障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

日本一のゲーム主人公は黒須太一である

日本のゲーム、アニメ、漫画、小説、映画すべてのコンテンツのなかで、一番魅力的な主人公は誰か?

と聴かれたら、私だったら即答するね。黒須太一だと。

 

☆☆☆


ゲーム歴30年の自分から言って日本には2大主人公がいる。どちらも甲乙付け難く、そしてブチ抜けている。

とてつもなく魅力的な主人公なのだ。


その2人とは

である。

この2人は突出している。


他のアニメ、漫画、映画、小説にも、ここまで魅力的な主人公はいなかった。少なくともここ30年この2人を越えた主人公はいない。

倉成武と黒須太一。どちらも魅力的な主人公だ。


倉成武はビジュアルがヤバい。男から視ても見た目が日本で一番のイケメン主人公である。

だが、その画像を絶対に見てはいけない


というオタ(オタクの略)のしきたりがある。

これを守ってない奴はオタではない。ただの金儲けに特化したアフィカスである。倉成武のビジュアルはインターネットに載せてはいけない。


なぜなら、この主人公があの人類史上最高傑作と呼ばれるフェイクゲームの頂点、Ever17の主人公だからである。

Ever17は騙しゲーである。しかも日本一のだ。

(一応ジャンルはアドベンチャーゲームです。謎解きミステリー物理学アドベンチャーゲーム


衝撃と騙(だま)しにおいてこのゲームは発売後16年経つにも係わらず、いまだ日本の頂点に君臨し続けている。

決して越えることのできない日本の頂点を常に提供している。

それが神ゲーEver17なのである。


Ever17のパッケージ

プレステ2版Ever17のパッケージ

出典:Amazonhttps://www.amazon.co.jp/

(このパッケージ以外だと倉成武が出てしまい、ネタバレになるため気をつけたほうがいい)

このゲームはプレイヤーを騙すことで、そして驚かせることでそのおもしろさを味わえるゲームなのだ。


そして倉成武のビジュアルがバレてしまうと、そのおもしろさがほぼ失われてしまうのだ。

それはトリックの正体が明らかになってしまうためだ。


もっとも隠しておかなければいけない主人公の容姿をインターネットに載せてしまうということは、これからやるプレイヤーのゲームのおもしろさを激減させてしまう行為に他ならない。


だから絶対にインターネットに載せてはいけないコンテンツとなっているのだ。

といってもGoogleの画像検索するとヒットしちゃうので、今後やる人は絶対に見ないで買いましょう。


プレステ2版のパッケージのうち、ザ・ベスト版だけがネタバレしてます。他のパッケージなら大丈夫です。

Ever17を制作した株式会社KIDはこの神のゲームがまったく売れず、倒産(正確には解散)してしまった。


倒産寸前の際ネタバレしてでもいいから日本一のイケメン主人公をパッケージに表示させ、販売しようとしたのだ。

彼らは必死だったのだ。


既に消滅した企業だが、このゲームが発売から16年経ったいまも、日本の頂点に君臨し続けているのは確かだ。

このストーリーの衝撃を超えるものは存在しない。ここ30年でベストのゲームだ。


その主人公こそが倉成武なのです。性格も魅力的でそしてビジュアルが日本で一番のイケメン主人公です。

この倉成武と対を成すのが同じアドベンチャーゲームの至宝であり、そして日本一のゲームソフトCross†Channelの主人公、黒須太一です。


黒須太一は日本で一番優れたゲームソフトの主人公であり、彼の魅力こそがCross†Channelを日本一のゲームソフトたらしめている

太一は倉成武のような人格者ではない。優しい人ではない。壊れてる。

心がぶっ壊れてる。


たとえば、女子中学生がいれば、最短工数機械的に彼女の精神を破滅させるには、どうすればいいのか?

強引に服を破き写真を撮りインターネットに晒せばいいのか?それとも服を脱がせ、監禁すればいいのか?


という思考を持つ。クズだ。クズ中のクズ。かなりのね。犯罪者です。

人として終わってる。終わってるところから物語は始まる。美しい業火に満ち溢れた復讐の物語がね。真っすぐに破滅へと向かっていく物語がね。

精神との戦いがいま始まるのだ。ふふふ。


黒須太一

黒須太一のキャラクターデザイン

出典:PS3Cross†Channelキャラクターページ(http://5pb.jp/games/crosschannel/character/01.html

ゲームのなかで実際に彼は妄想に留めるだけでなく実行してしまうため、犯罪者通り越して、精神異常者すらも通り越して、もう人ですらない。

という扱いを受ける。


まあ、実際に精神状態がもう人じゃないので、しょうがない部分はある。

だけど、彼を突き動かしているのは、彼が殺人願望を願うのは最短工数で人を壊したがるのは、彼の意思じゃない。


この物語を執筆した天才シナリオライター田中ロミオの意思だ。太一は他者を壊す際、自分の意思で壊してるわけじゃない。

バラバラにする際、ほぼ自動的に犯罪を犯す。

犯しまくる。女を、そして男をすべてを犯しまくる。食いまくる!


