障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

素人漫画オタクからみた名作漫画ランキング・トップ10!!

最近色々あって社会科学論文を読めずにいる。

ニートなのに忙しいというのも変な話だ。


☆☆☆


論文が読めないため記事もあまり書けない。

だから、こういうときにしか書けない記事でも書こうと思う。


漫画は10歳から読んできた。そのため31年も読んでいることになる。

いつも新着記事を楽しみにしてくださる読者様が(固定客と言うのかな?)おられるため、ブログを放置するのも失礼だと思って、閑話休題的な記事を複数本書いてみようと思う。


そのうちの1本。私が過去読んできた漫画の名作ランキングです。ではどうぞ!


1位:スケットダンス

個人的に日本No.1の漫画は何?

と聞かれたら、即答する漫画がこれ。ぶっちぎり1位。スケットダンス


昭和世代の人は懐古主義で昭和の漫画が一番だ。とよく言う。

慢オタ(漫画オタクの略)という奴は、他のオタもそうなのだが、個人の趣味・趣向という色彩が強く、個人的思い入れに偏った生き物である。


だから平成・令和になって、どんなに優れた漫画で出てこようとも、あの頃は良かったー!と言うのだ。または、昭和の時代が一番良かったー!

と言うのだ。


私はそれを否定しない。

しかし平成に入って日本のコンテンツは確実に進化し、花開いた。手塚治虫先生の火の鳥ブラックジャックを超える漫画が出たな。と、確信したのがこの漫画でした。


スケットダンスは1巻が死ぬほどつまらない。

でも、2巻以降になると作者の才能が完全に開花されます。そこから20巻までは日本一の漫画です。特に7巻がヤバい。平成という時代をよく捉えています。


少女の精神が崩壊から入り、蘇生へと貫かれるストーリーです。

他のコンテンツと比較しなければ、というか漫画のなかだけであれば、自分が読んだなかで日本一です。よくぞこれを週刊連載で執筆なさった。天才という奴やな。と言った感じです。重いけどおすすめです。

一人の少女の変化を鋭利にそして無残にも、感動的に描いています。ちなみに、読む場合、思いっきり個人的な話になるのですが、アニメ版よりも原作をおすすめします。


2位:HUNTER✕HUNTER

なんだかんだで2位はこれにしました。

あまりおもしろい漫画ではないのですが、VSキメラアント編がある以上、この漫画は評価せざるを得ません。


食物連鎖の頂点に立つ人間は牛や豚を平気で食べます。

なぜなら、人間にとって彼らは家畜だからです。しかし、この漫画では、食物連鎖の頂点に君臨するのは、人間じゃありません。


知能をもった巨大なアリです。

その知能をもった巨大なアリの主食は人間なのです。人間がいまの牛や豚と同じになったとき、我々が家畜になったとき、世界はどう変わるのか。


人間を食べる新たな生物に対して、我々はどう懇願するのか、というお話です。知能と暴力についてもよく描かれていて、流石と言わざるを得ません。優秀な知能があっても、それを暴力で殺めることができる。


しかし、時として知能には敵わない。

強さにもたくさんの形態があり、暴力こそが唯一絶対的な武器ではないことを私たちに教えてくれます。


一応漫画ですw。

が、読んでると、ドストエフスキー氏の小説を読んでいる気分になります。重いので個人的にあまり好きじゃありません(ていうか、てんで小悪キューピッドのほうが好き)。ですが、作品性が高すぎるため、評価せざるを得ません。


3位:銀の匙

3位は銀の匙です。

1位2位ほどの破壊力はないのですが、ゲーテの思想がテーマになっていて、とても秀逸な漫画です。


1位と同じく(そこまで行かないけど)、壊れた精神状態の若者が、少しずつ元気になっていく漫画です。冬編が非常に素晴らしい。特に校長先生の言葉とゲーテの言う先人の植えた苗に花を咲かせるという行為を、漫画で具体的に実践なされている。


100年の歴史を誇る農業高校で、卒業生が学校の書棚にやってきて、論文を読み漁るシーンが好きです。100年続く穀物の品種改良の歴史の論文を精読します。先人の植えた苗に花を咲かせ弛(たゆ)まぬ品種改良を続けていく果てしない、そして寡黙で荘厳な、連綿と続く努力。

