障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

人間にとって一番の財産とはお金ではなく、時間です。

人間にとって一番の財産、それは「時間」です。

お金ではないのです。


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「時間」という財産がどれだけ貴重なものなのか、具体例を挙げてみましょう。たとえば、あと30秒があなたの寿命だと言われたら、たとえ巨万の富があっても、お金を使う暇すらなく死にます。


あなたの寿命はあと1分です。お金は無限に使っていいですよ。と言われた場合、お金を使う時間すら取れず、人は死ぬのです。


時間という資源が一番恐ろしいのは最終的に誰しもが、お金持ちだろうと貧乏人だろうと、余命が尽きて、死ぬことです。


人は、生まれたからには確実に死にます。いま永遠の長寿の研究がアメリカでされていますが、まだ実用段階には到っていません。

そのため、いまの段階では、人間にとって一番の財産とは「時間」なのです。


通勤電車に乗っている時間ですら、あなたの寿命は縮んでいるのです。駅のホームで電車を待っている時間ですら、あなたの寿命は縮んでいるのです。お分かりですか?


スーツを着て会社に行く準備をすることは、当たり前の行為だと思っていませんか?


その時間すらもが余命が減っているということを、自覚されていますか。私が起きているとき、すべての時間を仕事に当てているのは、時間を無駄にしたくないためです。

この人間としての短い余生を、できる限り大切に使いたいと考えているためです。


障害者の場合、会社で単純作業をしていたり、専門性の上昇しない仕事をしているだけでも、寿命は縮んでいるのです。大切にしなければと思っています。


人間の一番の財産である時間を、ほんとうに大切に、無駄にしないで消費しなければと思っています。


企業の創業者に会って話をすると、価値観を変化させられます。彼らは一分一秒の大切さを知っている人たちです。この一秒を大切に生きたいと願う、情熱と野心が見ていて素晴らしいです。


人間とはこれほどまでに生き生きと生きられるものなのか?

と、考えさせられます。


今日という一日を、これほどまでに大切に消費しているのか、と。そう考えさせられるのです。


時間を大切に使うという価値観は、30代後半になると芽生えてくるものです。余生が残り少ないこと。人は必ず死ぬこと。死生観を意識する年齢になるためです。


生きている時間のほぼすべてを、できる限り質の高い仕事に当てたいと、私は考えているのです。