障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

フリーランスのブロガーはサラリーマンを批判してはいけないよ。

ブログ界隈でよくある悪癖の一つに、元々サラリーマンだったのにブロガーになってから、その後すぐにサラリーマンを批判する人たちがいます。

そういうブロガーはかなり多いです。


☆☆☆


大体脱サラしてブロガーになる人間っていうのは、サラリーマン時代にコミュ障で出世街道を外れた人たちです。

能力が低かったり、人と話すのが上手ではなかった人たちです。


そういう人たちは会社を恨んでいます。自分という人間を評価しなかった会社に対して恨みを持っている訳です。

だからすぐ満員電車のニュースとかを見つけてくると、まだサラリーマンって満員電車乗ってるの?うぷぷっ。


とか非難するんです。

でもさ、上司がそのブロガーを評価しなかったのって、単に能力が低かったからでしょ。


そのブロガーより優秀な人、人と触れ合おうと、コミュニケーション能力を高めようと努力した他の人が、選ばれて出世し、努力しなかった(あるいは不得意でできなかった)人が脱サラしただけでしょ。


それって会社の責任じゃないよね。上司の責任でもないよね。自分が悪いんだよ。変わろう。この会社に適合し、みんなと仲良くなろう。

って意思をもたなかった自分が悪いんだよ。


ブロガーはそれを人のせいにするんだよね。サラリーマンは悪くないよ。彼らは極めて優秀だよ。

確かに日本の生産性はいま世界18位で先進国中最低です。


会議で何も決めることができなかったり、長時間の会議ばっかやってたりする会社もあります。

障害者の場合、お前は障害者だから会議なんて出られないから。って暗黙の指示があるため、会議へ出席しようとすると怒られます。


まあ、障害者の差別なんて1万回も受ければ慣れるし、別に、人はそういう生き物だから仕方がありません。

だけどね。日本企業の生産性が低いのって、人間が悪いんじゃなくて「仕組み」が悪いんです。


日本型雇用システムは成果主義を採用したグローバル企業に完全に敗れたんだ。

ただそれだけなんだよ。


あのさ、別に言わんでも分かると思うから、あまり書かないんだけど、日本は規制によって、正社員を解雇できない国なんだよ。

で、アメリカは解雇できるんだよ。中国も。そういう規制を国が設けていないから。


で、アメリカや中国は能力の高い人だけを社内に入れておき、ある一定以上能力の低い人は、会社都合で解雇できてしまえるんだよ。

そしたら何が起こるかわかるよね?


大前さんもこう仰ってますよ。


■こう

さらに、アマゾンが北米で第二本社を作ると発表して大騒ぎになっているが、なんと採用予定の5万人の平均給与が年俸10万ドル(約1130万円)だという。

給料が上がらないことに慣れきっている日本人のほうが、世界の潮流から乖離しているのだ。
出典:給料が下がっている国は世界でも稀 大前研一氏が語る日本の問題点_NEWSポストセブン(https://www.news-postseven.com/archives/20171124_632311


Amazonは本社社員のホワイトカラーに年収1,130万円も支払っています。優秀な社員を死ぬほど大切にします。

これで優秀な人材が日本の企業を目指すと思う?


また優秀な日本人が日系企業に就職すると思いますか?

日本人の平均年収が420万円で、Amazonの本社社員のお給料が採用時から1,130万円だよ?


1,000万円以上もらえるならメチャメチャ働きますよ。そりゃ。だって、それだけ自分が評価されてるってことだもの。一生懸命にもなるよ。

で、努力が評価されるなら、世界中から優秀な人材ばかりがやってきますよね?


さらに、入社後、能力があまりに低い人は会社都合でクビにできて、社内には常に優秀なサラリーマンだけを配置することができますよね?

日本な能力が低くてもクビにできないから、その分、優秀な人もお給料は低いままなんです。


アメリカはがんばったらがんばっただけドカーンと昇給・昇格するんです。

だけど、日本は優秀なサラリーマンの稼ぎで能力が低く、月給以下の仕事しかしていないサラリーマンを食わせてやってるんです。


よく言われる大企業では2割のサラリーマンがお給料以上にガンガン稼ぎまくり、残り8割のサラリーマンがお給料以下の仕事しかしていない。って格言がこれです。

(だから日本の優秀な学生は、大企業を目指すんです。内定したら一生安泰だから)


お給料以下の仕事しかしていない8割の正社員を解雇できていたら、日本企業はグローバル経済競争に25年も負けることはなかったでしょう。

だからサラリーマンが悪いのではなく、「仕組みが悪い」んです。


戦後、国が作った制度がいまの時代にはもう合ってないんです。

日本型雇用はグローバル企業の成果主義に完全敗北したんです。だけど日本政府はその事実を認めていない。


だからズルズルお給料が減り続けているんです。その事実を日本の既得権を持ってる人たちは認めたくない。

解雇されたくないからね。8割の多数派は。


だから派遣社員契約社員、嘱託社員、最低賃金でしか応募できない障害者社員を増やして、非正規社員の労働者が増え続け、子供が生めない、パイが減り続け、均衡縮小している社会が生まれたんです。


より大多数の非正規社員に自分たちの地位の安定のドグマ(損失)を押し付けたんです。この国は衰退してるし、もうすぐ滅ぶんです。人口が増えないから。

それはもう確定している出来事なんです。


「日本人 平均年収」でGoogle検索すると、一部の能力の低い大企業正社員を解雇しないために、非正規社員が膨大に増加してしまい、国民の所得を減らしまくっている現実を、グラフで見ることができます。


この国を破壊している正社員の解雇規制の弊害がこれ↓です。


■これ

「日本人 平均年収」でのGoogle検索の結果

だけどそれって仕組み側が問題なのであって、日本のサラリーマン自体はすごくすごく真面目で、一生懸命な人たちです。

そんな人たちを批判してはいけないんですよ。ブロガーは。


私たちブロガーのほうが能力が低いのだから。そうして脱落してブロガーになったのだから。

それを自分は戒めとして、ブログを運営しています。

一生懸命に働いている人たちを批判してはいけないんだ!!

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