障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

社会とは敗者の集まりである

先月バズってからブログ宛にメールを何通かいただきました。


☆☆☆


いま、すべて目を通しました。

だけどYahooのメールは倍率1.8倍にしないと見えず、私の視力では返信が難しいです。


そのためこの記事スペースを使い返信いたします。

1ヶ月くらい返信を送れなかった方もいて、大変申し訳なく思っています。

この場を借りて謝罪いたします。大変申し訳ありませんでした。


【メールを送ってくださった読者様へ】

障害者なんてやっていると目と耳以外にも色々病気があって、できないことが多いです。


病名は言いませんが(世界に恥を晒したくない)、ある程度挫折経験が多いと耐えねばなりません。

すると自動的に頭を壊し病院通いが始まります。


障害の悪化により何度も会社を辞めざるを得ず、精神が壊れるためです。

保ちません。


返信を望む方はブログのコメント欄に書き込んでいただけたらと思います。

ほぼ9割は(バカとかアホとか言うの以外)、返信いたします。

今後もメールはあまり見ません。


病気が悪化し見えなくなってきたためです。

ヘーゲル哲学を使うならば、見えないならば、見なければいい。


それで良いと思っています。障害者の生とはそういうもの。

病気が悪化しながら一生治らない病気を背負い、ともに生きるもの。


障害の悪化により生活スタイルを少しずつ変えればいい。

ただそれだけのこと。


参考書が読みたいんだけど、目が悪くて見えなくて、本が読めず少し困っています。

論理が組めないためです。


あくまで個人的な思想ですが、とくにミクロにおいては、すべての人を救うことは不可能です。

だから安易に出来るとかやらせてくださいとか言えません。


言えませんし言いません。

講演会とか全部辞退します。社会のクズに公演させるべきではありません。


社会ってね、社会って奴はよ、私も含めて敗者の集まりです。

敗者の集まり。それが現代社会です。


たとえば令和2年度の、高校生の野球部3年生は45,682人です。

プロ野球12球団がドラフト10位まで採ったとして、年間でプロ野球選手になれる人は120人。


確率の計算式は

 120÷45,682✕100=0.26%

400人に一人しかなれません。

年間でなれるプロ野球選手のうち半分が大卒だった場合、800人に一人程度しかプロ野球選手にはなれません。


799人は夢を諦めています。女の子の夢、女子アナもそうです。

アナウンサーに欠員が出て1名の募集に1万人が応募してきます。


そして1名が合格し残り9,999人が落ちます。

だから倍率は、1,000倍や酷いときには、上の様に1万倍にもなる。


新聞紙の社会面では合格者の声やらニートから社長になれた!頑張った甲斐があった。

などという記事が紙面に載りますが、残り9,999人側が社会です。

こっちが多数派。要は社会です。


残り9,999人側は別に働きたくもないのに派遣社員契約社員をやってこの社会を支えています。

一生懸命に歯を食いしばって支えています。


学校の先生もそう。

2018年の中学校教師採用試験の合格率は6.8%です。


子供の頃学校の先生になりたい!

と思って、一生懸命に勉強してきた大卒のまともな学生さんのうち無事に夢を叶えた人は100人中約7名です。


残りの93人は工場で期間工やってたり、なんとなく民間企業受けてなんとなく受かってサラリーマンやってたりします。

社会において成功者は常に一握りです。


なぜなら、椅子の数が少ないから。これがミクロ経済学の本質です。

ゲームクリエイターだろうがパイロットだろうが医者だろうが全部おんなじ。

募集数が応募者数よりずっと少ない。


社会とは椅子取りゲームであり、その本質は「競争」です。

サラリーマンですら中途募集でも1名の募集枠のなかに5名が受けにきて4名が落ちます。


大企業だともっと悲惨だし、中小企業でもそんなもんです。

大企業、中小企業どっちも働いたけどそんなもんです。


大企業だと100名受けて1名内定して99人が落ちる。

中小企業でも5名受けて4名落ちる。


どっちも多数派は落ちた側の人間です。

落とされた人間、選ばれなかった人間でこの社会は構成され、支え合っています。


ブロガーもユーチューバーも同じです。

飯食える人間は、作家とかプロ野球選手とかと同じ確率です。


多数派は落とされた側。選ばれなかった人たち。

落とされた、小さい頃願った夢を叶えられなかった人たちの集まり、それが私たちの社会です。


だから安易に私はできるとか言えません。

出来ると言うのならば、インセンティブを組まなければいけません。


その子の将来を20年30年先までその子が飯を食えて楽しいって言えるよう

不幸がその子に降りかからないよう、大人が先回りして子供にバレずに、支えてあげなければいけない。


大人というものはそこまで思考するものです。

目先の要求だけではなく先々のことまで他者の幸福感を考察し


ある程度できそうな見込みがある。成果こそがすべてのこの社会で

成果を出さなければ全員が敗者で、何となく別に好きでもない会社で何となくサラリーマンやってるのが社会だから。


だからこそ全責任を負うんです。全員を救おうとするんです。

そこまで論理を組めない以上、私は軽々しくできる、とは言いません。

そういう人間です。


私が開いた講演会に500人が来たとします。

ブロガーとしての自立を自分が一生懸命演説したところで、飯の食えるブロガーになれる人は500人中1名か2名です。


一番儲かるのは500人から金を受け取り500人全員を救おうともしない、ズルい人間。

私です。


499人に挫折経験を植え付けただ金だけを巻き上げる、夢を売るだけの職業。

それは詐欺師と同じです。


成果が出せない以上、全員を救えない以上、その行為は無意味です。

その行為は社会のお役に立てていません。人と社会を良くしていません。

不幸しか生んでいません。


私だけが儲かっている。つまり無意味です。

その講演会は無価値なのです。

誰かとビジネスをしたいという感情もあまりありません。


返信もできません。目が悪くて無理です。

ボタンが見えません。

社会は敗者の集まりです。だから敗者がそれなりに楽しい生活を送れるよう、


挫折しても一番下まで落ちないように支えるもの。

それが税金なんですが、みなさんが選挙へ行かないから、日本は一度失敗すると一番下まで転がり落ちます。


生活保護まで行きます。

生活保護者の私が言うのだから少しは説得力があるかもしれません。


人様の20年30年先までの責任を負えないならば軽々しくやれる!

などと私は言いません。


そんなの無責任だから。その人にすんごく失礼だから。

それは人文科学で言う(ていうかドストエフスキー氏の言葉で言う)、欺瞞です。欺瞞だ。嘘偽りです。


そういうことはしない人間なのです。

返信がほしい方は、下に設置されているコメント欄からどうぞ。