障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

社会人にとって数学ほど役立つ学問はない

ツイッターでさ、数学なんて役に立たないじゃん?とか、いいえ、数学は教養を高めるために役立つのです。


☆☆☆


って舌戦してる人たちがいる。で、読んでると、どっちも具体例を挙げない世間知らずな人間なんだよね。


サラリーマンになれば分かるけど、国語と数学はもんのすごく役に立つ学問なのに、サラリーマンになったことのない人がツイートしてるから抽象的な論議になってしまう訳です。

じゃあ数学って社会に出てどんなときに役立つのか?


たとえば、管理部が行ってる毎月の勤怠管理表の残業計算をExcelで提出し、そこから残業計算する場合、メチャメチャ計算が複雑になってきます。


正社員の残業でも明け方の残業と夜間の残業、警備員やITエンジニアなどの16時間勤務後の夕方1時間残業などでは、時給が全然変わってきます。1時間早く出社したときの時給も金額が異なってきます。


よって、α残業、β残業、γ残業とかシフトごとに金額が違ってくるため、複雑な計算式をExcel内で施す必要があります。(IT業界では2日分労働、つまり16時間労働、次の日1日休みというシフトがあります。また大企業は業務用システムで自動計算しますが、中小企業はExcelで計算します。)


これ数字に強くないとExcelの入力フォームを作ることすら不可能です。実際、数学に強い人が作ってるんですよ。で、それを全従業員に配布しています。


そして毎日の出勤時間と退勤時間を入力するだけで残業時間と残業代が自動計算されるようにしています。

ここまでならまだ数学の素養がなくても、文系でも頑張って関数を入力すれば勤怠入力フォームは作れます。


問題はここからです。たとえば、従業員が500人いて500人の残業代合計額を部門毎、グループ毎に集計することと、経営データとしてどの部門が一番残業代を支出しているのか?


また、もっとも利益率の高い部門は一人当たり残業代が多い部門なのか?少ない部門なのか?


顧客満足度と残業の多い部署の関係性や給与とその給与に占める残業代の比率の高い部署のほうが顧客満足度は高いのか?部門別の営業利益率はどうか?

などの統計データが欲しい。


と、社長や営業部部長が経営データとして取ってほしいって言ってきたらどうするのか?


これ、数学の素養がないと無理です。計算がそれなりに複雑になるためです。

管理部でもExcel VBAマクロ使えないと朝方の3時とかまで手入力で計算する必要が出てきます。


しかも当たり前だけど、従業員500名の残業代を毎月1円単位で間違って支給してはいけないんです。数値に強くないとできません。不可能です。

さらに、手打ちで計算すると途中間違っているかもしれないため、確かめ算もしなければいけません。


こんなことしてたら、管理部門は残業が確定します。

数学の素養のある人ならこれ全部プログラミングしてExcel VBAのマクロで自動計算させます。10分で全部の経営データを取得できます。


片や手入力してる社員は徹夜残業でボロボロの体になるのに、数学の素養のある人だと、数値も正確でしかも10分で算出してくれます。


さらに一度作ったプログラムは来月も再来月も10分でプログラムが自動計算してくれる訳です。毎月徹夜で残業するよかよっぽど正確で、しかも安上がりです。


だから数学の素養のある人が管理部に1人か2人いるだけで、労働効率が全然異なってきます。

数学を勉強しておくと、あなたにしかできない仕事。っていうのが増えてきます。


当然、高付加価値な仕事ですから、お給料も増えます。会社にとって役立つ人材だからです。どこの物品をどれくらい購入すれば、もっとも経費削減できるのか?

なんていうのも、全部計算ですよ?


完全に数学の土俵です。

数値に強いってそういうことです。それで年次で5億円経費削減できたとしたら、その後毎年5億円ずつ経費削減できるんですよ。


こんな役立つ学問他にある訳ないじゃん。

国語は相手の感情を読み取るスキルもあるので、商談を成立させるときのプレゼンテーション資料の質を高めてくれるし、文章表現力が高いと商品やカタログ作成時の訴求力を高めることができます。


魅力的な商品カタログを作ることができます。国語は、コミュニケーション能力とも直結するスキルになる訳です。

(ただし、文学馬鹿はコミュ障な人もいます)


最後に、会社とはお金を儲けるための集団であり、利益を昨年度より増やすことが目標です。

利益とは数字のため、数値の読めない人は自分の会社の業績を株主と利害関係者に報告することすらできません。


利益が幾ら増えたのか?なぜ増えたのか?今後業績はどうなるのか?は数字に強くなければ、それを株主に話すことすらできません。

よって数学は社会人、特にサラリーマンにとっては、絶対的に必須のスキルなのです。