障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

障害者のニュースっていつも暗くなるものばかりで、ロクなのがない。

はい。今日も障害者のニュースが配信されましたよっと。


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今日のニュースは障害者施設で入浴中に52歳の女性が全身ヤケドを負って、死亡したというニュースです。


■ニュースの写真

障害者施設での入浴事故

出典:ライブドアニュースhttp://news.livedoor.com/article/detail/14725139/

施設は日本ヘレンケラー財団が運営していて、職員が温度調節を間違えて80℃にしてしまい、それを分からない障害者が熱湯に入浴し、全身やけどを負って死亡した事故です。


ネットの感想とか少し読んだけど、なんかみんな痛ましい気持ちになったり、えぐいなとか言ってたり、恣意的な(わざと)やったんじゃないの?

とか暗澹たる書き込みしかありませんでした。


そうです。マスコミはめずらしい出来事だけを記事にします。

入浴中の温度設定を間違えて全身ヤケドで死亡する事件は何千・何万という障害者施設で1年に1度起きるかどうかというめずらしい事故です。


こんなこと普通は起きない→めずらしい事故→これを配信すれば、わが社のアクセス数が殺到し、売上が増えるはずだ。

お陰で障害者のイメージはいつも最低最悪の暗澹たる暗いイメージになってしまいます。


障害者が歩いているだけで、道をどけで見ちゃいけません。

っていうイメージをマスコミさんが自己利益の追求のために(つまり、金のために)こういうニュースばっか流すから、障害者側はそれに多大なる損失を支払っているのです。


知らない人から馬鹿だアホだ言われたり、全然知らない人に頭叩かれたりね。

マジでいい迷惑だから。

仕事が忙しくて世間での障害者のイメージと、それを形成させる論理的メカニズムとかどうだっていいから。


でも、マスコミってロクなことしないよね。

TOKIOの山口容疑者の辛そうな表情を映したり、大臣がヨガに通ってるだけで個人のプライベート晒したり。


そんで大臣が苦しそうな顔をすると写真を撮りまくるんです。

んで、ほらこの人苦しそうな顔してますよ。批判できますよ。大臣みたいに偉い人だけど、いまは弱ってる。いまは弱ってるんだ。だからいまがチャンスです。


普段は批判することも許されない東大卒の官僚がセクハラ疑惑です。やりました!やりましたよ!

いまなら偉い人、すごく努力して勉強してその地位に就いた人を、なにも努力していないあなたがタダで批判し放題です!!


このクズめが!!!

障害者のイメージもこうして最悪になっていくのでした。

(おしまい)