障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

日本人は既に終わってる民族だからミクロ経済学のゲーム理論を知らないで生きている。

なんか最近ぼんやりしてる。

で、ライブドアニュース見てたらエグいものを見つけてしまった。


☆☆☆


これ。ムダに文章力が高い。良い記事だ。


セブンイレブンに家族を破滅させられたオーナー一族の記者会見

セブンイレブンに追い込まれたオーナーの記者会見記事

出典:BLOSOS(https://blogos.com/article/371145/

私はBLOGOSが大嫌いである。

だからあまり読まない。


嫌いな理由は文章力が低いからだ。

ていうか、インターネットは文章力が低すぎるから、いつもは紙の専門書を読んでいる。


ただこの記事は良かった。

文章というか記者会見をそのまま文字起こししているためだ。


この記事はセブンイレブンオーナー一家が生活苦で破滅した記事だ。店を乗っ取られてお母さん泣いているね。

人を不幸にする日本企業の典型例である。実に令和時代らしい。

近所のローソンと競争しているうちは1日の売上高は120万円だった。


1ヶ月を30日とした場合、月3,600万円だ。

これは売上高であり利益ではない。

記事に載ってないが製造原価の計算をすると(簿記2級の原価計算の分野で習います)


月間3,600万の売上を上げる場合、原価率70%とした場合、オーナーの利益は私の計算では432万円となる(下図参照のこと)。

この432万円はセブンイレブンに対しての支払いを済ませたあとの利益だ。


オーナーのご家族とお父さんお母さんが1日12時間労働ずつ働けば、人件費は掛からないから、あとは水道光熱費と土地代だけで済む。

記事に依ると、このときは儲けていたのだ。


だが向かいにあったローソンが潰れたあとセブンイレブンが出来た。

その後、オーナー一家の売上は1日50万円に激減したと書かれている。


原価率(仕入れ値のことだ)70%とした場合、私が計算したところ、オーナー一家の利益は月180万円になる。

月180万円の利益だと東京都中央区の店舗だから、土地代と人件費がもんのすごく掛かるため赤字になるのだろう。


オーナー家族のお父さんとお母さんが365日休み無しで1日12時間ずつ労働するわけにもいかないから、仕方のないことである。

売上総利益から先の販売費と一般管理費に毎月200万円は掛かると推定する。


個人的に思うことは、この店舗は銀座のある東京都中央区の店舗だから、そのほとんどが土地代と人件費と水道光熱費という固定費に消えていくのだ。

それらの経費が月200万円はあったのだと思う。


この場合、毎月20万円の赤字である。

セブンイレブンフランチャイズ契約は売上から原価を引いた粗利益から60%が本部に徴収される。


セブンイレブンブランドの店舗を出店させられるロイヤリティー収益だ。

1日50万円の売上だとセブンイレブンが受け取れる利益は月270万円である。


オーナー一家は赤字なのだがセブンイレブン本部はなにもしてなくてもセブンイレブンブランドの商品を仕入れさせてやってるだけで(その権利と看板を与えるだけで)

毎月270万円の金が入ってくる。


会計学を理解しないで社会に出てしまうと大変なことになるのが分かる。

まあ、ほとんどの日本人は会計学を理解しないで社会に出るためカモられるのだが、それはこの際どーでもいい。


一応原価計算貼っておく。

(ちなみにこれは厳密には原価計算ではない。簿記3級で習う簡易な決算書である。)


■この店舗のセブンイレブンの月間収支

このセブンイレブンの月間収支

そんなわけで図の右下を見ると分かる通り、1日50万円の売上高だと毎月20万円の赤字になるのだ。

よってその赤字額を埋めるためにオーナー一家のお母さんはドラッグストアへ働きに出て、そのお給料で自分の経営しているコンビニの店員さんに人件費を支払っていた。


あくまでセブンイレブンの契約内容の本を読んだあとの私の推定の数字だが、毎月20万円ずつの赤字だ。よって貯金が毎月20万円ずつ減っていく。

そのため、長男は大学進学をあきらめ19歳で自殺した。


お父さんは失踪し、持病の心筋梗塞を悪化させ早く死ぬためにと北海道へ蒸発し、北海道県警に保護された。

なぜ逃げたのか?


