障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

盲ろう者の健康被害における最大リスクは、孤立による孤独感だと思う。

盲ろう者が健康リスクとして一番考えなければいけないことは何か?

それは「孤独感」だと思う。


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目も見えない耳も聴こえないことから、私は一切人と接触しない。はっきり言って思いっきり孤立している。

1ヶ月に1度程度しか人と話したりしない。


病気が進行して人と会話をしない生活を継続させると気づくことの一つに、あまりに人と会わないと体調を崩すことが挙げられる。

これ、ネットで親しい人ができて、ネット上で会話しているのでは、体調の悪化を止めることはできないのだ。


じかに会って会話しないと体調は回復しないのである。これは一つの健康リスクだなと最近考えるようになった。

だから無料のボランティアでもして、1日に1回くらい(まったく聴こえないのだが)会話でもして、体調を回復させないと少しまずいなと考え始めた。


こういうことを言うと、友達とか親友はいないの?と、空気を読まないで言う人たちがいる。良い質問だと思う。

病気が進行すると分かるが、人は離れていくものだ。人間の本質は「見たいものだけを見る」のであって、見たくないものは、見ないのだ。


年金機構が外注させた業務をさらに孫受け会社に外注させて、中国の企業が年金データの流出をさせていたのは記憶に新しい事実である。

また、日産に買収され消滅した三菱自動車が、株価急落前に燃料データの偽造を調査できなかったのは、単価の安い仕事を給料の少ない子会社社員にやらせていて、彼らの不平不満の部分を見ていなかったためだ。


病気が悪化すると小学校からの幼馴染ですら、壊れていく友人を見るのが恐くなってしまい、離れていくものだ(経験者は語る)。

それを友達じゃない。そんなの親友じゃない。って言う人たちがいる。でも、それは現実を知らなすぎるのだ。


実際に友人の精神が壊れたら精神病院に毎日通院する人はいないのだ。もっと閑散とした場所なのだ。現実を見ろと言いたい。

ただ、不寛容な社会と言われている日本だけど、私は生活保護を受けてから一度も直接的に非難されたことがない。


病院へ通院して耳、眼両方見えない聴こえないで、医療費1円も支払わないで治療が終わると病院を出て行くけど、みんな鬼みたいに親切な人たちだ。

私は返さなければいけないと思ってる。この受けたものを、ただならぬこの恩義を、社会に返さなければいけないと思ってる。

それは私が嬉しいと思ったからだ。日本に感謝しているからだ。


だから会話しないで体調悪化したりしてるんだけど、このように仕事してるんです。それは社会の役に立ちたいためです。

受けた恩義は形而上学的循環を持って返したいからです。


人と会わないで仕事ばっかしてると体調は悪化します。大体、胃炎になって胃が痛み始めます。

無視することもできないから月に2度ほど病院へ通ってます。そのときにだけ、聴こえないのだけど、私は会話をするの。


こっちから一方的に喋ってしまうから、大変に申し訳ないのだが、自分の体調維持のためにも、医療機関の人たちと会話をするようにしています。

あとはまた2週間家に篭って1歩も外に出ず、パソコンに向かって文字を打つ日々です。


仕事して納税者になりたいです。そして盲ろう者だけど金持ちヘレンケラーみたいになりたいです。

親の金ではなく、自分で稼いだ金で、納税者になりたいです。

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