障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

障害者で毎月ボランティアやってるけど、東京オリンピックのあれはボランティアじゃなくて強制労働だよ。

最近、東京オリンピックのボランティアについてネットで話題になっている。

だけど、批判してる人も、制度を作ってる人も、誰もボランティアやったことないよね。


☆☆☆


報道や募集要項読んでて、それがすごくよく分かる。

自分、目と耳両方見えない聴こえない状態で、ボランティアやってる。月1で毎回都内の公園で草むしりしている。

で、行くと思うんだけど、毎月来る人って会長くらいで、あとは全員新しい人なのだ。


お給料が出ず、無償で働いてるわけだから、ボランティアは義務ではないのだ。

強制労働じゃないから来たい人はくればいいし、来たくない人はこなければ良いのだ。


そのため、月によっては15人くらい集まることもあるし、5人くらいしか集まらないこともある。

義務ではないところに、月給もらってる仕事(労働)との違いがあるのである。


毎回来る人がほぼ8割は変わってしまい、毎月来る人なんてまずいない。だからボランティアでは責任のある仕事を任せることができない

月給貰ってる場合は責任のあるプレッシャーの掛かる仕事をしなければいけなくても、お給料をもらっているからその労働は義務であり、途中で帰っちゃったりしない。


ボランティアの場合は飽きたら途中で帰ってもいいし、月によっては2時間くらい働くこともあるけど、雨が降ったら今日はもうおしまいにしよう。

ってなって、1時間くらいで草むしろを終えて、みんなで公民館でお茶飲みながら談笑して、帰ってしまうこともある。


つまりボランティアでできる仕事とは

  • 簡単な仕事
  • 責任が伴わない仕事
  • 義務の発生しない仕事

なのである。

基本的に途中で帰ってしまうのもありだし、あとほとんどの人が1度だけ参加するだけの人たちである。


要するに仕事と違ってボランティアはダラダラしているのである。このダウナーな雰囲気がボランティアの特徴なのだ。

強制労働ではなく余分にあまった労働力があれば、草むしり無理しない程度に手伝ってください。

これがボランティアである。


逸れに対して東京オリンピックのボランティアは、ボランティアではなくただの強制労働である。

なぜなら、オリエンテーションの義務化、研修の義務化、拘束期間の義務化など、本来ボランティアは途中で帰ってしまってもいい、暇な人の余剰な労働力を少しだけ社会に還元する行為なので


楽しんで社会の役に立つっていうのが理念なんだけど、東京オリンピックのそれは、採算(経費削減・お金のため)にボランティアの募集人数を決め、義務を求め、強制労働

を求めているのである。


それってもうボランティアじゃないから。ただの強制労働だから。

もっとゆるくてダウナーな感じで、義務もなくて、お年よりも障害者も参加できて、途中で体調が悪くなってしまったら、10分くらいで帰ってしまってもいい。


少しだけ手伝ってくれればいいし、集まりが悪ければ、その月はそんなに働かなくてもいい。

ボランティアに義務はないから無理する必要もないのだ。


こういうゆるやかに社会に貢献すること。が、本来のボランティアなんじゃないのかなって参加してて思う。

たぶん東京オリンピック組織委員会の人たちは、ボランティアをやったことがないのだ。もっとみんなダラダラ働くから。


お給料もらってる労働はガチだから死ぬ気で働くし、成果こそすべてだけど、ボランティアの場合途中から人が減っていく(飽きて帰ってしまう)

こととか普通にあるし、それが悪いことではなくて、それでも別に良いってくらいの雰囲気があるし、途中まででも草をむしってくれれば、社会は少しだけ良くなるので

別に悪いことでもないわけです。


私なんて見えないなか彼岸花(ひがんばな)の球根を手に握らされて、それ植えて、ひたすら草むしって、帰っていきます。

途中からサボってる人もザラでいます。お年寄りの方とかおしゃべりが好きで、ずっと喋ってます。

でも、それって全然悪いことじゃないです。だってボランティアだもの。


義務じゃないし、対価としてお金を受け取ってないのだから、労働する義務がないのだから、それでいいのです。

主目的は楽しむことなので、仕事と違って、サボることが悪いことではないのです。


東京オリンピック組織委員会の人って最初に労働力をタダで確保したいのだが、予算が足りない。どうしよう!

せや!ボランティアで強制労働や!


