障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

学歴フィルターと、人生における楽な道について

前回、この世に楽な道はないと書いた。

実際たくさん働く人は高所得者が多い。


☆☆☆


上のほうの奴らはみな能力が高いから、あとは時間を掛けてやることで成果に差が付くことを皆知っているためである。

CPU(パソコンのなかに入っている一番大切なチップ、パソコンの脳みそ)、世界独占企業のインテルリクルート(採用戦略)がこれである。


世界でもっとも優秀な科学者を採用し長時間労働させる。

あそこの会社は週80時間ルールだから、土日を休むとすると、1日の労働時間は16時間(80/5)となる。


世界でもっとも優秀な素材物理学者を採用して1日16時間労働させる。

量より質は間違いである。世界トップの質を誇るクオリティある科学者を採用し、彼らを世界一長時間労働させる。

これが世界独占企業の実態である。生産性が最大化するとはこのことである。


優秀な人間は質で差が付かない。どれも優秀だからだ。

能力の高い奴らばかりなのだ。だから量で差を付けるのである。


これがインテルという会社、世界トップシェア企業、世界独占企業がやっている行為である。

日本のワーク・ライフ・バランスと真逆だが、世界独占とはこういういことである。


独占を続ける。日夜競争に勝ち続ける。技術独占の実態はこれである。

もっとも優秀な人材を長時間労働させることで、世界一の製品が作られていく。


当たり前のことである。だから彼らは金持ちなのだ。平均年収が1,000万円を優に超えているのだ。

年俸制だから(自分もそうだった)、残業とか付かないのである。


このように一般的に(とくに外資系は)ボロカスに働かせるため所得が高い。

たくさん働く奴は所得が高い。楽な道はないように見える。


しかしこの言説には例外がある。

すなわち、楽な道があるとすれば、それはミクロ経済学で言う「情報の非対称性」が何らかの原因で維持・継続されたときに他ならない。

たとえば医療関係者はどこの病院に名医が居て、どこの病院に掛かれば良いのかを皆知っている。


それらをすべて眼科、耳鼻科、外科、内科のセグメント別で理解している。

外科も伝統的にあそこの病院は心臓手術に、あっちの病院は胸部外科に、あっちは脳外科の手術をする名医が昔から居る。

と知っているのである。そしてこれは大体において伝統化している


優秀な心臓外科医が居れば、その人に憧れて優秀な若手心臓外科医がその病院にリクルート(入社)してくるし、脳外科だろうが胸部外科だろうが同じことが起きる。

だから伝統校という言葉があるのだ。伝統校には校風というものがあり、あそこの大学はマスコミに強い大学とか


テレビ局や出版業界が好んで採用する大学というのは、企業風土(たとえばトヨタの社員は真面目な人が多いとか、サイバーエージェントの社員はイケてる都会的な人が多いとか)と、大学のスクールカラーが同じだからこそ、毎年同じ大学からたくさん採用しているのである。

以前、キヤノンとかマイナビとかが学歴フィルターしてることで社会問題になったけど、あれのどこがいけないことなのかがマジで理解できなかった。


たとえば帝京大学の学生が会社説明会に応募するとWeb上で学歴フィルターが入り、満席と表示され、落とされる。

それが慶応大学の学生が同じことをすると、予約可能と表示され、会社説明会に行けて、その後、キヤノンに応募することもできる。

これのどこがいけないのかがまるで理解できなかった。


東証一部上場企業で働いてると、特に本部長クラスの人で死ぬほど仕事ができてリーダーシップがあってイケてる社員という奴がいる。

マジでこの人、月10億くらい稼いでるんじゃないの?


なのに月給100万円しかもらってない。これって、メチャ企業側からしたらお得なんじゃないの。

という超有能な社員がいるのだ。


(ちなみに、こういう社員は上司からの扱われ方も異なる。出世候補であり出世コースを邁進している)

そういうの見てると、大学ってスクールカラーがあって、同じような性格の人が多いから(大学は4年もあるのだ、最初別個の性格でも4年間で同質化される、同じ空間同じ場所に4年も通うのだ)、どう控えめに見ても、この本部長を排出した大学から年に10人は最低でも入社させたいという人事の発想は極めて合理的であり、


会社側の立場に立ったら、ウチの社内で大活躍してる社員の後輩がもっとほしい!

というのは極めて真っ当で正しいインセンティブ(動機)なんじゃないの?


