国際経済学の勉強エントリー。前編をここに執筆します。。
いま私は東京で生活しています。1日に2食から3食ご飯を食べています。スーパーでパスタを買いに行くと、200円くらいで食べきれないほどのパスタを買うことができます。
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また、茹でうどんや、茹でそばは、1袋38円でスーパーに売っています。
コンビニでは、菓子パンや肉まんが100円から150円で販売されていますし、吉野家や松屋へいけば、牛丼が300円ちょっとで食べられます。
また、飲み物もスーパーやコンビニへいくと、ウーロン茶が189円で2ℓも購入することができます。
毎日お腹いっぱいにご飯を食べることができますが、これらはお米以外すべて輸入品であり、日本は、安くておいしい食品を大量に輸入しています。
衣類においても日本で作ると1枚9,800円するトレーナーも中国で作ると同じ品質で3,980円で作ることができます。
よって、私は中国製の衣類をたくさん持っています。国産の牛肉は高くて食べることができないものの、豊かな食生活を送ることができています。
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TPPのニュースを見ると、国内の自動車業界の人たちはTPPに賛成しており、農家や酪農家は反対しています。
それらはポジショントーク(その業界に利する会話)のため、それを聞くことでTPPが執行され、関税が廃止されると、自動車業界は儲かりますし、農家や酪農家は競争が激化するため、減収になることが考察できます。
誰かが儲かり、誰かが損をするから国内における意見の一致はありません。私はそれに対してどちらのポジションにもいないので、非難もしませんし、賛同もしていません。
ただ思考していることが1つだけあります。それは、TPPに対して日本とアメリカ両国の経済学者が賛成していることです。
経済のプロである彼らのスタンスは片方の国が儲かれば、片方の国が損をするのではなく、貿易(交易)は両国の経済を豊かにするということを知っています。
それは、国際経済学を理解しているからであり、また、今現在世界中の国々がこの理論に則って交易しているためです。
上で私が話したように、実際に豊かな食生活をみなさんが送れているのは、日本が他国と交易しているためです。
しかしながら、このとても大切な国際経済学の基礎理論は、誰にも語られず、大学での社会科学の授業でしか学びません。
数値化され、論理化された交易による富の増加の説明をしているサイトがないため、2回のエントリーに分けて、いま日本が交易によって享受している豊かさを説明していこうと思います。
交易はどうしてお互いの国を豊かにできるのか?
最初に答えを話してしまうと、国際経済学の基礎である「特化」と呼ばれる現象と、比較優位の法則を各国がそれぞれ使っているからです。各国は直感や思いつきで行動しているのではなく、論理に則って行動していることをみなさんは理解することになると思います。
現在の日本においてこれほど豊かな生活ができているのはそのためです。特化とは、自分たちが一番得意な製品を自分たちの国で消費する量以上に大量に生産し、自国で消費しきれない分を他国に販売し、それで得たお金によって、自分たちが作るのが不得意な商品を他国から購入しているという現象です。
そしてこの取引レートの算定において使われているのが「比較優位の法則」と呼ばれるものです。
少し難しいのですが、とても大切な知識のため、次のエントリーで2つのケースを使って、説明していきたいと思います。