障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

障害者と盲ろう者の数学勉強法について

1週間数学やってたら問題集が1冊終わってしまった。


☆☆☆


他の人まったく書かないと思うから、目と耳に障害を持ってる盲ろう者の場合の数学勉強方法でもここに執筆しておく。

中学1年生の数学の問題集を買ったのだが1週間で終わってしまった。1日30ページずつ進んだためだ。


ぼけーっと考えてたんだけど、1日30ページずつ数学やると1ヶ月を30日とした場合、30ページ×30日=900で、

1ヶ月に900ページずつ進むことになる。


やったのは旺文社から出版されているこれだ。

これ↓


■とってもやさしい数学(中学1年生)

旺文社のとってもやさしい数学(中学1年生)

この練習問題には3つの特徴がある。

それは

  • 文字がでかい。
  • この練習問題は、日本で発売されてる数学の問題集で日本一やさしい。
  • 練習問題だけではなく、解法の説明がある。

である。

文字がでかいため弱視視覚障害者にはおすすめできる練習問題であるといえよう。


また、中学の教科書をもってない社会人にもおすすめできる。

なぜなら、練習問題は20冊ほど読んだが、解法と解説のついている問題集は国内に2冊しかないからだ。


もう一冊は学研が出版している”中学数学をひとつひとつわかりやすく。”

という練習問題だ。


■これ

学研の中学数学をひとつひとつわかりやすく。

どちらのほうが障害者と盲ろう者におすすめか?

これはとても簡単である。数学が苦手な人は旺文社のを買えばいい。なぜなら、字が大きくてものすごく簡単な練習問題だからだ。


高校数学のも含めて20冊以上読んだが、旺文社のこの練習問題が日本一簡単である。

ただし練習問題が少なすぎることと、あまりにも簡単すぎてキレそうになるため、数学に自信のある障害者は学研のほうをおすすめする。


学研のほうは蛍光色の青マーカーが使われていて、弱視の私では見えない。目が痛くなってしまい、腫れてしまう。

ただし学研のほうは、練習問題が結構多いため、こっちのほうが学力が高まるはずだ。


個人的には学研のほうをおすすめしたい。特に視覚障害者以外の人にはこちらを勧める。

蛍光色こんな感じ。


■これ

学研の問題集の見づらい蛍光色の文字

中1の練習問題は旺文社のとってもやさしい数学シリーズをやったのだが、あまりにやさしすぎてキレそうになったため個人的に中2の練習問題は学研のほうを選んだ。

見づらいけど問題が豊富でいい感じである。問題を解きまくったほうが学力が高まると考えたためだ。


中学数学でこれ以上学力を高めたいなら数研出版の練習問題を買うべきである。

また、それよりもさらに学力を高めたいなら、公文式の練習問題を買うべきである。


たぶんここまでやれば公立高校の受験でほぼ満点まで行くんじゃないの?

と思ってます。

少なくとも基礎問題は完璧になります。


中学数学では球や円錐(えんすい)の体積の公式が出てくる。これらは、従順に丸暗記しましょう。

証明式は大学数学あたりの積分で学びます。


中学では公式だけ出てきて、なぜその公式になるのかはもっと深遠なる数学の淵を見なければ分からないようにできてます。

旺文社の練習問題でもこんな感じでなにも書かれていません。


■これ(球の体積のページ)

球の体積の公式

円の長さ、面積、球の面積、体積、円錐の面積全部丸暗記です。中学ではとりあえず解くことができればいいのです。

なぜそうなるのか?

という文系的アプローチをしてしまうと成績は伸びません。


障害者も社会に従順に従うが如くとりあえず暗記しましょう。数学の基礎は暗記です。

で、応用問題では公式を2つ3つ組み合わせるため、どのツール(道具)を組み合わせれば問題が解けるのかは、思考力の問題になってきます。


ただそこまで行くにはまず公式を暗記して、その後たくさんの問題を解く必要があるのです。

たくさんのパターンと解法を頭に叩き込んでおけば、瞬間的に解法が頭のなかで閃きます。


そのために反復的に同じような問題を解きまくり、間違えた問題を何度も解きまくり、機械的にパターン的に、思考できる領域までもって行く必要があるのです。

これが数学脳。数学の得意な人の脳みそです。


そういう意味で旺文社の練習問題では足りません。

個人的には、社会人の場合、学研の問題集やったら、その後、数研出版の練習問題を解くのが良いのではないかと思っています。


一応、自分の目的は高校数学へ行くための復習なので、そんな感じで独学で勉強を進めています。

分からなかったらとりあえず丸暗記です。


後々分かるようになってくるので、それまでは丸暗記です。

分数の割り算がなぜひっくり返して掛け算するのかの証明式は、中2か中3の証明の勉強をして、自分で数式当てはめれば勝手に分かるようになります。


小学生の場合、それが分からなくてもそういうものだと思ってしまいましょう。

後々分かるようになるためです。


数学は魔法です。数学の公式とは呪文の詠唱文のことです。

例えば球の体積の公式を覚えてしまえば、テニスボールだろうが土星だろうが、太陽だろうが、半径さえ分かれば、そしてそれが球体であれば、絶対にこの公式で体積を求めることができます。


公理(この宇宙の法則)なので、すべて計算可能になります。サッカーボールだろうが冥王星だろうが計算可能です。

太陽だろうがなんだろうが半径さえ分かれば、すべての答えは出ます。

だから魔法なんです。


それに気づいてないから数学はつまらない。とか役に立たないとか言うんです。数学ほど役に立ってる学問はないから。

物理学だろうが機械工学だろうが、数学の計算式は絶対に間違いを起こしません。


重力の計算だろうが落下の計算だろうが、音の伝心の計算式だろうが、数学の公式は毎回絶対に正解をたたき出します。

気分によって今日は働きたくない気分だから7+5は10でいいや。

なんてことはあり得ません。


絶対に間違いのない解が出ます。

だから数学の公式は魔法の詠唱文だ。程度に覚えてしまい、それで出た答えに興奮するくらいの人のほうが数学を好きになることができるはずです。


どうせ証明式は大学数学くらいまでいくと自分で証明式書けるようになるので、とりあえず公式は丸暗記すべきなのです。

そんな感じでこの世界の物理法則に従順に従えば、おのずと高得点が取れる学問。それが数学です。


自分は目が悪いためたまに間違うけど、問題解いてて結構楽しいです。公式とは詠唱呪文であり、数学とは魔法です。

1,000年前も100+100は200だったし、それは今後1,000年経っても変わらない公理の計算式なのです!

だから数学は楽しいのだ。

ふふふっ

関連エントリー