障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

夏はゲーム音楽の最高峰、夏影を聴きながら仕事してるよ。

その昔、いまから18年前の2000年。

PCゲーム業界は黄金期を迎えようとしていた。


☆☆☆


2000年から続くPCゲーム業界黄金期は2004年まで続いた。この5年間の黄金期には、あまりにも多くの名作が作られ続けた。

日本最高傑作のテレビゲームソフト、あの神ゲーCross†Channelが発売されたのは2003年である。


そして、その前年にはなんと神ゲーが2本も発売されたのだ。その神の名はEver17それは舞い散る桜のようにである。

片方は天才が作っている。そう、言わずと知れた天才シナリオライター王雀孫が作っている。

もう片方Ever17は異常なまでの才能の持ち主が作っており、16年経ったいまでも越えられない圧倒的なる壁をクリエイターに提供している。


そんなPCゲーム業界でもっとも稀少な人材はシナリオライター(作家)だと言われていた。

PCゲームとはアドベンチャーゲームのことだから、文章を読んでいくだけのゲームなのだ。


つまり、そのゲームの良し悪しは文章の書き手、シナリオライターによって決定付けられてしまうのだ。

だけど、PCゲーム業界において厳密に自分からみて、もっとも人材難だと思ったのは、音楽担当者なのである。


PCゲーム業界黄金期はシナリオライターの宝庫だった。もう市場がなくなってしまい、シナリオライターは作家になってしまった。

違法ダウンロードによってこの市場はほぼ消滅してしまったのだ。


しかしながら、当時のPCゲーム業界は天才シナリオライターの巣窟だったのである。

そんななか、音楽担当者だけは常に人材難だった。


その人材難のなかPCゲーム業界に日本三大音楽担当の1人が誰にも知られず君臨していたのである。

日本三大音楽担当とはこの3人のことだ。

私が勝手に名づけている。


■日本三大音楽担当者(ゲーム音楽

すぎやまこういちとは、言わずと知れたドラゴンクエストの音楽担当者である。

植松伸夫とは、ドラゴンクエストの永遠のライバルであった、ファイナルファンタジーシリーズの音楽担当者である。


そして残された最後の一人。それが折戸さんだ。PCゲーム制作会社、Keyの音楽担当者なのである。

折戸さんの作った曲で一番有名なのはサブカルチャー業界の国歌とまで呼ばれる「鳥の詩」である。


だけど私は「夏影」のほうが好きだ。私にとって夏といえば夏影なのだ。

ということで、恐るべき才能をもった、日本三大音楽担当者が一人、折戸さんの(正確には麻枝さんと2人で作ったのだが)の名曲中の名曲、夏影をここに貼って置く。


ゲーム音楽BGMとしてはトップオブトップに到達している曲である。頂点を極めた音楽担当者が作った曲だ。

これと対峙したけりゃ、リトルウィッチマドリガルあたりをもってきてもらわねば困る。


または、PCゲーム業界においてたった一人の存在。唯一無二の存在だった彼女の曲を持ってきてもらわねば、対峙することは不可能だ。

そんな曲が夏影なのである。

これ↓


■夏影


圧倒的な音楽センスである。18年経ったいまでも、私はこの曲を聴いて仕事をしている。

ちなみに、いまこの記事を書くときに聞いている曲はこれだ。


これ↓


CLANNADの名曲「試料室のお茶会」


こちらも折戸さんが作った曲だ。

日本三大音楽担当を唯一超えた彼女については、つまり、日本一の彼女については、いつかこのブログで書き上げたいと思っている。


死んでしまった彼女については、いつか書き上げたいと思う。Fateが発売された2004年にひっそりと発売されたゲームソフト。

ミュージックアドベンチャーゲームシンフォニック=レインを作った彼女については。

人が壊れていく姿を音楽で表現してしまった神々しい岡崎さんについては。

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