障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

障害者が一人いると周りが全員不幸になる。

前に読んだ「障害者の経済学」のなかで、障害者のいるご家庭の特徴は、”家族の結束力が強い”と書かれていた。


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そして、逆因果として「家族の結束力の強くないご家庭はすべて離婚している」とも書かれていた。


正確なデータは取れないが、障害者がいると介護に疲れてしまい、家族の結束力が高くなければ上手くいかず、すべて離婚しているという事実があると書かれていた。


そう。
障害者が一人いると、周りは全員不幸になってしまうのである。


前に不動産屋さんへ行った時もそうだった。普通の健常者ならすぐに物件を見せてもらえる。


そして見終わって、健常者がこの物件を借りたいと言ったら、そこで不動産賃貸契約を結ぶことができる。


だけど、障害者の場合もっとずっと手間が掛るのである。まず、私がこの物件を見たいと言ったら、不動産屋さんの社員はその物件のオーナーさんに


「障害者が借りたいと言っています。お部屋を拝見してもいいですか?」


と1件1件すべて電話を掛けまくるのである。
ものすごい手間と差別である。


で、大体10件中9件の不動産オーナーさんは「障害者お断り」と言ってくる。


よって、ロクな物件を見せてもらうことができない。不動産仲介業者さんは営業が仕事だから、20件30件と電話を掛けまくって、障害者お断りと言われまくって、なんで俺はこんな大変な仕事をしているんだろう?


という表情で、障害者の私の顔を見てくる。お前のせいだ!と顔に書いてあるのだ。


そう。私が障害者だから、周りが全員不幸になるのだ。色々考えてたんだけど、私と係わると全ての人間が疲れ果ててしまう。


『お前なんかと一緒に居なければよかった。』

『もううんざりだよ。』


と言われてしまうのだ。私もワザと負担を押し付けているわけではないし、なにより私と係わると「疲れる」と言ってくるため、もう一人で生きるのが一番良いんだろうなと考え始めたところである。


障害者がいると周りは全員不幸になる。ならば、周りに人を一人も置かなければ、誰一人不幸にならないのではないか?


これが私が下した決断である。


最初は疲れてない。大丈夫。配慮と支援をしたいんだ。と言ってくる。でも1週間も私に係わると、疲れ果てて「もううんざりだ」と言ってくるのである。


耳も眼も悪い人間の近くには、誰も居たくないのだ。ならば、一人で生きるのがベストなのではないか。これが私が下した結論である。


私の周囲にいると皆不幸になる。ならば、私は周囲に人を置かなければいい。


障害を背負う不幸とストレスは、すべて私一人が背負い込めば良い。


いまはそう思っているし、そういう行動を取っている。人を自分の周囲に近づけさせない。皆、疲れ果ててしまうからだ。


今回の人生はこれでいいと思っている。そこそこハードだがもう慣れた。

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