障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

生活保護を受けたい人は、精神強くないと申請途中で発狂するよw

生活保護はずるい!図々しい!おかしい!と言ってる人。

一度受けて見るといいと思うよ。


☆☆☆


生活保護を実際に受けてみて分かったことだけど、あんまり嬉しいものじゃないよ。人のお金で飲み食いするのって気持ち悪いものだし、全然嬉しくなんかないよ。


それ以前の問題として、世論の批判が強いから申請手続きが複雑で困難を極めるのだけど、ずるい!とか言ってる人は、それを全部無視して、見ないようにしてるよね。


保護を受けたい人、ずるい!と仰っている人は、申請途中のプロセスで発狂すると思います。

ネットのみなさんは制度のメリット、おいしい部分しか見てません。資産査定や、7.5時間の尋問という辛い部分、制度のデメリットをあなたがたは見てません


どんなことを聞かれて、どんだけあなたの自尊心を奪われ、精神をズタズタにされるのか、書いてみようと思います。


生活保護の申請プロセス

  • 両親・兄弟といった家族全員に貴方が保護を受けたことを連絡される。
  • 両親・兄弟といった家族全員に、貴方の窮地を保護課の相談員が説明し、「金銭面で援助できないか?」をすべての肉親に通達する。

まずこの2つでほとんどの人たちは羨ましいなんて思えなくなるはずです。

プライドも自尊心も、そして貴方の精神も、ここで完全にぶっ壊れます。


まあ、ここから先がもっと大変なんですけどね。
次に、

  • 東京都の場合、単身世帯は生活保護受給金額の半分以下、つまり貯金が66,115円以下にならないと保護の認定を受けられない。
  • あなたの学歴・経歴・職歴を小学校卒業時から詳細に執筆し、担当のケースワーカーに提出しなければならない。
  • 過去半年間の預金の預け入れ、引き落とし状況を、銀行通帳を確認しながら、1,000円以上のものはすべて何に使ったのか聞かれる

…思うんだけどさ、これ全部終了して、その後、自宅にケースワーカーを入れて、家の中全て調べられて、その後2週間後から半月分の生活保護費を受け取れるんだけど、


ここまでやって精神が維持できる人間ってほとんどいないよね。

私はストレス溜まりすぎて胃痛で倒れましたよ。マジで。いま消化器科に通院してます。


ていうか、貯金残高6,000円にまで減ってしまったし。預金残高6,000円って小学生以来ですよ。

流石に破産リスクが高く、プレッシャーがすごくて、睡眠障害起こすは胃痛で立てないは、305社の会社に落ちてうつ病気味になったわで、散々でした。


ほれ、ソースだよ。


■ソース

銀行の預金残高

出典:私の銀行預金残高


いやー、こんなの人間としてのプライドとかすべて捨てないと保護受けられないよう官僚さんが制度設計してますんで、全然幸せではないよ。

生活保護者の贅沢で優雅な生活。ってネットで聞くけど、普通に無様だよ。人として、ね。


それでも羨ましい。家族に、弟や妹に連絡が行って笑われても全然オッケー。って人。

それでも受けたい。あるいはずるい!とかおかしい!って言う人。


一度やってみるといいよ。普通に病むからw。

私は障害者で起業したら誰からも1円も貸してもらえなかった。いや、お前障害者だろって言われた。開業資金0だった。


んで、区からも資金調達することができなくて、サラ金使って借金取りに追われるよかまだましかなと思って保護受けたけど、保護課の尋問計3回合計で7.5時間も掛かったよ。


目と耳の障害者ですらそんだけ調べられるのに、健康な若者が保護受けたいなんて言ったら、マジで洗いざらい資産調べられまくるよ。或いは、親御さん呼ばれるかだね。

だって、生活保護の不正受給率ってたったの0.45%だもん。マジで甘くはないよ。


ていうか、家族構成どころか家族の連絡先全部(住所と電話番号と年齢と続柄)書かせられるよ。いや、これマジだよ。自分書いたもの。

普通に興信所並だよ。それでもずるい!とかおかしい!とか俺も保護者になりたい!って人は、受けて見ればいいと思う。


普通に病むから。

私は病まないように、精神を維持するために、いま仕事してます。


結構マジです。マジなお話です。ロクなもんじゃないですよ。

自分は障害者だけど、それでも自立して生活保護を早く脱出する予定です。


そのためにいま3つの取り組みをしてます。まともに生きようと思考しないと、そうしないと、精神持たないので。

全額税金で飲み食いしてるんだから批判は当然だけど、批判する人は制度の良い部分だけでなく、残酷な部分、制度全体を知るべきです。


人道的でない、制度の非人間的な部分もちゃんと見て、全体を知った上で批判すべきです。

ちなみに、後日、家族全員に連絡が届き、父親から我が家の恥め!このクズめ!と罵られまくったお話はこちら↓です。

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