障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

人間を成長させる「恥」という感情について

なんで私は朝3時に起きて仕事をしているのか?


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生活保護を受けているのだから(まだ受けてないけど)、もう一生働かないで暮らせるのに、たくさんの病気を持っているのに、なぜ働くのか?

それは恥ずかしいからです。生活保護の受給が恥ずかしいと思うからです。


目と耳に障害を持ち、過労で胃と喉を痛めていても、それでも、生活保護は恥ずかしいと思うから、夜悪夢にうなされ起きてしまい、生活保護を脱却すべく、朝3時からこうして仕事をしているんです。


恥という感情は人間しか持っていない人間性の一つです。

自分が不完全であり、能力がそんなに高くないからこそ、それを悔しい、もっと自分を高いところまで持っていきたい。そういう向上心の源泉となる感情が「恥」です。


もう恥も外見もないのであれば、一生生活保護で良いはずです。

東京都の単身世帯の生活保護金額は132,230円です。これだけあれば、はっきり言って生活には困りません。


同じ年齢の健常者がサラリーマンとして好きでもない仕事をしているとき私は家でブックオフで買って来た500円のゲームソフト(ゼノギアス)をやって、ダラダラ過ごすことができます。


幸福感は収入は少ないけど、自由度の高いニートのほうがサラリーマンより上です。


好きなときに好きなことを出来るのだから、サラリーマンよりニートのほうが生きてて楽しいのは当たり前です。


だけど、それでは恥ずかしいんです。私は世間に対して、そして社会に対して、顔向けができない。


病気が悪化し、誰からも働けと言われなくなった。目と耳の障害が悪化し、305社に落ちまくったいま、私は恥ずかしくて朝っぱらから仕事しているんです。


恥という感情は良い感情です。劣等感もそうです。もっと自分が向上できることを無意識のうちに確信しているから、そして理想的な自分と比較していまの自分があまりに能力が低すぎるから、人は恥ずかしいと思うんです。


だからこうして毎日朝3時に起きて仕事してるんです。

周りからは病院行け、休めと言われても、そうしている、だらけきっている自分を想像すると、イライラしてたぎる情熱をぶち撒けたいから、仕事しているんです。


みなさんもいまの自分が恥ずかしいと感じたら、半ば強制的に、一生懸命に生きることになります。


恥という感情は、実は良質な感情であり、優れた人間性の一つです。

劣等感を持った人間ほどそれを覆したいと強く願います。そしてその熱意はすぐに行動に現れます。「何かしなくちゃ」って思うからです。その恥ずかしさを糧として、人は情熱的に生き、成長を続けるのです。