セブンイレブンオーナーは店舗出店の際にもし逃げたときのための賠償金を3,000万円程度請求する契約書を書かされるからだ。

逃げられないから蒸発したのだ。


小学生みたいな契約だが、そもそも日本人は馬鹿すぎるから契約書の内容を全部読まないし、どんな契約をさせられているのかも理解せずに判子を押してしまうのである。

まあそれはいい。


で、長男が自殺してお父さんが精神的に壊れてしまって、一家をメチャメチャにされたという訴えのニュースが上記のものである。

さて、ここで馬鹿な日本人は人文科学を使う。


要するに被害者の気持ちとかいう意味のない感情論に訴えるのだ。

私たちは大変な目に遭ったんです。セブンイレブンのせいで、一家の運命がメチャメチャにされたんです。


死んだ息子を返してください。

とか言うのだ。だが、これは社会問題である。


馬鹿な日本人は既に終わってる民族だから知らんのかも知れんが、社会問題を解決する学問は人文科学ではない。

社会科学だ。

こんなの本屋へ行って社会科学の参考書3,000ページも読めば解決策は書いてある。


書いてあるのに馬鹿だから読書しないのである。

問題は、なぜセブンイレブンは家族がぶっ壊れることが分かっていたのに、この一家の周辺にセブンイレブンドミナント出店したのか?だ。


ドミナント出店とは周辺にセブンイレブンを建てまくることだ。

このオーナーご家族の店舗の周辺にセブンイレブンを乱立させたことから、ここの店舗の売上は減ってしまい、毎月20万円ずつの赤字になったのだ。


ではなぜそんなことをしたのか?

それは上の収支報告書の画像を見ていただければ分かることだ。


オーナー一家が儲かっていたとき右側の表の下から4番めを見ると分かるが、なんもしてないセブンイレブンは毎月648万円の利益を得ていた。

セブンイレブンブランドの商品を仕入れさせる権利を与えるだけで、毎月648万円も受け取っていたのである。

何もせずとも金が入ってくる。ボロい商売である。


セブンの契約は看板代が粗利の6割だから、648万円も受け取れるのだ。

こんなのセブンイレブンフランチャイズ契約の専門書に書いてある。


この金額は何を意味するのか?

セブンイレブンはどの店舗も同じ商品を売っている。だけど売上高は店舗によってまちまちだ。


その理由はなぜか?

なぜなら立地によって売上が増減するのが小売業だからである。


セブンイレブンはこの立地が美味しい甘味の出る土地だと知ったのだ。

だから周りに店舗を建てまくってこのオーナー一家の店舗を破滅させ、売上を半分以下にし、記事にもあるように最終的に閉店させたのだ。


閉店後、この超美味しい立地に何が建つのか?

当たり前のことを今から書く。終わってる民族の日本人どもよ。刮目せよ。

この一等地には直営店のセブンイレブンが新装開店でオープンするのだ。


今度は本部が運営する形でだ。

フランチャイズしてオーナーに中間マージンの金をやるのはもったいない。利益が全部ほしい。美味しい立地だと本部にバレたのだ。


1日の売上高120万円。1年が365日だから年間で4億3,800万円の金を受け取りたいためだ。

月間での本部への支払いが648万円ぽっちで、あとはオーナーに取られるのが嫌だったのだ。


4億3,800万円全部欲しかったから分かっててワザとオーナー一家を破滅させ、すべての利益を直営店が吸い上げ始めたのだ。

これはね。犯罪ではないんだよ。


犯罪以上のことをしているが、人が死んでいるが、合法なんだよ。ただのミクロ経済学のいち分野、ゲーム理論なんだよ。

セブンイレブンとローソンとファミリーマートは他のコンビニを全部潰した。am/pm、サンクス、セーブオンサークルK

全部潰した。または買収した。


業界はもう大手はセブンイレブンとローソンとファミリーマートしか残ってない。

だから競争が起こらずセブンイレブンの敵は既にセブンイレブンしかいないのだ。


儲かってるオーナー一家の店舗の周辺にセブンイレブンを乱立させ、家族を破滅させ、閉店ののち、その土地に直営店のセブンイレブンを出店し、さらなる利益の拡大へと増進しているだけなのである。


