障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

日本のろう学校教育の問題点について

昨日、「累犯障害者-獄の中の不条理-山本譲司著」を読み終えました。

これを読むことで、聴覚障害者(ろうあ者と言います)の犯罪集団と、ろうあ者の知的レベルを知ることになり、私は衝撃を受けました。


☆☆☆


たとえば、聴覚障害者が聴覚障害者を殺害したろうあ者不倫殺人事件では、加害者の細江被告の語彙力があまりに貧困で、裁判で会話が通じないという状況が発生しました。


書籍「累犯障害者」の裁判のシーンを一部抜粋します。


弁護士「(殺されたかよみさんは)、どうして不倫を承認したと思うか?」

細江被告「嬉しいから」

弁護士「どうして山中に死体を遺棄しようと考えたのか?」

細江被告「車が妻のだから」

このように、知力が低すぎて弁護士との会話が、かみ合っていないのです。

他にも検事から指摘された、「恋の駆け引き」という言葉を殺人を犯したろうあ者は理解できていません。


また、細江容疑者はすぐに借金を背負って散財してしまう性分なのに、「精神的に追い詰められる」という言葉の意味すら彼には分からないのです。


別の事件ですが、ろうあ者(聴覚障害者)暴力団による集団強盗事件においても、彼らは

  • 「中国で治療を受ければ病気が治る」や
  • 「金を払わなければ知り合いのヤクザがお前を刺し殺しに来る」

という小学生のような脅し文句を使っています。

さらに、「金を出すまで、お前を車から出さない」などと、とても知能の低い脅迫文句で相手を追い込み、現金を奪っていることが明らかになっています。


なぜ、これほど、ろうあ者は知能が低いのか?


その原因は、「日本のろう学校教育」の教育方針にあると断言できます。日本のろう学校では「9歳の壁」という言葉が存在します。


9歳の壁とは、日本のろう学校の高等部を卒業したろうあ者の学力レベルが健常者の9歳と同じという問題のことを言います。


なぜ、ろう学校の高等部卒業の18歳まで勉強して、健常者の9歳(小学3年生)の学力しか身に付かないのか?


それはろう学校が学力を高める読解力、理解力、計算力に力を入れているのではなく、口語教育に力を入れているためです。


口話教育とは「1+1=2」という学習を「いち・たす・いちは・に」と声に出して綺麗に発音できることを学んでいく教育のことを言います。


本来は数学の素養としては、なぜ1+1が2なのかの論理性の理解と、計算能力のほうが大切になります。


高度な論文や数式を解答して行くには、論理的思考力と頭の回転速度がとても大切だからです。


たとえば、日常生活におけるリボルビング払い金利計算や、元本の月額減少額の算定、ミクロ経済学における失業率と有効求人倍率の関係性や、賃金と専門性の関係性。


これらを思考する際に大切なのは、読解力と論理的思考力の2つであり、その基礎を成すのが義務教育における国語と数学の素養となります。


しかしながら、聴者(健常者)の社会のなかで彼らと会話ができることを目的としている日本のろう学校では、社会に役立つ基礎学力を高めず、口話教育を重視しているのです。


その理由は正しい発音で聴者と会話ができれば、就職にも有利になるし、コミュニケーションも取りやすくなるためです。


だけど、ろうあ者は聴覚障害者なのだから、口話教育で発音練習をしても、自分の出した声を聞き取ることができません


よって、社会に出てから何の役にも立たない勉強をさせられ、9歳の学力で社会に出てしまうのです。


9歳の学力レベルでは、そもそも倫理観という概念すらありません。


山口・同僚刺殺事件のようにカっとなったらすぐに目の前にあるナイフで聴覚障害者が同僚を刺し殺す様な事件が頻発しているのは、


マスコミは障害者の殺人事件を一切報道しないけど、こういう事件が年に1度か2度起きているのは、学力が足りないまま、理性のないままにろうあ者を社会に出してしまうためです。


要するに、馬鹿のまま社会に出してしまうから、ろうあ者の突発的な強盗や殺人事件や引ったくりが、全国各地で多発しているのです。


そもそも、ろう学校の高等部は無試験で入ることができます。授業料も無料です。


健常者が死ぬ気で受験勉強して、学力をメキメキと高めているなか、ろうあ者は勉強もせず、ダラダラしているのです。


そのツケを社会に出た後、複雑な金利の計算が分からず借金を背負い込み自己破産しそうになり、強盗犯になり、警察に捕まり、障害者が刑務所にぶち込まれる。


だから、刑務所内は障害者だらけで愕然としたと、累犯障害者の著者である山本譲司さんは刑務所内に入ってみて、障害者教育のずさんさの末路が刑務所にあることを知ることになります。


日本のろう学校は口話教育なんて社会に出て全く役に立たないのだから、もっと読解力と論理的思考力と理解力を高めるためにたくさんの問題集を解かせて、ろうあ者の学力を高める授業をすべきです。


要するに、ろう学校の教育レベルが余りに低すぎるから、高給取りになれず、そして、すぐに自己破産し、その結果、万引きや窃盗や強盗やたまに殺人事件などを引き起こすろうあ者(聴覚障害者)が後を絶たず、


それが放置され続けているから、刑務所内には障害者だらけになっていて、一種異様な空間であると著者は話されているのです。

知的障害者の犯罪については、別のエントリーで執筆しています)。


問題の本質は、学力レベルの低さによる社会人として最低限度の学力がろう学校では身に着かず、それが犯罪を犯すろうあ者の増加につながっていることです。


口話教育ではなく、純粋な学力レベルを引き上げることが犯罪を減らす一番の近道であり、王道であると私は考えます。


ろう学校高等部卒業までのカリキュラムを、現行の健常者における9歳の学力レベルから、義務教育終了時点(15歳の学力レベル)へ引き上げる事こそが、その後の彼らの人生をより豊かなものにすると私は断言します。

PS:「累犯障害者-獄の中の不条理-」素晴らしい書籍です!