障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

ビックカメラとヨドバシカメラどっちが安いのかを比較してみたよ。

最近、ウチのサイトにビックカメラヨドバシカメラの比較や違いについての要望があるため、記事にしてみようと思います。


☆☆☆


まず、商品の安さについて比較していきます。結論から言うと、どっちもほとんど同じです。

ビックカメラのほうが安い商品もあれば、逆にヨドバシカメラのほうが安い商品もあります。


ただ、絶対的なことは、どちらも両社が運営するECサイトの価格のほうが、実店舗での価格よりも安いという事実です。

具体例を挙げて説明していきます。


たとえば、キヤノンのミラーレス一眼カメラ Eos kiss Mについて、まずはECサイトでの価格を比較してみましょう。


ビックカメラでのEos kiss Mの本体価格

ビックカメラでのEos kiss Mの本体価格

出典:ビックカメラ.com(https://www.biccamera.com/bc/item/4589557/


ビックカメラECサイトでは73,480円(税抜き)です。税込みだと79,358円です。次にヨドバシカメラで同じ商品を見ていきます。


ヨドバシカメラでのEos kiss Mの本体価格

ヨドバシカメラでのEos kiss Mの本体価格

出典:ヨドバシ.com(https://www.yodobashi.com/community/product/100000001003831772/index


ヨドバシカメラは税込み価格しか表示していません。親切な作りです。価格は79,360円です。

つまり、ビックカメラのほうが2円安いです。


ここから先が一番重要なポイントです。

わざわざ東京の実店舗に行ってEos kiss Mの本体価格を調べてみると、両店舗ともにECサイトの価格と同じか、それよりも割高なのです。


私は栃木県北部の田舎町が出身です。

栃木に住んでたとき、きっと東京のビックカメラヨドバシカメラは、夢のような安さの商品を大量に取り揃えているんだろうなと思ってました。


だけど、実際に東京に来て見ると、価格comの最安値の価格よりどちらの店舗も20%から25%高いのです。

ここで価格comのEos kiss Mの本体価格の最安値を見てみましょう。


■同じ日の価格comの最安値

価格comの最安値

出典:価格com(http://kakaku.com/item/K0001036037/


なんと!価格comだとたったの63,092円なのです!!!大都市に住んでない読者さんはきっとこう思うはずです。

大都市の東京や大阪のビックカメラなら安いはずだ。ヨドバシカメラなら地元の電気屋よりも安いはずなんだ、と。


でも、実際にはどんな田舎に住んでても問題はないんです。なぜなら、インターネットのECショップの価格最安値に実店舗は絶対に敵わないからです。

実際、ビックカメラで価格交渉すれば、価格com最安値と同じ金額まで落ちることはあります。


でも、そのときは、わざわざ東京の人ごみのなか実店舗まで電車で行って、価格交渉のできる店員を見つけ、さらに現金で彼らは値引きをしてくれません

絶対に、です。(少なくとも私の経験上はそうです)。では、どうやって価格com最安値まで値引いてくれるのか?


それはポイントカードの還元率を20%や25%にしてくれるんです。だけど現金では79,358円支払わなければならないんです。

ポイント還元は有効期限があるため、期限が切れるまでに、またもう一度電車に乗って大手量販店へ行って、何か買わなければなりません。


するとまたポイントを還元されるため、また行かねばなりません。毎回行くのは面倒です。

だから、東京に住んでる人はあんまりビックカメラヨドバシカメラに行きません。


あそこに居る人たちは埼玉の北部とか、栃木とか群馬とかから来ている旅行客です。東京に住んでる人はECサイトで通販で商品を購入してるんです。

だから平日の午前中とかビックカメラヨドバシカメラへ行くと、あったりまえだけどガラガラです。


休日に客でごった返しているのは、遠くからわざわざ来たお客様がほとんどなのです。

平日の夜にサラリーマンが仕事帰りに寄るときよりも、休日に田舎から商品を見に来る人たちのほうが多いです。


では、東京在住の人間はどんなときに大手量販店に行くのか?

それは、普段は価格com最安値でECショップから買ってるけど、電池が切れたとか、ドライヤーが壊れたとか、電源延長コードがほしくなったとかいう、1万円未満の小物を購入する際に、会社帰りにビックカメラへ寄って購入する。

という使い方をします。


あと、型落ち商品の在庫一斉処分品を見に行くこともあります。これは価格com最安値より安いときがあります。在庫処分品は、利益出してませんので。


それ以外の用途で、実店舗なんか利用しません。高いからです。

10階建ての大手量販店の100人の従業員給与と、一等地の店舗の支払い家賃と、電気代が商品価格に含まれてるので1~2万円ECサイトより高いのは、当たり前なんです。


なのに、田舎に住んでたときの自分は、ビックカメラヨドバシカメラどっちが安いのだろう?

とか、店員さんと交渉すればECサイト以上に安くなるはずだと思ってました。


そうではなく、店舗は高いんです。ECサイトが最強なんです。がんばって店員さんと交渉してやっとECサイトと同じ価格帯での購入です。

それも上手く交渉できた場合に限ります。


さらに、ビックカメラcom、ヨドバシcom、ヤマダウェブコムの3つのECサイトの価格のほうが、同社の実店舗の価格よりも安いです。

運が良くても同じ価格です。


要するに、ネットが最強ってことです。

田舎に住んで家賃を削っておいしいもの食べながら、ECサイトでお買い物。が、実は一番お得なんですよ。

だから大手量販店の業績は悪いのです。