その結果、競争相手がもういないから定価販売をずっと続けていくことができるし、一番良い立地はローソンにもファミリーマートにも、自分とこのフランチャイズオーナーにも利益を渡したくないのだ。

分かる?言ってる意味?ワザとやってんのよ。わざと家族ぶっ殺してんの。


この店舗の利益をすべて自分のものにしたかった。

だから合理的に周辺全部セブンイレブンにして、営業妨害して、この店舗ぶっ潰して、倒産させ、一家を破滅させ、


倒産後に直営店運営の利益がすべて本部に吸い上げられることができるセブンイレブンが開店するわけだ。

で、開店後周りのセブンイレブンは閉店するわけです。


まんまゲーム理論。教科書に載ってる。本屋行け。

経済学の通りに社会が動いているのに、馬鹿な日本人は「悲しい」「悔しい」としか言わない。


社会問題を解決したいとは思わないのだ。マジで人として終わってる。向上心ゼロよね。

無知だからむしられるのに。

もう息子は返ってこないのだから仕方ないじゃん。自殺しちゃったんだから。マスコミ何言ってんの?


批判もしないけど、もうなにもできません。

ゲーム理論に載っている通り1対多の市場がある場合、1の側が強くなるんです。


1つのセブンイレブン本部に1万人のオーナーがいるとしたら強いのは1のほう。セブンイレブン本部の側なんです。

パソコンのOS作れる会社が世界に1つしかないからWindowsを作ってるマイクロソフト社がメチャ儲けているわけです。


ホクレンが国内バター市場の流通経路を100%独占しちゃってるから、スーパーへ行くとバターがいつも高いのです。

検索エンジン市場をGoogleが90%以上独占しちゃってるから、サイト設計者はGoogleに合わせたWebサイトの設計をしているわけです。


どの経路が大切なのかではなく、市場を独占したか、していないかでパワーバランスが決定します。

または競争相手が多いか少ないかで、その会社の利益率と従業員給与の金額が決まってきます。

Googleマイクロソフト社員のお給料は高いでしょ。つまりはそういうことです。


ホクレンは北海道の流通市場を独占しているけど、北海道の酪農家はお金持ちではありません。

なぜです?


なぜなら、大勢の北海道で生計を立てている酪農家と、たった一つのホクレンという組織。この構図があるからです。

どっちが儲かるのか?


当然ホクレンの職員のほうが北海道の酪農家よりも待遇がよくなります。

パソコンのなかに入っているCPU市場の場合、流通市場ではなく製造側が強いです。


CPUを作れる会社が世界に2つしかないためです。そして世界シェアの90%以上をインテル1社が独占してます。

だからインテルだけ大儲けしてSONYPanasonicNECなどパソコンメーカーは低利益率で過当競争しているわけです。


製造か流通かではありません。

どのセグメントでもいいから独占するか寡占(競争相手がほとんどいないって意味だよ)すると、その会社に利益が大量に流れ込んでくるわけです。

競争相手がいないからです。


これはミクロ経済学のいち分野、ゲーム理論の参考書に書いてあり、教科書通りの出来事がセブンイレブンという現実社会においても適用されたわけです。

ていうか、毎回、業界構造と論理性は同じなのに、新聞とテレビは24時間営業の是非とか題材にしてて、論点がズレていることに気づいてません。


セブンイレブンは粗利(売上から仕入れ値引いた利益)の6割をもらってるんです。

だから深夜に100円しかものが売れてなくても人件費と土地代と電気代は全部オーナー負担で赤字でも、モノが売れた瞬間粗利が入ってくるのだから本部は儲かるんです。

本部は絶対赤字にならないの。人件費と深夜の電気代はオーナー負担なの。分かる?言ってる意味?


