障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

努力の継続化と偏差値の関係性について

心理学の本を読むと、人間の脳(地頭)は遺伝で決まっていることが分かります。

そのため、努力しても偏差値がある一定の閾(しきい)値以上に上がることはありません。


☆☆☆


たとえば、私だったら偏差値48なので、滅茶苦茶勉強すれば偏差値58程度まで行くと思います。


だけど、ここから先、偏差値70とか75まで行くとは到底思えません。自分の地頭は最高で58であり、もうそれより上には行かないのです。


では、努力をあきらめてしまうのか。今回の人生はこの程度の頭脳と勉強量で良いと思っているのか?


と言われたら、少し違います。そんなことありません。確かに地頭は良いに越したことはありません。記憶の量と頭の回転スピードは、生きていく上でとても大切な要素だということは認識しています。


だけど、脳力と成果を直結させるにはもう一つのスキルが必要になります。それは頭で考えたものを実行していくスキル「行動力」です。


頭でたくさんの物事を考えていても、一つも実行していかないのであれば、知力があっても技量と技術は高まりません


文系も理系も動いてナンボであり、行動してナンボなのです。知ってても出来なければ意味がないのです。


ノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんは徳島大学の工学部出身です。徳島大学の工学部(正確には、現在では学部名称が理工学部になっている)は、偏差値49です。


もう一人、下村脩さんもノーベル化学賞受賞者ですが、別に東大や京大に出ているわけではありません。長崎大学出身です。工学部だと偏差値は51です。


偏差値49とか51でもたくさん実験して、教科書に載ってない未知の研究領域で実験に没頭すれば、世界一になれるんです。49とか51って日本人の平均が50なんだから平均値です。


いっぱい行動すること。たくさん実験すること。解らない分野であっても、死ぬほど失敗しても、未開の領域へと前へ前へと進んでいく「行動力」。


これがあれば、別に偏差値70とか75なくても、世界の頂点に立てるのです。


分からないこと、世界で誰もまだやってない画期的なことを始めると、最初は100%失敗します。


中村修二さんの自伝を読みましたが、もう眼も当てられないほどの失敗の山のなかで、青色発行ダイオードの発明に成功しています。


1,000回、2,000回と失敗して、それでも世界初の未開の研究分野に切り込んでいくというのは、もはや脳力ではなく行動力の成せる技であり、


むしろ努力の継続性、あきらめないで続けていくことこそが、偏差値よりも社会に出たあと有用なスキルであることを示唆しています。


なので、私はかなり馬鹿の部類ですが、偏差値50くらいで世界一の研究者になれる事実を認識しているため、頭が悪いことに対するコンプレックス(劣等感)がありません。

毎日たくさん失敗して、失敗しながらブログを書き続けるだけです。


たくさん仕事をすれば、偏差値が低くても、世界最高の労働者になれることを彼らは私たちに教えてくれるのです。

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