障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

ハローワークっていうか、ハロー地獄の記事を書いた

先週、ハローワークの障害者フロアーへ行ってきた。

行ったのは5年ぶりである。


☆☆☆


ハローワークへ行ったら就職相談員の方に紙を渡された。

その紙に住所、名前、電話番号、郵便番号、保有資格、職歴、希望職種など書く欄があり、とりあえず私は弱視で見えなかったため拡大させ書いた。


鉛筆で。30分掛かった。

それを窓口の就職相談員に渡したところ、30分待たされた。何をしているのかと訝った。


そしたら自分が書いたその書類を、パソコンに入力していた。

相談員がである。え?それって、私が直接パソコンに登録すれば、その入力業務は無意味な仕事なのでは?

と思ったが、言っても意味がないので、何も言わなかった。


30分間私は暇だった。そのため、フロアーを観察した。

ハローワークには障害者フロアーという階がある。そこは障害者専門の求人があり、大きなスペースが取られている。

先週行ったときに求職者は自分ともう一人。つまり2人だった。


受付窓口は10個あり、相談員は10人いた。8人は暇を持て余していた。

受付のうち2つだけが使われており、残り8つの机には誰も客がいない。しかし潰れたりはしない。バックに税金パワーの親方日の丸がいるため、潰れはしない。


いつものことだ。職員は暇で暇で仕方がない。だから意味のない入力業務に時間を掛けて、じっくりゆっくりやる。

やってもやらなくても良い、意味のない業務なのだが、喜んでそれをやる。


全員が非正規公務員である。非正規公務員が目と耳を失った障害者に非正規社員の求人を提供する。

これが現代日本ハローワークの原風景である。地獄絵図とも呼ぶ。


ついでにこの論理的パターンをメタ(上位)から俯瞰していくと、親方日の丸のコーポレート・ガバナンスは、そしてそのスローガンは、絶対に責任を取らない。給料以上働いたりはしない。である。

あまり知られていないがこれである。


コーポレート・ガバナンス(企業統治)の組織運営において、絶対にやってはいけないことは何か。

それは責任を明確にしないこと。責任者を置かないことである。

これは一般企業において絶対にやってはいけないことである。


だからこそ公務員は、そして親方日の丸は、上から下まで徹底的にこれをやる。ていうか、やり通す。やり切る。犯罪を犯しまくる。

オリンピックを例題に挙げてみよう。


2021年に開催された東京オリンピックにおいて、不祥事が死ぬほどたくさん発覚した。

エンブレムパクリ問題。新国立競技場の総工事費・無責任増額問題、オリンピック開会式のテーマソングを作曲した小山田 圭吾が障害者いじめで障害者をバックドロップしながらうんこ食わせていた問題。


開催前だけで不祥事は10個以上。開催後もその2年度、今年に入り、五輪の運営業務費用の水増しをし、多くの税金を着服した電通の談合事件問題。

しかし誰一人責任を負ってはいない。犯罪を犯したのに、オリンピックの責任者は牢屋に入れられない。


なぜか。なぜなら、お上は絶対に責任者を置かないコーポレート・ガバナンスで組織を統治し、犯罪を犯すためである。

五輪の責任者は全部で4名居た。それがこちら↓だ。


東京オリンピックの責任者一覧

新国立競技場のもっとも優れたザハ案にしろ(美しいデザインなのにコスト高で廃案になり、なぜかその後、ダサいデザイン案の建設費はより増額したが、誰も責任を取らなかった)電通の運営費用の着服にしろ、責任者がおらず、財務のチェックをする人材も、その責任者もいなかった。

開催費用が増えても責任者がいないのだ。チェックする人間がいないのだ。だから無責任に増え続けた。


オリンピック大臣の丸川 珠代に取材をすれば、都知事組織委員会の問題だ。彼らが承知しているはず。と言い(国の問題ではない。私は絶対に責任を取らない、誰かがやっているはずだ、実は誰も会計監査をやっていなかった、予算のチェックをしていなかった)、都知事小池百合子に取材を申し込めば、国と事務総長である前財務省事務次官の武藤 敏郎の問題であり、東京都に責任はない。

彼らがやっているはずだ。私は存じ上げない。と、責任転嫁を続けた。

そして最後に、スタジアムの建設予算は国が責任を持って出すべき。とコメントした。


障害者いじめのうんこ食わせてバックドロップ問題にしろ大会組織委員会事務総長の武藤 敏郎と大会組織委員長の橋本 聖子が言い争いをする場面をメディアは報道し、飽きたあとは誰が責任者でどの様な責任を負うのかの報道はしなかった。

というか、メディアは飽きたら報道を終了させ、トップは誰一人責任を負わなかった。

電通の談合が起きても(実際起きた)知らぬ存ぜぬで押し通したのである。日本のトップエリートは犯罪を犯しても捕まえることはできない。


企業統治の論文において絶対にやってはいけないのがこれである。

企業の場合、責任を負う責任者が明確なので、業績が落ちたらCEO(最高経営責任者)が謝罪会見をし、直ぐに生首が飛ぶ。速攻でクビになる。

明日から無職だ。いきなりステーキの社長なんて新コロで業績悪化後すぐに生首が飛んだ。社長なのに、責任が明確化されているから、一瞬でクビになる。


財務における談合や粉飾問題があれば(嘘偽りの決算を公表すれば)、東芝のように最高経営責任者(CEO)から最高財務責任者CFO)、また経理・会計・財務のトップまで5人の生首が瞬時に飛び、今現在も賠償責任を5人で3億円払わされている。

