営住宅。東京都の成れの果てです。

笑える。ズサンすぎて誰も責任取らなくて責任者いなくて、笑える。


東京都民は金がなく結婚できず家族を持てない人が多数派。一人暮らし世帯が多数派。

それを見込まず政策が常に失敗を繰り返し、ファミリー層向け物件だけじゃんじゃん建てまくり、ファミリー層向け物件が余ってるのに、単身世帯が入居できない。


これが都政の成れの果てです。

公務員は何度失敗しようとも1円も減給されず、アホなマスコミは自画自賛報道しかせず、真実を報道せず、


借金1,000兆円作った政治家はガッツリ議員年金を受け取り誰一人責任を取らず、海外から負け続けた先進国のなかで最低の最貧国。

それが日本です。


平成最後の年のもう先進国ですらない劣化した貧乏人大国の恥ずかしい成れの果て。この国はもう終わりです。

メリークリスマス。

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