障害者新聞

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俊才シナリオライター、丸戸史明の最高傑作はパルフェだと思う

この前、PCゲームやってて3徹した。

丸戸史明のゲームをやっていたのである。

 

 ☆☆☆

 

最初の2徹目はパルフェをやったことにより朝を迎えた。最後の1徹目は「世界で一番○○な恋」をやったためである。

 

丸戸史明氏のゲームはほぼすべてやってきたけど、思うに彼の最高傑作は戯画が発売したパルフェだと思う。

ホワイトアルバム2ではないのではないか?と実感するのだ。

 

日本のPCゲーム市場、とかく2000年代のPCゲーム市場は恐ろしくクオリティーが高い。それは優秀な作家(シナリオライター)が当時あの業界に居たためである。

 

いまはほとんど作家になってしまったが、当時はゲームを作っていたのだ。

 

日本には漫画、ゲーム、アニメなどさまざまなコンテンツがあるが、それらをひっくるめて日本のコンテンツの最高傑作5指を挙げろと言われたら、私は全部PCゲーム業界のゲームソフトを挙げたいと思ってしまう。

 

個人的に私の日本トップコンテンツ5指はこちら↓だ。

 

■日本のトップオブトップコンテンツ5指

この5指が日本の頂点である。このラインナップは、はっきり言って強い。強すぎる。

 

ドラゴンボールジブリポケモンファイナルファンタジードラゴンクエストも、世間一般に認知されているコンテンツより、これら2000年代のPCゲームのほうが圧倒的に上なのである。

 

その日本トップコンテンツの一角、パルフェの里伽子Trueエンドを執筆したライターこそが俊才、丸戸史明なのだ。

 

この5傑は日本の頂点と言ってもいいコンテンツである。そして5傑のうちの1角を担っているのがパルフェの里伽子Trueエンドなのである。

 

これをやってしまい私は徹夜をしてしまったのだ。はっきり言って丸戸史明氏は、文章の上手さでは日本一のシナリオライターである。

だから彼は田中ロミオのように失敗作がほとんどない。

 

ロミオはおもしろいゲームも作るけど、たまにつまらないゲームも作るライターなのだが、丸戸史明はほとんど失敗作を作らない。

 

1文1文のセンテンスの質が高いから、読んでいて不愉快な気分にならないのが彼の才能なのである。

 

だけど、里伽子のシナリオだけは丸戸史明作品のなかでも特異な存在であり、文章力ではなくストーリーがぶっちぎりなのである。

 

このシナリオは別格のフェイクシナリオなのだ。もちろんフェイク(騙す)シナリオの頂点は人類史上最高傑作と呼ばれる神ゲーEver17である。

 

神のゲームを超えることは決してありえない。だけど、文章の質とシナリオの複雑さ、そしてフェイクとコミュニケーションの錯綜した会話の卓越さにおいて、パルフェの里伽子Trueエンドは業界史上最高傑作のコンテンツと言っても過言ではない作品なのである。

 

よくぞこれほどまでの作品を作ったなと思考させられる、感銘を受けるゲームなのだ。

 

里伽子Trueの終盤の会話の妙技は非常に卓越している。ヒロインとしての里伽子のビジュアルはそれほどでもないのに、この世にこれほど魅力的な女性はいるのだろうか?と考えさせられるほどの献身さをもったヒロインなのである。

(シナリオ内部では『俺は聖母を失った』という言葉さえ使われる)

 

日本の頂点はここまですごいのか!と震撼させられるシナリオである。是非読んでみて欲しいアドベンチャーゲームである。

 

俊才シナリオライター丸戸史明の才を圧倒的なる彼の才能を読者は知ることになるであろう。

 

私は3度目なのにまたしても最後まで一気読みし、徹夜してしまった。おぞましいほどの才能である。フェイク系のシナリオではEver17車輪の国、向日葵の少女には敵わない。

 

だけど、純粋なシナリオの質、ストーリーの質の高さだけで言えば、業界5指どころか日本のコンテンツのトップ5に登り詰められる出来なのである。

 

日本のトップオブトップ、頂点にいるのはCross†Channelである。これを越える作品はもう出てこないのではないかと思っている。

 

だけど、日本のトップ5は私のなかではすべてPCゲームであり、ちょっとこいつらがあまりに強すぎて他のゲーム、漫画が霞んでしまうほどにぶっちぎっているコンテンツなのである。

 

パルフェの里伽子Trueエンドとはそれほどに傑出したストーリーであり、いまやっても他の並み居るコンテンツをすべてぶち抜くほどに質の高いコンテンツであり、フェイトやCLANNADのような名作であっても、このシナリオに追いつくことすらできないのである。

 

CLANNADのアフターストーリーとホワイトアルバム2であったとしても、私はパルフェの里伽子シナリオを取ると思う。

 

それほどとんでもないのが、丸戸史明の最高傑作パルフェの里伽子Trueエンドなのである。

 

普段は文章の質が高いことが彼の持ち味なのに、このシナリオではそのストーリー展開の複雑さと、トリック感、全体構成の符号感が実に秀逸なのである。