障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

無差別大量殺人事件でマスコミが騒いでるけど、一番死ぬ危険性が高い場所は、道路ではなく自宅である。

昨日、川崎市多摩区の登戸で無差別大量殺人事件が起きました。


☆☆☆


マスコミは金の匂いを嗅ぎつけて大々的にテレビと新聞、インターネットで不安を煽ります。

だけど彼らは数理的に物事を考察できない文系エリートのため、いつも間違えます。


今回もまた間違えを犯していますので、正しい情報を数理的に考え記事にしていきたいと思います。

私はこの記事で道路よりも危険な場所、死ぬ確率が高い場所を執筆します。

新聞各社は事件現場の凄惨さを報道し、金を稼いでますね。


朝日新聞の記事、「震える地元。近隣トラブルも」

朝日新聞の川崎通り魔殺人事件の記事

出典:朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASM5X4VD5M5XULOB01S

他の新聞紙も恐怖を煽っていますが問題解決策を何一つ執筆してないため、無視します。

毎日新聞だけ少し有益な記事を書いてるため、その部分を掲載させます。


■過去の無差別通り魔殺人事件一覧

過去の無差別通り魔殺人事件一覧

出典:毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20190528/k00/00m/040/052000c

毎日新聞の過去の無差別通り魔殺人事件一覧を見ると、川崎の前は5年前の千葉県柏市であり、通り魔に刺されて1名死んでます。

その前が2012年の大阪ミナミの繁華街での通り魔殺人事件であり、2名死者が出てます。


7名殺害された東京都の秋葉原通り魔殺人事件はその3つ前であり、2008年の出来事です。

今回の川崎での死者数は2名であり、過去20年間の合計で11件通り魔殺人事件が起きており、通り魔によって日本人は32名殺されています。


1年あたりだと通り魔によって32人÷20年=1.6人の日本人が死んでます。

さて、他の重大事件を見ていきましょう。


マスコミがまったく報道しないほうの事件であり死者数です。要するにハイリスク案件です。

まずは道路交通事故での死者数。


2018年(昨年)の道路交通事故での死者数は3,532人です。

1日あたり自動車やバイクに轢き殺されて道路で死ぬ日本人の数は、これを365で割ればいいのですから、3,532人÷365日=9.67人です。


池田小学校のように校舎内に侵入して生徒を8人も殺しまくる無差別大量殺人事件も通り魔と含めても、過去20年間で通り魔に殺される日本人の数は32名でした。

1年で1.6名でした。


道路交通事故においては1年間で事故に遭って死ぬ人は3,532人のため、通り魔に殺される確率より道路で自動車に轢き殺されて死ぬ確率のほうが2,207倍高いことが分かります。

あなたがたまたはあなたがたの子供が道路で死ぬ場合、毎日人は道路で9.6人ずつ死んでるんだけど


マスコミは毎日起きてる当たり前のことは報道しても記事が売れない、視聴率が取れないため、報道しないわけです。

だから通り魔に殺されるより自動車やバイクに轢き殺される確率のほうが2,207倍も高いんだけど、こちら側は金にならんので報道しません。


まあ、マスコミは金になる記事(大体が役に立たない)ばかり報道するため、昨日も今日も日本の道路では9.6人ずつ人が死んでるんですが、報道されません。

たかだか通り魔に2人殺されてしかも5年ぶりの事件なのに、珍しい事件のほうが人々に恐怖を与え視聴率が増え金になるから


(低リスクで役に立たない記事だけど、とっても儲かるから)通り魔ばかりを報道するわけです。

今日も日本のどこかで交通事故で9.6人ずつ明日も9.6人ずつ人が死ぬんですが、報道されることはありません。


こっちのほうがハイリスクなんだけど、金にならないからです。まあそれはいいです。いつものことですから。

実は道路よりもっとリスクが高いのは自宅なんですね。


自宅で死ぬ「自殺」です。

現代は道路も整備されてて人間が1年でたったの3,532人しか死にません。


低リスクですよ、これは。

日本の人口は1億2,680万人もいますので、道路で1年以内に死ぬ確率は3,532人÷1億2,680万人で0.002785%です。


ちなみに、マスコミが発狂してる通り魔によって死ぬ確率ですが、こちらは1.6人÷1億2,680万人で0.000001261%です。

0.000001261%の死。


まったく役に立たないどうでもいい情報を金に換えるのがマスコミのお仕事です。

一番死亡率の低い役に立たない情報を大々的に報道するのが彼らのスタンスなので、どーでもいいです。


正直、通り魔とかどーでもいい。

大都市の人混みのなかで起きてるって情報さえ抑えておけば、発生する確率は極めて低いため些末な事象にすぎません。


では日本人にとってよりハイリスクな出来事は何でしょうか?

それは厚生労働省が作成した最新版平成30年度(昨年)の自殺白書を見ればすぐに分かります。


なぜならそこに日本人の死因ベスト3が載ってるからです。

それがこちらです。


■年齢別日本人の死因ベスト3

年齢別日本人の死因ベスト3

出典:平成30年度版自殺対策白書(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/18/dl/1-3.pdf

男女合計の総数でみると日本人は悪性新生物(ガン)か自殺で死ぬことがわかります。

10歳から14歳までは死因の1位はガンなんですよね。ビックリです。


この年齢では自殺者が少ないからですね。

ただ、だいたい病気以外は全員自殺で死んでます。


自殺者は年間2万1,321人ですから、年間で1.6人道路で通り魔に刺されて死ぬ確率より、主に自宅で死んでる孤独死のおっさんのほうが1万3,325倍も多いわけです。

年間2万1,321人ですから日本では1日58.4人ずつそこらの部屋でおっさんが死んでます


女性より男性のほうが自殺する確率は2倍高いですし、男で一番死んでるのは40代から50代のおっさんです。

家族のいない子供も彼女も嫁もいないおっさんが、1日あたり58.4人ずつ死んでる。


これが一番死者数の多い我が国の死因トップであり、2年に一度くらいおっさんのうちの一人が自分を殺すのではなく、他人を殺すのが通り魔なわけです。

スーパーハイリスクは道路じゃなく孤独です。孤独死です。


子供も親も家族もすべていない天涯孤独状態のおっさんが、毎日50人くらいずつ死んでるんだけど、マスコミは報道しませんね。

金にならんから仕方ないです。

これが日本の現実です。


PS:昨年ウチのブログの記事が1,200本あたりを超えたとき、その1,200本のベスト・オブ・ベストの記事を発表しました。

ちょうど無差別大量殺人事件と若者の貧困問題を提起した記事でした。


NHKに送って無視された鬼のような文章力の禁忌の記事です。

それがこちらです。1,200本中のナンバーワンが読みたければ、どうぞご覧ください。

関連エントリー一人の障害者としてNHKの「19のいのち」にコメントを書いたものの無視されました。