採りたくない学生も無理に採らないといけないものなの?

と思うわけです。だから学歴フィルターは個人的にはほしい人採れば良いのだから、企業側の立場に立脚すればまっとうな精神性であって


これを理解できないのは、相手の立場に立脚して物事考える思慮深さのない学生なのでは?

慶応卒以外いらない!って書いたら絶対炎上するんだから、こっそりフィルターするのは空気を読んでてむしろ良いことなのでは?

というのが個人的な見解である。そこの教育経済学的知見はかなり面白い。


だって毎年各大学から1人ずつ採らなければいけないなんて法的ルールないでしょ。

好きなところから好きなだけ採れば良い。ただそれだけのことである。


企業風土に慣れずに地味で真面目な人がイケてる会社に入社して日々出勤するときの私服に困ってノイローゼになったら可愛そうでしょ、まだ若いのに。

何がいけないのかマジで理解できない。


明治大学日本大学受かったら、自分は偏差値の高い明治大学行くのに、東京大学明治大学受かったら東京大学行くのに、企業には、低偏差値の学生も均一に採れ。

とか、すごく利己的で傲慢で、そういう人と一緒に働きたい。


と思う企業や社員はどれくらいいるのだろうか。そう考察せざるを得ない。

別に企業側の肩を持つわけじゃないけど、あまりに自己中心的な思考ではないか。


話が大幅に脱線したが、要するに有益な情報を持っている人は、情報の非対称性が維持されると、それを口外しない。

人に言わない。だから知っている人の人口が常に少ないという状態が維持されるわけだ。


メーカーに勤めている人間なら、とくにエンジニアリングに関わっている人間なら自分の業界について、どこの会社が真面目でまっとうな製品を造っているのかを知っている。

たとえばバイクメーカーだったら最近のホンダはコストカットしたすぐ駄目になる部品しか作ってないし


古い部品を製造中止させることで修理不能にし、新しいバイクを買わせる(短期スパンで新車を買わせる)マーケティング戦略を実践している。

ヤマハは部品やパーツは高いけど、いまでも品質にこだわっていて


日本製の部品しか造ってない。いまでも長持ちする製品を造っているのだが、あまりというかほとんど知られていない

などなど。業界関係者だけが知っている知識というのは、彼らはペラペラ喋らないから、外に漏れないのだ。


そして、その状態が維持されるのだ。

だからトップシェアメーカーが一番コスパが良い!


というのは大体において適切なのだが、そこに情報の非対称性が加わると、それは正しい情報(一番売れてるメーカーが一番良い製品を造っている会社)

とは言い難いのである。


で、前回書いたこの記事、結構売れ始めたのだが、100万人くらいの障害者に売れ

ないと、情報の非対称性が維持されるため、障害者にとってnoteはずっと楽な道であり続けます。お得です。

そういうことなのだ。


それにしても最近一番売れた記事が心理学を活用して女性に1,000股したとき

の話術が出版されたものの、日本独特の論理性である、社会が「空気を読んだ」ため、国内でとある心理学の書籍が禁書化され、どこの本屋にも図書館にも取り扱われてはいない。

正に、出る杭は打たれるである。


心理学的には非常に高度で有用なのに禁書化してしまったため、とくに日本男児はアニメにうつつを抜かすくらいなら女性口説いたほうが社会に貢献できるため、その禁書の買い方ガイドと、マクロ恋愛市場のダイナミズム(論理的に男女はいまどう動いていて、何をするとどのような結果が返ってくるのか、どう動くのが一番お得なのか)

について書いた禁書の記事が一番売れてます。


なぜ?よく分からないです。ウチの読者様方は理解不能です。

まあ、そういうわけなので、障害者にとってブルーオーシャン(競争相手がほとんどいない・楽な市場)はずっと続くでしょう。


障害者はそういう生き物なのです。全体的にどう動いていて、どう動くのがお得なのかはすべて記事内で書いた通りです。2回加筆しました。

あと障害者の所得アップマガジンには確かに所得を増やす記事も入れてますが、純粋に所得増だけの記事が読みたければゲーム理論のマガジンをおすすめします。


直接的に所得が増えなくても、フリーキャッシュ・フロー(月次の収入から支出を引いたお金、その月の余剰資金)の増やし方は書いています。

実際増やしてますので、自分。主に売上をだけど。実は、ウチで一番売れてるマガジンです。

(おしまい)