障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

車椅子障害者の車内放置事件について

今日、下書き執筆時の7月13日に、車椅子障害者の車内放置事件のニュースが入りました。


☆☆☆


埼玉県上尾市の障害者施設で、施設職員が車椅子の障害者を車から降ろすのを忘れ、6時間放置し、19歳の障害者が熱中症で死亡した事件です。


私は7月2日にツイッターでこう書き込みました。



・・・バニラエアの事件以降、ウチのサイトに「障害者 偉そう」「障害者 特別扱い」という検索キーワードでの検索流入が多かったため、今後は”虐待の件数も立件されないだけで、増えているでしょう。かなり、ね・・・。”


ツイッターに書き込んでいました。その11日後にバニラエアと同じ車椅子の障害者が車内で置き忘れられ、19歳の身の上で6時間も真夏日の地獄のような苦しみの中、放置され、熱中症でお亡くなりになられました。

悲しい。ほんとうに悲しいよ。


こういうことが起きると分かっているのに、一人の障害者として何もしてやれない。


殴られたりツバを吐かれるくらいだったら、いくらでもされても平気です。だけど、6時間も車内に放置され、地獄の苦しみのなかで足が不自由で、自分で車から脱出することもできず、死んでいく同胞をぼくたちは何もしてやれない。


どんなに苦しかったか。どんなに悪夢で地獄の時間だったか。悲しい。とても悲しいよ。胸が苦しいよ。


こうなることは分かっていたから、バニラエアの副社長を障害者が強引に謝罪させた時点で、健常者からの報復が来るのは、もう分かってた。


だから、あの事件で一番損をするのは障害者だとツイッターでもブログでも書いてたのに、煽るなと障害者なんだから差別なんて当然で、それを大々的に訴えると虐待件数が増えてしまうと分かっていたのに、それでも事件は起きてしまうんです。


社会は感情では動かない。システムで動くんだ。社会全体のシステムを社会哲学を使って形而上学的に思考する必要があるんです。


障害者が企業から無理やり差別だと訴え慰謝料を大量に請求したり、訴訟を起こして現金ふんだくったり、そういうことをすると社会の側からも、嫌がらせをしてきたり、いつにも増して暴力を振るってきたり、そういうことをしてくる人間が出てくるんです。


自分がどう動いたら、相手はどう動くのか、最低でも5手先までは読んでおく必要があります。


私たち障害者はそれだけの知力を持っているんだから、思考力こそがすべてであり、たくさん思考した後にリスクを回避しながら動いていかなければいけません。


私もバニラエア以降、スーパーで嫌がらせを受けましたが、別に自分は馬鹿にされてもそんなにイラッと来ないけど、虐待が人が死ぬところまでエスカレートしてしまうと、やるせなくて、この知力がまるで人様のお役に立てていない現実を、自分は恥ずかしく思います。


障害者関連の精緻な情報を今後もこのブログでは配信していきます。未来の大きな損失を予測できるよう、私は努力していきます。