障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

最近の障害者ブロガーの悩みについて

いま数学マーケティングの本を読んでる。

確率思考の戦略論という本だ。


☆☆☆


1週間で3分の1まで読んだ。

USJユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の経営を立て直した人の数学マーケティングについて書かれた本である。


数学マーケティングの本なのに文系のために書かれているため、数字がほとんど出てこない。

サクサクと簡単に読めてしまう。


まだ3分の1だが、本の内容はこうである。

USJは当初「映画好きのためのテーマパーク」としてオープンしたのだが、彼が赴任した後は総合テーマパークとして再建し、年間730万人の入園者数を660万人増やし、1,390万人まで増加させた取り組みを描いた本である。


世の中で大ヒットしているコンテンツは、消費者を選ばないのだ。

日本には人口が1.26億人いてその1.26億人すべてが喜んでくれるキャラクター・コンテンツとは


■大ヒットしたキャラクター・コンテンツ

大ヒットコンテンツの条件は、老若男女すべての層に支持されているのが最低条件なのだと書かれているのだ。

映画好きの人だけが入園してくるUSJポケットモンスターハリーポッター名探偵コナン進撃の巨人と、裾野を広げることで新規のお客様を開拓し、日本を代表するテーマパークにしたのが成功した条件だ。

と書かれている。


重要なことは新規のお客様を開拓したあとも、既存の映画好きの単身女性の層の顧客満足度も向上させている点にある。

それは彼女たちは映画が好きだからUSJに来たのではなく、コンテンツ(情報の内容)が好きだからUSJに何度も来園していたのであって、コンテンツの質を落とさなければ既存のお客様も減らさず、新規のファミリー層などの獲得もできるのだ。

と綴っている。


著者は事業が駆け出しの頃に一番多くする失敗は、

既存のお客様の満足度の向上にだけ特化し、シェアを増やさないことだ。と執筆している。


要するに既存のお客様の満足度を高め、一人あたりの売上高を増やすよりも(一人あたりに多くの金を支払わせるよりも)

まずは裾野を広げるべきだと説いているのである。


で、最近の障害者ブロガーの悩みである。

それがこちらだ。


■今月の記事別のアクセス数

2018年12月の記事別アクセス数

これは今月12月17日までの記事別のアクセス数上位15本の記事である。

上位15本中障害者関連の記事は3本しかないのだ。


そしていま一番の悩みは、テレビゲームや雑学関連の記事でGoogleからアクセス流入してきた人が、ブログタイトルを見て、このブログが障害者が書いたと分かると「うわっ障害者きもっ」となって他に1本も記事を読まずに出ていってしまうことである。


身体障害者は日本全国に366万人しかいないのだ。

ウチのブログはこの366万人にしかリーチできておらず、1.26億人-366万人=1.22億人(健常者の人口。日本人の97%)


つまり日本の人口の3%にしかリーチされておらず、97%の健常者はこのブログにくると障害者が書いたとバレると「うわっ障害者きもっ」となってしまい

退出されてしまうのである。


別にそれは差別とかではなくて、普通のことだし、彼らはテレビゲームや無印良品の家具やベットの品質について調べるためにGoogleで検索してこのサイトに来てくれたのに

それがこのブログは障害者が書いたんですうー!

と押し付けてくるのは、読み手からしたらかなり不愉快なのではないか。


私は読み手の立場に立脚して文を書いていないのではないか。と思うのである。

一応、日本語の読める人全員、日本の人口の全部にリーチしたい、ブログを届けたいのだ。


気合入れればいまのままのブログタイトルでも月間アクセス数10万くらいは行くと思う。

いま3万だし、がんばれば10万アクセスくらいは行くはずだ。


でも、障害者が書いたんです!読んでください!どやああー!!

っていういまのスタンスではたぶん10万アクセスは行っても、100万アクセスは行かんでしょうね。


というのがいまの私の悩みです。

2年前このブログをスタートしたとき、私は障害者だということを隠してました。


別に言う必要ないかなと思ったためです。

それからなぜか知らんが障害者だという自己主張を始めてみたら、障害者関連の記事が一番多くアクセスされることを知りました。


で、それをずっと続けてきたのです。

そしたら10万アクセスくらいは行きそうだけど、これ以上進めるには裾野を広げないといけないのではないか。

と考え始めるに至りました。


一番最初に作ったブログ名は「社会科学の教科書」でした。それに戻そうかいま考えているところです。

私自身、障害者関連の記事よりも日本社会についての記事のほうが得意なためです。


最近それが顕著に出てて、上位に障害者の記事がほとんどこなくなっています。アクセス数が増えているにもかかわらずです。

でも、いまのブログタイトルの「障害者から見た社会」でGoogle検索してる人が過去28日間で258人くらいいます。


ブログタイトルを「社会科学の教科書」に戻したら、このサイトは表示されなくなるでしょう。

ここ数日掛けてどうすべきか考えています。


変化すると大体失敗するからあまり変化したくないんだけど、挑戦は続けなければいけないものだから、適度な失敗は続けていかなければと考えています。

いま、裾野を広げる努力を私はするべきなのではないかと考えているのです。