当たり前に勉強するということ。その大切さを、私たちに教えてくれる漫画です。


豊かな食生活を農家の方々が下支えしているその熱意が伺えます。校長先生の言う、この学校に来てくれてありがとう!この学校を選んでくれてありがとう。

も素晴らしいです。教育者の鏡と言えるでしょう。非常に知的で、読んでいて考えさせられます。良質な漫画です。


4位:赤髪の白雪姫

4位は現在連載中の少女漫画。赤髪の白雪姫です。

一言で言えば、少女漫画版ワンピースです。が、こっちのが(個人的にですが)クオリティが高いです。


漢方薬みたいな漫画で、最初読んでて意味が分かりません。何が楽しいのかがよく分かりません。

人は信頼されて動く。がテーマになっています。身分の多寡なしに人はその信頼関係によってそれを一番の拠り所とし、重きを置き、ときには友のためになら命をかける。


信じて人は動く。とはどういうことか、そのすべてが載っています。

すべてのキャラが魅力的ですが、特に白雪とオビとイザナ王子が格好良いです。主人公が魅力的な漫画はやはりおもしろいです。


5位:天使2分の1方程式

5位も現在連載中の少女漫画です。

これは令和版キャンディー・キャンディーです。


作者の才能がありすぎます。

才能がありすぎると、こういう漫画が描けるんだなというロールモデル(見本)のような漫画です。


実に秀逸。クオリティが高いです。

人が人として職業を持ち成長することをテーマとしています。主人公がすごくブスなところも良い。


心美人という奴です。心に穢(けが)れがない。ただただ誠実にあろうとする。勇気を出して生きる。を実践しています。容姿はブスなのだけど、人として正しくあろうとし、それを実行に移す。


するとどうなるのか。世界はどう変わるのか。誠実な人の周りにはどんな変化が起きるのか。

そのすべてが描かれています。作者の才能がありすぎる漫画と言えます。


6位:フルーツバスケット

6位は少し古いですが、フルーツバスケットです。

ふつう少女漫画はすぐ恋愛に突っ走るため少年漫画と比べ寿命が短いです。


5巻くらいですぐ終わってしまう。

しかしこの漫画はそう簡単に恋愛に突っ走らないため、平素な日常が描かれています。


若い男3人と女1人での4人暮らしです。ラフでおもしろいです。恋愛感情もほぼ皆無だし。また、ふつう少女漫画の主人公(女です)は、大して魅力もないんですが、この漫画の主人公は非常に魅力的で、かなりおもしろい人です。


8巻までが好き。そこから先はあまり好きでないです。

が、中盤までの元気いっぱいな破壊力が読んでておもしろいので、6位にしました。


7位:電影少女

ジャンプ黄金期で恋愛マンガを担っていたのがこれ。電影少女

新聞よりも週刊少年ジャンプのが売上部数が多かった時代です。


これの3巻とか12-13巻とかはかなりヤバくて、このクオリティに到達した漫画はあまり存在しません。

恋愛ものなんだけど、色々絶望的な状態で、そんなに明るい話でもなく、しかし主人公があまりにも格好良いので、読んでて楽しいです。


主人公がいろんな女性と付き合って行くのですが、近年のハーレム漫画とは一線を画しています。

もっとリアルというか生ぬるい話ではないというか、現実的です。どうやってこの女を振ろうとかそんな感じです。


8位:勝手に改造

8位はゴット久米田先生の名作、勝手に改造です。

サンデー黄金期(1998年頃)の漫画です。ギャグ漫画って言うと、最強は木多康昭先生の平成義民伝説代表人で


あれが一番笑い死ぬと思うのだけど、個人的にギャグ漫画の礎を築いたということで、こっちのが好きです。

呼吸困難になるほど笑えるのではなく、卑屈でクスッと笑う感じです。


漫☆画太郎先生の地獄甲子園のようにピッチャーがボールを投げたら、キャッチャーの胴体まで貫通するとかw

そういうのではありません。ボーボボみたいに笑い死ぬ感じでもありません。


しかしその後、彼のお弟子さんがハヤテのごとくを描き、そしてインターネットにおける、ギャグのロールモデルができたことからも、こっちのほうが時代に与えた影響力は大きくそしてパクリネタもたくさんあって、読んでて楽しいです。

コナンくんと赤松先生は改造のなかに何度も登場して(思いっきりパクられててわろすw)笑えます。

みんなほんとうに寛容というか、仲が良いんだなと思います。


9位:じゃじゃ馬グルーミンUP!

これもサンデー黄金期の1作。

当時のサンデーにおける中心的漫画の一つです。ていうか、当時一番楽しみにしてた漫画です。


東京の進学校に通う主人公が、高校を中退し、北海道の牧場で仕事に就く話です。

ゆうきまさみ先生の作品の特徴として、物語がゆっくりと進んでいくことが挙げられます。


成長物語なのですが、主人公がほんとうにゆっくりと変化し続ける姿が描かれています。

だからその楽しさを知るには少し時間がかかり、10巻くらいまで読むと作品内の変化が感じられると思います。一応恋愛ものでもあります。


10位:エンジェル伝説

10位はエンジェル伝説とバクマン花の慶次のどれにしようかすごく迷ったけど、これにしました。

月間ジャンプの20年前のギャグ漫画です。


悪魔のような容姿をした、だけど天使のように清らかな心をもった、高校生の主人公がなぜか、高校の番長になってしまうお話です。

この作者さんは徹底的に手を抜かない人なので、特に2巻以降はものすごく絵が美しいです。


綺麗な漫画を描きます。しかしギャグ漫画です。

小磯良子が色々キレてそこらの不良を殴りまくる話が好きです。


巻を重ねるごとにただのギャグ漫画から少し恋愛ものにもなり、そして後半に行くにつれ仲間も増えおもしろくなります。

終盤の北野くんのお父さんとお母さんに小磯良子が会うシーンとかかなり好きです。


ギャグのクオリティが高いのですが、シナリオも秀逸です。

ちなみに、聖地は沖縄です。