障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

くらしとしごと相談センターで困っていることを言うときは、具体的に話そう。

昨年度、東京都某区のくらしとしごと相談センターへ2度行って来た。


☆☆☆


一度目はただ「生活が苦しくて困っている。収入が0円でこれでは生活できない」と伝えた。


そしたら、「何もしてあげることはできない。だけど、頑張ってください。」と言われて、相談は終わってしまった。


2度目に行った時は「収入ゼロで生活が苦しい」。


そのため、具体的に

  • 障害年金を取得できるなら取得したい。
  • ブログメディア事業から収入を上げたいため、支援機関を紹介してほしい。
  • 安いアパートを探している。都営住宅には入居することはできないだろうか。

と、相談内容を伝えた。


困っていること、してほしいことを言った。そしたら、今度はそれぞれの関係部署に連絡を入れてくれたのである。


くらし・しごとセンターは全国の市町村に存在する。そして行なっている業務は、日本全国どこの相談センターへ行っても同じである。

(そう職員さんから聞きました。)


さらに言えば、くらし・しごとセンターは直接的に問題を解決してくれる部署ではない。


あそこは関係各所へ「託(こと)づけてくれる」「連絡を取ってくれる」部署なのである。


そのため、具体的に相談内容を紙にでも書いておき、職員の方が理解できるよう分かりやすく説明しなければ、それぞれの部署へ連絡を取ってくれることなく、「お帰りください。がんばってくださいね。」で終わってしまうのだ。


くらし・しごとセンターは生活保護課にも繋いでくれる。


だけど彼らは

  • 収入がゼロで、職が見つかりません。
  • 300社受けても全部落とされました。
  • 生活が苦しいです。

と言っただけでは、生活保護課に繋いでくれることは絶対にない(実際言ってみて確認したw)。


具体的に「何をしてほしいのか?」を言わなければいけないのだ。


たとえば、こう言えばいいのだ。

  • 生活保護を受けたいです。
  • 生活保護を受けるための手続きがしたいです。
  • 仕事を紹介してほしいです。臨時で公務員でも清掃員でもいいから募集してませんか?

と具体的に言わなければ、公務員は受身のため、「がんばってくださいね。」で追い返されてしまうのである。


ただし公務員は、個人差はあるが、一度目標が明確になると非常に粘り強く仕事をしてくれる人たちだ。


最後まで面倒を見てくれます。


途中で金にならない(利益にならない)からさようなら。みたいなことはしません。


何度でも連絡してきてください。とか、貯金がなくなる前にまた相談にきてください。ここの連絡先を渡しますから、もうダメだ!となる前にメールでもいいので、連絡してください。

と言ってくれます(実際にそう言われた)。


つまり、くらし・しごと相談支援センターで相談を受けたいのであれば、何を困っているのかもそうだけど、それ以上に具体的に「何をしてほしいのか?」を職員の方に伝えなければ、何もしてくれないで終わってしまうのだ。


しかし、具体的に相談内容を伝えれば、よく世間で言われる公務員の生活保護課の水際防衛みたいなことはされない。


緊張してでもいいので、してほしいことを伝えてみることをおすすめする。


きっと力になってくれる。あそこは、世間が言うほど冷たい場所ではないからだ。