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学力とお金と遺伝の話です。
まずはこれ。
■これ
みんな受験産業に幻想を抱いている。受験産業に金をかければ、その子供のポテンシャル付近まではだいたい引き上げられるが、ポテンシャル偏差値50の子供を60にするのは無理ゲー。実際に医者の息子とかどれだけカネかけて勉強しても、受からない子供は受からない。50m走のタイムに近いものがある。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) 2018年4月25日
さりとて、受験産業。僕のイメージだと、ふつうの家庭で公立高校→大学受験の子供が、中学受験してオーソドックスな受験トレーニングすると、マーチの子供が早慶に、早慶の子供が東大に、ぐらいな感じやな。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) 2018年4月25日
一番大切なのは子供のポテンシャルだってこと。
金掛けても頭が良くなければ、どうにもならない現実がある。
そしてハーバード大学の教授グレゴリー・マンキューさんが仰っていたことと全く同じ理屈がこれ。
■これ
勉強は素質も大事だ、と言いつつ、その反面、中学受験なんかで偏差値と一番相関が高い変数は、もう圧倒的1位が総学習時間という身もフタもない現実があるがなぁ。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) 2018年4月25日
当たり前だけど上のクラスの子はめちゃくちゃ勉強してる。さらに1時間で解ける問題数が多いから、そういう意味での勉強量はさらに多くなる。天才はぜんぜんやらずに成績がいい、とか言うのは何も分かってない人の幻想。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) 2018年4月25日
頭の良い子(遺伝的に優秀な子)は優秀なだけでなく、さらに勉強時間も多いって現実がある。
だから1時間あたりに解く問題量が多いだけでなく、それを長時間勉強するからたくさん問題を解いて、さらに優秀になるっていう論理性がある。
結局のところ、学力は、ギフト(才能って意味。アメリカでは神々からの贈り物って意味でもある)が、あるかどうかが一番大切になる。
誰でも努力すればノーベル賞を獲れるわけでもないし、誰でも努力すればイチローや大谷選手になれるって訳でもない。
子供にどんな才能が眠っているのかを調べ、それを引き出すのが教育って訳です。
だから義務教育には、美術や家庭科とか、99%の子供には役に立たない授業もある訳です。
だって、世界トップレベルの調理と味覚の才能のある子供が小学生のうちから料理やってたら、小学生のときから才能を引き出せるのだから。
音楽だって美術だって全部同じ。
結局のところ才能があり、それを長時間やることでしか世界トップレベルにはなれないってことです。
勉強と学力と努力の遺伝について興味のある方は、大昔に私が執筆したオックスフォード理論をご一読ください。
下段は偏差値と努力の関係性についてです。