出来うる限り最短工数で短絡的に人を壊す。感情など不要。機械的儀礼的に壊す。ことに喜びを感じてしまう。

そこに人の尊厳も情理も猜疑心も良心の呵責も、なにもかもがない。

そして自分の体が殺人衝動に動いているとき、いつもそれを止めたい。止めてくれ。もう止めてくれ。と願っている。


でも、体は勝手に本能のまま動く。無残にも彼の願望は叶わないのだ。

そして人を壊したあと、いつもすべてが終わったあと、一人後悔する。


自分の体が勝手に動いてしまうことをいつも後悔する以外に取れる選択肢がないのだ。

黒須太一は日本で一番魅力的な主人公である。


普通、こんなことが起きたら精神がもたない。壊れてしまう。だけど太一は絶対に諦めない。壊れない。

心が強いのだ。


もう人として見てもらえないのに、人として生き続けることにこだわりをもち、学校生活を送ろうとするのだ。

太一の半生が描かれた物語がCross†Channelだ。


何度もぶっ壊し、そして落ち込み、異常者の烙印を押され、精神を破滅させる。親も友達も何もかもを処分する。完全なる犯罪を犯す。

人のいない世界を望む。自分が他者を食べるのを彼は知っているからだ。魅力的な人ほど喰いたくなる、自分が危険人物だから、人のいない世界を求める。


だが、人間社会で彼は生き抜く。いつも限界ギリギリで人たらんとする。破滅願望保持者は日常生活を送るのだ。何人も人を食いながら。

持ちこたえるのだ。他人を食べてでも。


壊れてしまった心で人とは何か?人の生き様とは何か?を常に探求し、模索する。もがきされどあがく。

そのときの精神異常者の太一の心理描写はあまりにも美しいのだ。

日本史上最高の日本語が味わえる。ここ1000年でベストの日本語だ。美文なのだ。正常値における彼の心は美しい。とても綺麗だ。


何度も気が狂って壊れてしまう。もうこんな世界は嫌だ。となるのに、彼は絶対に自殺はしないのだ。

それでも人としての生にこだわる。生き続けることにこだわり続け、そして自分なりの結果を待つ。他人を蹴落としてでも絶対に生き抜く。

彼はすべてを壊し、すべてを、仲間を救うのだ。少なくとも薄っぺらい理性で全員を救おうとするのだ。


精神的に強すぎる人間、そして自分がいると他者に常に迷惑をかけてしまう人間が見つけ出す完璧なる世界観。

これが日本のサブカルチャー史上の最高傑作と呼ばれるあの完璧なるエンディングを生み出す。

日本の頂点が作られてしまうのだ。


あのエンディングの偉大さが、太一の懺悔の独断場が、その文章が、日本一の日本語文章と言っても過言でない、とんでもないエンディングになっている。

田中ロミオは天才である。


このゲームを作ってしまったのだから。日本一のゲームソフトを作った天才シナリオライター田中ロミオ

そして彼が生み出した日本最高の主人公が黒須太一なのだ。


あのエンディングに焼き尽くされた一人として言いたい。黒須太一こそが日本一魅力的な主人公だ。と。

破滅願望保持者が生にこだわった結果があれだ。

ああなってしまうのだ。


何度ロミオを恨んだことか。田中ロミオの才能を妬ましく思ったことか。そして何度太一に同情したことか。

いまだに考察の余地が残る、考えさせられるエンディングである。日本一のエンディングだ。


とても悲しい。そして寂しいエンディングだ。

だが、完璧である。日本の頂点は完璧なのである。完璧なエンディングなのである。秋葉原の頂点であり、日本の頂点であり、サブカルチャーの頂点があれだ。


このゲームソフトを買うならPCゲーム版を買いましょう。天才シナリオライターの上質で変態的な文章が読めます。

最短工数で人を破壊することを享楽とし、その楽しみの先に人を壊すのに飽き、そして生きる道を模索する。


それがCross†Channelです。日本一のゲームソフトです。最短工数若い女の子も等しく壊していくゲームソフトです。

だからPCゲーム(18禁ゲーム)版を選んでね。


ドストエフスキー氏の小説「悪霊」に似てます。でもこっちのほうが主人公が魅力的です。

ストーリーは悪霊のほうが少し上。エンディングはCross†Channelのほうが上。

太一の心は美しい。最後の文体の神懸り的な美しさは異常であり、太一の精神状態をよく表している。


特に霧との絡みは日本一のシナリオともなっており、史上最高の主人公が霧という異常な洞察力の持ち主に精神の戦いを挑む。そんなストーリー。

相手の精神破壊を旨とし(笑)、それを前提として高校1年生の女の子の精神をぶっ壊し、破壊後、彼女を救う。


とんでもないストーリーです。まあ、日本一のシナリオなので仕方ありません。あまりにも知名度が低いですが、日本一のゲームソフトです。

精神の強さ、人の心の美しさをテクストで読みたい方にはおすすめのゲームソフトです。


強い精神力がないと最後まで行けません。プレイヤー側も太一と一緒に狂ってしまいます。

日本一のコンテンツとはどんなものか?が知りたければプレイしてください。

私は10回くらいやってます。パソコンにインストしっ放しです。

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