って理念から始まってるから「大会ボランティア募集要項」には、長時間労働・10日以上の長期拘束・80,000人の人員確保なんて無茶な言葉が並ぶのです。


責任のある仕事をボランティアに押し付けるとマジで途中で家に帰ってしまう人とか出てくるから、責任のあるそれなりの労働力を必要とする職務には、お金を払ったほうがいいです。

1日8時間拘束で10日間強制労働って、それボランティアじゃないから。

ソース↓


東京オリンピックボランティアの募集要項

東京オリンピックボランティアの募集要項

出典:上のリンク先と同じ東京オリンピックボランティアの募集要項PDF資料(https://tokyo2020.org/jp/get-involved/volunteer/data/volunteer-guideline_JP.pdf


たぶん、途中でバックれる人でてきます。しかも80,000人の応募を求めるとか、必ず失敗するから。

ボランティアって確保するものじゃないから。

CMじゃぶじゃぶ垂れ流して金使いまくって(全部税金ですね~)、募集するものじゃないから。


募集するんじゃなくて、時間になると勝手にワラワラ集まってくるの。

だから集まりの悪い月とかもあるのよ。で、それでも運営できる責任のない簡単な仕事をするのが、本来のボランティアなのだ。

ボランティアって別に1人とか2人くらいしか集まらなくても、目標とかなくても、運営できる活動だけに採用する労働形態なのです。


それともう一つ。国が係わると毎回失敗するんだけど、なぜ、失敗するのか?

それは責任者が誰一人いないからです。

まず、コスト削減ありきのためボランティアという名目にしてるけど、それってただの強制労働だから。


で、日本人みんなそれ知ってるから応募人員が集まらなくて、途中から企業や大学生を無償での強制労働という名目に切り替えて無理やり働かせて最悪の雰囲気でおもてなし。

になるけど、それでも組織委員会には責任者がいないため、失敗すると思います。


だって失敗しても責任を取る人がいないのだから、誰一人損をしない逃げられる組織設計をしてるからです。

ボランティアってやってると分かるけど、もっとダウナーなものなんだよ。


草むしってる時間よりもその後公民館で談笑してる時間のほうが多いくらいだし。

一人ひとりの労働力は少なくても、毎月継続させることで、街が綺麗になっていく。

障害者でも参加できる。


しかも途中で帰ってしまっても、なんらお咎めや罰則なんてない。問題も発生しない。え?だってボランティアだし。当たり前じゃん。

最低10日間拘束で1日8時間労働義務って(既に労働って言葉が出てる時点でボランティアじゃないからw)、必ず失敗します。


まあ、途中から強制労働という名に名称変更されて利益団体の経団連あたりが社員に有給採らせて強制労働させる。

大学も単位取らせるエサを与えてお国のために強制労働。という名目を掲げる。


それで成功するなら別にいいと思う。ただそれってもうボランティアじゃないから。そういうの、強制労働だから。

もっと楽しんで短時間ダラダラ働く、義務のない仕事がボランティアだし、ほんの少しでも社会の役に立ちたいという気持ちさえあれば、たった10分の参加でも嬉しいですよ!


こんな感じのダウナーな雰囲気が一般的なボランティアの風景です。まあ、責任者いないので失敗するでしょう。

で、ゆとり教育の責任者すらまだ出てこないので、最後まで責任者は出てこないでしょう。

いつも通りです。


豊洲市場移転も組織委員会作って失敗したし、ゆとり教育も責任者不在で失敗したし。

新国立競技場建設問題も組織委員会作って失敗したし、東京オリンピックエンブレム問題も組織委員会作って失敗したし、福島第一原発問題も、本部の責任者不在で何も指示をせず、原子炉爆発して放射能飛び散ったし。


いつも通りですねー。責任を取りたくないんだよねー。プレッシャーの掛かるなか働きたくないんだ。

でも税金(お金)だけはほしい。と。で、いつも組織委員会がガッツリ税金だけ搾取して逃げていくと。


東京オリンピック役員報酬は年俸2,400万円(全部税金w)なのにね。

ソース↓


東京オリンピック組織委員会役員報酬は年間2400万円、ボランティアに自己負担を強いる一方で宿泊・交通費なども全額支給

東京オリンピック組織委員会の役員報酬の記事

出典:BUZZAP(https://buzzap.jp/news/20180821-tokyo-olympic-stipulation/

ボランティア80,000人タダでこき使って、自分は年収2,400万円国から受け取って、責任者不在で逃げ切る!

いやー、さすがですっ。


オリンピック組織委員会役員報酬の明細を見ると、なんと月給200万円!そして責任者ゼロ人!


五輪組織委員会の月給

役員報酬の明細

出典:上のページより抜粋

豊洲市場移転委員会(正式名称:新市場建設協議会)、東京五輪2020エンブレム委員会(笑)、東京五輪組織委員会

いままで全部失敗してる。失敗率100%。いやー、さすがですね~。


誰一人責任を取らない。いつも通りの失敗のテクノロジー。そして金だけ持ち逃げしていくのだ。

責任者不在で税金垂れ流しは、日本国家のお家芸です。

まあ、大体組織委員会作ると必ず失敗するので、今回もう作っちゃったから、失敗しますよ。