嘘の決算1発で3億円である。決算書に嘘の数値を1つ載せただけで、民間がやると、日本政府や日本の政治家が年中やってる談合や税金着服後「存じておりません」「記憶にありません」で、一発無罪ではなく、8年裁判やって損害賠償請求3億円まで搾り取られるのだ。

これは徹底的に責任が明確化されているためである。


この様に企業は責任者を置くため、犯罪を犯した時のリスクがあまりにもバカでかい。

責任が明確になっているから業績を落とすと自分のクビが一瞬で飛ぶと自覚する。よって、必死にならざるを得ない。


政府はこれが嫌なのだ。必死に働くのがバカらしいのだ。楽をしたい。もっとたくさんズルをして、牢屋には入りたくないわけだ。よって、お上の組織運営はこれの逆を行く。絶対に絶対に責任は取らない。負わない。

オリンピックだけではない。末端の職員ですら絶対に責任を取らず給料以下の仕事をすることでお得感を得ようとフルコミットする。

事実、民間の転職エージェントだと、一人の求職者について毎回同じ転職エージェントが就く。


人事考課において転職エージェントがどれくらい求職者を就・転職させ企業から売上高(就・転職時の成功報酬手数料)を受け取ったのか、数値で成果が現される。だから民間企業の転職エージェントは必死である。

その求職者を就職させなければ自分の給与減に直結するためだ。


しかしハローワークでは毎回担当職員が替わる。前回はどこまで就職活動したんでしたっけ?と、1年契約の非正規公務員が死んだ目で聞いてくる。

無責任である。仕事に対して責任を負わない。取らない。

まるで子供である。

お上こと親方日の丸は絶対に絶対に責任を取らない。成果を出さなくてもいい、職員が努力するインセンティブ(動機)すら構築しない。

失礼な組織である。要は組織全体の意思として楽をしたい。子供なのだ。責任を負う、全うする、大人がいない組織である。


区役所も市役所も年金事務所も全部これ。紙の整理券を受け取って、前回年金の手続きどこまで進みましたっけ?と聞いてくる。甚だ無責任。子供じみた非正規公務員の職員がだ。

ちなみに生活保護課のケースワーカーですらこれ。1年交代制で新しいケースワーカーが配属される。難病で寝たきりだったり病院通いだったり生活保護脱却のため就職活動中だったりすると、新しいケースワーカーがどこまで就職活動しましたっけ?病気の進行はどこまで進んだんです?なんて病名なのですか?と聞いてくる。

毎回4月に自分の病名と進行化の速度と就職活動の進捗を新しいケースワーカーに説明するのが生活保護者の恒例行事である。


彼らは絶対に絶対に責任を取りたくないのである。だから1年リセットでまた最初からやり直し。とても無責任。病気で寝たきりでもうすぐ死ぬ高齢者とも1年でオサラバ。自分の任期中は死ぬなよ。後味悪いから。が実情。信頼関係が築ける前にケースワーカーが交代されるから、また始めからである。いまの病気だと事務とかもう見えないからある程度見えなくても働ける職業を探しているところです。耳もまったく聞こえなくなったから、農作業とか単純作業とか清掃とか会話が不要な良い求人があれば応募したいです。最低賃金でもなんとか食べていきたいです。と、今年の4月に説明したばかりである。というか、毎年のことである。折衝にコストが嵩(かさ)む。高コスト体質で無責任な知能の低い組織形態。

国が事業起こすと必ず失敗する理由もこれ。国民年金の支給額より年金事務所の年間運営費用のほうが支出額が多いのだが、予算に責任者いないし、人口減ってるのに全国各地に年金事務所を無制限に建設しまくるし、その事実をマスコミは報道しないし、誰も日本人は財務が読めない。だから大丈夫なのだ。

凄まじく低い知能。知性。驚くべき愚鈍さ。徹底的に間違った組織論。成れの果てのようなコーポレート・ガバナンス。これがお上の特徴である。低知能形態。


メディアがこの論理性を報道しない理由が私には分からない。メタで(全体図を)見れていないほど知能が低いのか。

コーポレート・ガバナンスの論文を読んだことがないのか。

私には分からない。

可哀想な人たちだと考えている。


要するにハローワークとは行くと全員損する場所なのである。ある程度知的に思考しなければ、利潤を得ることは難しい。

損失ばかりである。行くと大損である。

話を元に戻す。本題に入る。

続きはnoteで読めます


P.S.


9,426文字も書いた。

以前も似たような記事を3年位前に書いたことあるけど、情報を刷新してます。


2023年のハローワークの障害者求人をかなり見てきたので、そのなかからおすすめの(というか、内定しやすそうな職種や業界についての)分析をしています。

いつも通り、みなさんの大好きなゲーム理論を使っています。

関連して犯罪を犯しても捕まらない国は、無料で書いてます

興味があれば是非!

(おしまい)