そしたらユーザーの利便性のアンケート調査とか全部無視して絶対長時間労働させたい。

24時間労働させたい。24時間金がほしい。寝ている間も金がほしい。ってなるでしょ。

分からない?言ってる意味。


人件費全部オーナー負担なんだから24時間営業が一番金になることくらい火を見るより明らかなのに、テレビと新聞は馬鹿だから消費者側の24時間営業の是非とかニーズとか、アンケート調査とかしちゃってるわけです。


消費者とかただのカモだから。

本部は消費者側なんて見てないから。周りにセブンイレブン以外なかったらセブンイレブン行く他ないでしょ?

なんでこんなこともわからないの?馬鹿なの?


本部が24時間営業廃止を渋っているのはそのためです。

普通に考えて契約内容から、消費者が嫌がってても24時間営業続けるに決まってるじゃん。

金になるんだから。


10円のモノが売れただけで粗利(売上から仕入れ値引いた利益)の6割はセブンイレブンのものなんだよ。

そしたら何やったって利益が出る構造なんだから、1年365日24時間労働が理想だってなぜわからないのか?

イミフだわ。


はっきり言っちゃうけど、今回のニュースで分かることは、セブンイレブンはその旨味のある立地の店舗がほしかった。

だから赤字経営になり家族が破滅するの知ってて、人が壊れて死ぬかもしれないの知ってて、わざと周辺にセブンイレブン建てまくって、オーナー店舗の売上を激減させた。


で、実際に自殺者が出た。んで、見事合法的に土地と店舗を乗っ取った。

ってことです。

記者会見でもオーナー一家のお母さんこう言ってるでしょ。


『長男まで亡くしながら必死で働いたにも関わらず、結局店も取り上げられ、夫も追い込まれた。
本部はまったく血も涙もない、とんでもない会社だとわかった。本当に許せない。』

最初から店舗を乗っ取ることがセブンイレブンの目的だったんだよ。


ミクロ経済学とは企業及び組織及び個人がどう動くのかを予め予測できる学問です。

企業は金の最大化のために動いているため、そこに情理なんてありません。


それが分かれば5手先くらいまでは物事を読むことができます。

この場合だとフランチャイズのオーナー契約の判子を押す際に自分は1対99の99側になる契約をしようとしている。


つまりこれは奴隷契約なんだ。がんばっても努力しても意味ないんだ。

むしろ努力すればするほど良い立地であればあるほど、むしられる契約なんだ。

ということがミクロ経済学を履修した人間なら契約前に分かるわけです。


ていうか本屋行ってマンキュー経済学1,400ページ一気読みすれば普通は分かることです。

で、家族が破滅したあと悔しい悲しい。


障害者もだいたいそう。

感情に訴えても社会問題を解決するのは社会科学であり、人文科学ではないのです。


人文科学が役立つのは作家になり綺麗な日本語の小説を書くことで、人の心を温めることしかできません。

生きる勇気をもらったとか希望をもらったとかそんなやつ。金じゃない側。


金の多寡を思考するのはいつも社会科学です。

社会問題を解決するのは社会科学なんです。だから両方勉強しろってことです。


高卒の私が言うのも何ですけどね。

令和時代に日本企業の倫理観なんてもうないんだから。金のために動いていることくらい知れってことです。

ウチのブログの読者様なら5手先位は読めるようになってください。人文科学的に言うならば、社会はそれほど綺麗ではないのです。


ていうか自分2年前にゲーム理論の弊害書いてたね。

セブンイレブンのビジネスモデルが社会問題になる2年前に、ブログで問題視してましたね。合理性では社会が腐るって。

ブログ開設したばかりで下手な文章なのでおすすめしませんが、一応貼っておきます。

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