障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

人生は遠回りすると損をする。

よく日本では、人生はいくらでもやり直しができる。だから頑張って生きていこう!

みたいな、非論理的な綺麗事を言う人たちがいます。


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これらは感情論であり、論理性を持った言葉ではありません。


たとえば、億万長者になったIT起業家であるビル・ゲイツイーロン・マスクマーク・ザッカーバーグも、全員が小学生の頃からプログラミングを開始しています。


30代でプログラミングを開始してもスキルは伸びていきますが、彼らに敵うほどのスキルに達することは、一生涯ありません。


絶対に無理です。10歳の頃から20年間プログラミングして世界の第一線まで登り詰めた人間に、30代の初心者が追いつくことは生涯ないのです。


綺麗事を言うべきではありません。現実的に物事を思考すべきなのです。


オリンピック金メダリストの内村航平選手も吉田沙保里選手も3歳から体操とレスリングをそれぞれ始めています。


10代や20代から体操やレスリングを始めていては、彼らに追いつき、世界一になることは到底無理です。


論理的に技術習熟には時間がかかるため、追い着くことはできません。だから、人生において遠回りややり直しは、基本的に不利な行為なのです。


前提条件としてこれがあるのです。ただし、大きな損をするからと言って、人生の遠回りややり直しが無意味だとは私も全然思っていません。


人間には誰にだって一つは特技があります。私の特技は「書くこと」です。これ以外の特技はありません。


そして、自分の特技を知るのに私は36年掛りました。天職を見つければ基本的には絶大な自信を持っているスキルなので、競争相手に負けたりはしません。無敵です。


競争社会においては、勝たなければ収入が入ってこないため、もっとも得意なことをしなければ、負け続けてしまい、収入を得ることができなくなります。


だから、何度人生をやり直してでも、遠回りしてでも自分の天職を見つけることは、とてつもなく大切なことだし、絶対にやるべきことなのです。


だけど、最初に書いたように、できる限り早く見つけた人間であればあるほど得をし、世界最高峰まで登り詰めることができます。


逆に、自分の特技を見つけるのに時間がかかった人間であればあるほどスタート地点が遅れる訳だから、その分損をせざるを得ないのです。


だから、人生に無駄はたくさんあり、どうやって短時間で自分の最も得意な特技を見つけることができるのか?


イチローは3歳から野球を始め、1年365日のうち360日は野球の練習をしていました。小学生のうちから野球の練習が忙しく、友達と遊ぶ時間すら作れなかったほどです。


小学校に上がる前から動体視力が完成する小学校低学年までに膨大な練習量を積んでいるからこそ、その後の努力では追いつけない天才が生まれるのです。


人生を遠回りするのは損であり、やり直しするのは、また新しいスキルにレベル1から開始するのと同じです。


出来る限り早く天職を見つける。小学校の高学年か中学生になったら「俺はプログラミングで食べていく」とか、「俺は作家として生きていく」と決断してしまう。


そして膨大な練習量を自分に課すことで、早いうちからスキルをメキメキと向上させていく。これがベストの選択です。


だけど、そこまで行かなくても特技や天職を見つけたとき、人はとてつもなく強くなれることを知ってさえいれば、ただそれだけで問題はないと思います。


私も書くことだけだったら負けるつもりはさらさらなく、自分に絶大な自信を持っています。この圧倒的な自信が莫大な成果を生み出すのです。


その善循環を生み出すためにも、遠回りしてでもいいので、出来る限り早めに特技を見つけてしまうこと。


そうしないと、世界最高の労働者や専門家相手では勝負にならない。勝負の土俵に立つ機会さえ得られないと私は考えています。