障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

難関資格試験を取得した社会人の特徴について

自営業なんてやってると色んな人間に出会います。

なかには難関資格試験を取得した人とも会うことがあります。


☆☆☆


最近、中小企業診断士社会保険労務士弁理士の方とお会いしました。


直接会うこともあればネットで文面を通して、連絡・相談することもあります。


で、彼ら難関資格試験に合格し、その資格を使ってビジネスしている社会人には、ある一定の特徴があることに気づきました。


その特徴とはこちらです。


■彼らの特徴

  • 頭の回転速度がものすごく速い。
  • 参考書に載っていることをスラスラと話すことができ、記憶力が非常に高い。
  • 論理的思考能力を有しており、仕事のスピードが速い。
  • 言われたことをやるのは得意だけど、非合理的な仕事は不得意である(たとえば営業など)

こんな感じです。


部下としては喉から手が出るほど欲しいけど、事業のパートナーとしては、絶対嫌だなといった人たちでした。



予め答えが決まっている定型業務、決められた書類をきちっと作る能力には非常に秀でた人たちです。


また、一般の資格保有者でない社会人と比べると、圧倒的に頭の回転速度が速いです。


つまり、並よりはぶっちぎりで上。だけど、答えのない非定型な仕事を任せることは無理な人たちです。


たとえば、合理性が効かない営業職なんかに入れたら、その場で相手とのコミュニケーションを図る手段なんて資格試験の参考書には載ってませんから、答えの存在しない仕事を任せると、てんで使えない人材になり下がります。


で、私はずっと考察してました。


参考書に載ってる節税や労災認定の基準をスラスラ言えなくても、自分で参考書を読めば書いてあることなので、彼らいてもいなくても意味なくないですか?


また、エストニアのようにAIが税金のそれぞれの節税対策まで考えてもっとも安くなるように計算してくれて、自動納税の仕組みが整った国では、


そもそも税理士自体が存在しない(仕事が存在しない)のですが、AIが参考書に書いてあることを即答してくれたら、社会保険労務士なんていらないんじゃないの?

と一人で考察してました。


ペーパレス化してデータで自動提出できる近未来では、難関資格試験取得者の存在自体が不要になります。


会話をしてて、それって参考書に載っていることをそのまんま私に教えて報酬得ようとしても、私が参考書読んで調べればいいだけなんじゃないの?ということが度々ありました。


つまり、難関資格試験に合格するための膨大な勉強時間を論理的思考力と記憶力だけに支出してしまうのは、人生においてかなり時間の無駄だなと感じました。全部AIに置き換えられてしまうためです。


人間の参考書なんて居ても居なくても、社会は困りません。


それよりも、年配のお客様に対して敬意を払って親切・丁寧に接客できる人材や、一部の優秀な公務員のように、利益や損得勘定を顧みないで、人様のために沢山の時間を使って接客できる能力のほうが、どう考えたってAIがマネできっこない。


だって論理性(法則性)が介在しない、個別のお客様に対してそれぞれ別の受け答えをして一人ひとりのお客様が喜ぶように対応方針を臨機応変に変更している。


こんなの机に向かって勉強してても修得できない能力なわけです。勉強しないよりしたほうがずっといいんだよ。


難関資格試験を持ってないより、持っていたほうがずっといいです。


だけど、それよりも本に載っている記録を頭に焼き付けたり、論理性を理解できたりする行為よりも、社会に出て人間にしか修得不可能なコミュニケーション能力を高めたほうが将来ずっと役立つのに、なんでAIに置き換えられるスキルばかり机に向かって勉強して修得しようとしているのか?


答えの予め載っているスキルより、答えのないスキルを修得した労働者や社会人に対してのほうが雇用者は多くのお給料を支払う事実をなぜ理解しないのかな、と考察しました。


つまり、AIに置き換えられる知識量を頭に詰め込む資格試験より、営業やそもそもAIを作る側のプログラマーになったほうが、収入は増えますよね。


普通に考えれば分かるのに、資格試験に合格しさえすれば収入が増えるはずだ。と、安易に考察している人たちを見るに着け、そういう難関資格ホルダーと会話してて、なんかAIが居ればいらなくね?

てか、自分で参考書を調べるのと何が違うの?


とツッコミを入れたくなったため、記事にしてみた次第です。


勉強するなら

  • AIなどの競争相手のいない
  • 自分にしかできない、誰もやりたがらない
  • 将来需要が増大する
  • 修得するのに時間が掛かる。

具体的には、プログラマーシステムエンジニアや営業マンや科学者や物理学者や医者のほうが、資格試験を持っているだけの頭の回転速度が速い人より、ずっと収入は増えます。


そんなことを考えながらお近づきにならないよう少し努力しながら、私にしか絶対に書けない「盲ろう者のブログ」を、朝の5時から執筆している黒須なのでした。


(おしまい)