いまからあったり前のことを書く。その内容とは、副業を推奨すると、企業の競争力が低下する。
という当然の事実についてである。
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なんで副業を推奨すると企業の競争力が低下し、業績が低迷するのか?
その理由は超簡単です。モラルハザード(やる気の喪失)が起きるためです。たとえば、年収400万円の人がいたとします。
年収400万円は手取りだと月28万円程度です。その人の生活費が家賃含めて月々15万円だったとします。
なんで日本人は仕事をするのか?
大多数の人はお金のために働いています。来月からお給料なしにするから、って言われたら誰も出社しません。
生活のために働いてるんです。で、65歳まで働かないと生活できない仕組みを企業は設計している訳です。
本来なら10年働いてもういいや。って人は定年すればいいのに、できないのは、無職になったとたん貯金が目減りし、すぐに底を尽きて破産してしまうためです。
で、この人が副業に成功し、月々12万円まで収入を得られたら、読者様はどう考えると思いますか?
少し質素な生活をすれば、もう出社する必要なんてなくね?なにが哀しくて毎朝7時に起きないといけないの?
私が起きる時間は昼の2時だよ。
人生にとって一番大切なのはお金ではなく時間なのに、毎日会社になんか出社してたら一瞬のうちに65歳になっちゃいますよね。
やってみりゃ分かるけど、あっという間です。
副業が無い場合は、そういうことを考える時間がありませんでした。
一生懸命に働かなければいけなかった。夜の1時までサービス残業してても、無職になって貯金が0円になる恐怖から抗うために、必死になって仕事をしなければいけなかった。
だから、過労死のリスクがあっても、死ぬかもしれないと分かっていても、深夜まで働かざるを得なかった。
でもさ。それが副業で月収12万円まで行って、今日もサービス残業してくれ。
いつも通り俺と一緒に働いてくれ。夜の1時には終わるはずだ。一緒にがんばろう。って上司に言われたらどうする?俺様、なんで深夜まで働かなければいけないの?
ギャグなの?ねえギャグなの?
死亡リスクを抱えながら金のために働く訳ないじゃん。副業あるんだし。毎月80万円以上稼いでるのになんで28万円しかもらえないの?
ギャグなの?ねえ?もしかして馬鹿にしてんの?
俺氏帰るから、一人で勝手に残って働いちゃってね?
って言っちゃいますよね。副業に成功しちゃったら。尊大な態度をとってしまいますよね。
それって企業に対する帰属心が低下するってことですよね。忠誠心が下落するんです。だって、副業って1日2時間とか長くて3時間労働だよ。
それで月収12万円まで行くと。で、もう会社行かなくてもぎりぎりで生活できてしまえると。
で、なんで朝7時になんか起きなきゃいけないの?
めんどくさ。今日はゆっくり行くわ。ってなって、誰もサービス残業なんてしなくなりますよね。
だから日本経団連は怒ってるんです。副業大反対なんです。
一緒に死んでくれと上司に言われて、一番優秀でビジネス感覚のある部下が副業に成功して生活費越えるほど稼いでしまうことを、彼らは恐れているんです。
だって、正社員は解雇できないから、まったく働いていない正社員にお給料あげるために優秀なサラリーマンはお給料が外資系企業の同じ能力の労働者よりずっと安く抑えられているためです。
それを知ってて働いているのは、毎月のお給料がストップしてしまったら、すぐに貯金が底を尽きてしまうためです。
サラリーマンが無職になることに恐怖するのは、破産リスクを恐れているためです。
企業はその部分。生存権によって優秀なサラリーマンを格安で働かせているんです。だけど、副業可能になったら、もうそんな一生懸命に働く人なんていなくなりますよね。
だから副業は日本企業の競争力を奪うんです。
熱量の7割程度を本業に使って残り3割を副業に使ったら、全身全霊で10割の全力で働くサラリーマンが減ることくらい普通分かると思うんですが、一般人はあまり分からないみたいですね。
つまり、政府が副業を推奨しているという行為は、労働者優位の制度を作ろうとしているんです。
彼らはそんなこと意識していません。だけど、良いことなんです。
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