ツイッターやってるとネット炎上をよく見かけます。
☆☆☆
ちょっと前まで炎上させてる人イコール悪だと私は思ってました。
だって、はあちゅうさんみたいに、童貞いじめてアクセス数とフォロワー数荒稼ぎするの、別に自分は批判しないけど、傷ついてる人も絶対いるはずだからです。
炎上マーケティングはよくないな。やっちゃだめだなって思ってました。
■はあちゅうさんの童貞いじり
出典:ツイッターまとめサイト(https://togetter.com/li/1182678)
人間の心理において「好きの反対は嫌いではなく、無関心」です。
だから、自分の人気がなくなってきたら人を傷つけて炎上させ、人気を取り戻す。
ということがツイッターではよく行なわれてきました。
私はこれもマーケティングの一環だから批判もしないし、そういう人もいるんだなと思ってました。
ただ、炎上マーケティングをしてまで食べて行きたいと思うことはなく、自分はやらなければいいだけだと考えてました。
そしたら、藤沢数希さんが別の炎上マーケティングを仕掛けたのを見て、私は考えが変わりました。
彼の炎上マーケティングツイートはこちら↓です。
■藤沢数希さんの大炎上になったツイート
僕は基本的にテクノロジーを全く信用していません。着るものは、綿でできたシャツにカシミアのコート、革の靴。好きな食べ物は上質な牛肉に赤ワイン…。楽しいことは恋愛、幸せを感じるの家族団欒。すべて1000年以上前からあるものばかりだ。テクノロジーはぜんぶまがい物です。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) 2018年1月13日
このツイートはなんと3,300回もリツイートされています!
一人のツイッターユーザーのフォロワー(読者)が100人だとすると
3,300回×100人=330,000人
1,000人だとすると
3,300回×1,000人=3,300,000人
つまり、この炎上になったツイートは33万人から330万人の人に読まれたことになります。
これはテクノロジー(ツイッター)でツイートしておきながら、その科学技術をを使った自分自身を否定した自虐ツイートであり、超高度なギャグです。
このツイートが配信されたとき、多くのツイッターユーザーは爆笑し、彼を笑い者にし、コイツ何言ってんだ?
原始人みたいな生活ができると思ってるのか?などと彼を大笑いしながら、みなでワイワイ談笑していました。
これって、炎上マーケティングなんだけど、誰一人傷つけていないんですよね。
驚くべきことに330万人全員が大喜びして藤沢さんの高度なギャグに魅了されてしまったのです。
こういう人を楽しませるエンターテイメント(娯楽)的な炎上があるんだなって自分知りました。
インターネットはエンターテイメント性(娯楽性)に優れたメディアです。専門領域であれば、学術書には敵いません。
もっとあやふやで検証されてない、質の低い情報が膨大にある場所がインターネットです。
だから高い知性を獲得したいなら、ネットを使って勉強するよりも、参考書を購入して勉強したほうが、すぐに高い知力を身に着けることができます。
学校の勉強だってネットは使いません。紙の教科書には知性が凝縮されています。
だけど、人を笑わすという行為、人を楽しませるという行為において、インターネットにはおもしろい人がいっぱいいて、愉快な場所です。
私はこういう炎上もあるんだなって知りました。
誰一人傷つかない。自分がピエロになって、馬鹿やって、大いに人を楽しませる。
藤沢さんはそれを意識してやっています。彼は誰一人傷つけていない。素晴らしい炎上だなって思いました。
私も炎上させるなら、こういう人のためになる炎上をしたいなって思いました。
ネットには、人の心を深く傷つける炎上と、人を大いに楽しませる2つの炎上があるのです。
最近の私は後者を好ましく思っています。