私はこのブログで生計を立てている。
といっても4月の収入は400円だったため、生活保護を脱却できないでいる。
☆☆☆
それはそれとして、できうる限り良質な記事を書きたいと常々考えている。
良質な記事を書くためには、質の高い情報を仕入れる必要がある。
一番良いのは本屋さんで売っている参考書、専門書の類である。
それらを1日30ページから50ページ読むようにしている。
1日30ページずつ読めば1か月で900ページになる。
目の悪い私でも月に参考書3冊程度は読むことができるのだ。
できうる限りインターネットの情報には触れないようにしている。
しかし本を読むと頭が重くなる。難易度の高い情報ばかりだからだ。
そのためYahoo!Japanのアクセスランキングのページへ行き、無料の劣悪な情報を読み
頭を休めるということをしている。
Yahoo!ニュースは広告の付いた無料で読める記事であり
アクセス数は多いが、中身はすっからかんの記事である。
論文ばかり読んでいると、脳内がひたすらに論理を組む癖がついてしまい
これらの記事でも刹那的に論理破綻を見抜くことができてしまう。
ブロガーの職業病だ。
たとえば橋下さんの記事。
これ↓
■新コロ禍で国民が死ぬか経済が死ぬか?
出典:Yahoo!ニュース(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200429-04290107-sph-soci)
橋下さんはテレビの生放送で「このまま緊急事態宣言を続けていると経済が死ぬ。
経済が死ぬか国民が死ぬかのどちらかを選ばなければいけない。
国民の覚悟が問われている」と話している。
それがこのように記事になりインターネットで世界へ配信される。
この記事の下段にあるコメント欄がこちらだ。
■橋下さんの記事のコメント欄
出典:上のリンクと同じ
橋下さんの極論に対して記事の下にあるYahoo!のコメント欄では
皆、その通りだ!橋下さんの言う通りだ!
と賛同している。
しかもコメント欄は支持されてるコメントほど上位に表示されるから
上位のコメントのすべてが橋下さんを支持しているのがわかる。
こうやってバカがバカを大量生産していく様を見て私は頭を休めているのだ。
程度の低い国の社会システムだなと痛感する。
北野たけしも自分がテレビのコメンテーターという高給を得られる地位を維持するために
政治家を批判して人気取りしてたし、テレビもネットも劣悪な情報が大半を占めているのだ。
本屋に売ってる論文に比べればゴミ同然である。
まあそれはいいとして、ミクロ経済学にはゲーム理論という学問がある。
この学問は答えが存在しない学問だ。または答えが複数ある学問とも言える。
自分で設問者が問うているゲームのルールを考察する学問なのだ。
たとえばの話だ。あなたは就職活動で書類選考に合格し、いま面接試験を受けているとする。
面接官はこうあなたに質問する。
面接官:あなたがもしウチに採用されたら、どんな製品を作りたいですか?
- 売れる製品
- 使っていて感動する製品
1と2のうちどちらを選びますか?と面接官が言ったとする。
読者様はどう答えるだろうか。
2者極論においてこのうちのどちらかを選んでしまった人は、不正解である。
ゲーム理論は答えなんぞないのだ。自分で答えを生み出すのだ。
では、面接官は何を求めているのか。
それは求職者の高い知力である。
この質問の模範解答は
「私はもし貴社に入社できたならば、たくさん売れる製品が作りたいです。
なぜなら製品が売れることは、貴社に貢献するということだからです。
また、その売上の一部が私のお給料になるからです。
そして売れる製品のなかで、できうる限り人に感動を与えられる製品を作りたいです。
なぜなら製品がいま売れることも大切ですが
人に感動を与えられる製品ならば、それを所有し使用し続けることで、今後もウチの製品を複数回購入してもらえるためです。
人に感動を与えられる製品は将来の収益に結び付きます。
だからその両方を目指した製品開発を行いたいです。
…これが模範解答である。
2者極論が出されたらそこに答えなんぞないのだ。
面接官がコイツなかなかやるな。
こんな知性的な人間ならウチの会社の役に立ってくれるだろう。
良い製品を生み出すはずだ。と思わせるためには、それなりの知力が必要なのだ。
さて、橋下さんの馬鹿みたいな設問に対する世界の答えがこれだ。
これ↓
■コロナを収束させた韓国の飲食店
出典:朝日新聞(https://www.asahi.com/articles/ASN4R36B7N4PUHBI00R.html)
■コロナ収束後の台湾の飲食店
出典:豪商クラトロさんのツイート(https://twitter.com/clubtropixxx1/status/1253955875967954945)
■コロナ収束後の香港の日常風景
出典:藤沢さんのツイート(https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1255755164687822848)
韓国、台湾、香港はもう感染者がほぼ出てない。
そのため街な日常風景を取り戻し誰もマスクなんぞしていない。
橋下さんが言う極論、経済が死ぬか国民が死ぬかは間違いなのだ。
両方死なない、死なせないが、早々と収束させたコロナ対策先進国の出した回答なのだ。
中国に忖度せず緊急事態宣言をこの3ヶ国と同じように、あと1ヶ月早く出していれば日本もこうなっていたし、
あと1-2ヶ月厳格な自粛をすれば日本もこうなるのだ。
たった1-2ヶ月の厳格な自粛の先に、ゆるやかで穏やかな日常生活が待っているのに、無知な人間はそれを知らず
国民に2者極論を強要し、馬鹿を大量生産するのである。
よってタダの記事しか読まない愚かな
大衆は、既に感染者がゼロの国は経済も国民も殺していないのに、その情報を得られないのだ。
だから極論のうちどちらかを選ぼうとしてしまう。
面接だとこれでは不採用だ。なぜなら、愚鈍な人間だと思われるからだ。
そして世論はこの低度な2者極論、経済か死ぬか国民が死ぬかに対して
橋下さんは正しい!強いリーダーシップだ!
とか言って間違った情報を脳に刷り込まれ狂乱するのだ。
痛い奴らである。
劣悪な情報が配信されることで日本人全員が低知性化しているのだが、誰も気づいてはいない。
だから私はインターネットをほとんど見ないのである。
論文とツイッターの疫学クラスタ(集団・かたまり)だけ見てたほうが、知的読書生活を送れるのだ。
こういう愚かな人間が愚かな人間を大量生産するから
日本人は新コロでたくさん死ぬわけで、韓国や台湾の取った対策も自分で調べもせず
日本に彼らのような検査インフラとGPSを使ったクラスタ対策班がないのは政治の過失なのすら
理解せず、選挙へ行かず所得を減らし、極論に対してのみ熱狂し、知力と金を失うのだ。
もうちょっとまともな情報を浴びたほうがいい。
ていうか、ネット見るくらいなら新聞読んだほうがましだし、何よりタダより怖い情報などないのだ。
このブログの場合、記事1本書くのに私がサラリーマン時代の収入で換算すると
大体記事1本あたり1万円以上の人件費が掛かっている。
タダより高いモノなどないのである。
無料の記事は大量の馬鹿を生み出しているのだが、そこはもう無理なのであきらめるしかない。
私は日本をあきらめた人間なので仕方ないと思っている。
読書しない人間の損失は計り知れないが、言ったところでしないのでもうそれは無理なのである。
無理なものは無理なのである。仕方がないのだ。