障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

【会計学を学ぼう】ホリエモンさんは無罪である。

自分は簿記1級を取得して、企業の経理部で働いていた障害者です。

かなり以前から思っていたことなので自分で調べましたが、堀江さんは無罪です。


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堀江さんはライブドア事件で逮捕され収監されました。


だけど、彼が経営していた株式会社ライブドア粉飾決算をしていません。前々から何で捕まったのか、ほんとうに謎だと思っていました。


東芝オリンパスがやったのは粉飾決算です。たとえば東芝は赤字額が1,500億円以上あったのに、嘘を付いて黒字にし、1,500億円分の数値を隠して、でたらめな数値で決算書を発表しました。


つまり、東芝オリンパスも、数値をいじって嘘の数値を使っていたことになります。


ライブドアは違います。ライブドアがやったことは、ライブドア傘下のM&Aチャレンジャーファンドが株式交換によって自社株で企業を買収した際に、買収される側の企業オーナーが現金に困っていたため、一部ライブドア株式を買戻し、現金で企業を買収し、受け取った自社株を市場で売却しただけです。


当時株価が上昇していたライブドア株は40億円の売却益を生み出しました。


そして、株式会社ライブドアはこの利益40億円を自分の本業の儲けである売上高に計上してしまったのです。これ、全部合法です。株売って、売却益を計上させただけですから。


株の売却益は、普通なら本業はライブドアが金融業ではなくIT企業のため、特別利益に計上すべきものです。金額に嘘偽りはありません。ただの帳簿記述ミスです。


売上高に計上しようが特別利益に計上しようが、株式交換したときの払い戻し自社株を売却することは、違法でもなんでもなく、普通に合法です。利益を生んだことに変わりはありません。


東芝のように嘘付いて1,500億円数値を弄(いじ)り、利益を水増しなんてしていません。


東芝の経営陣は大粉飾を犯して実刑判決を受けず、このまま行くと罰金刑で済むところを、ただの帳簿記述ミスなのに、堀江さんはなぜか収監され刑務所行きになったのです。


これには検察側に何らかの恣意的(悪意)の感情があったとしか思えません。


なんで、たかだか帳簿記述ミスしただけで執行猶予も付かずに、刑務所にブチ込まれるのか大いに謎です。


憶測ですが、当時のライブドアはフジテレビの筆頭株主であるニッポン放送を買収して、フジテレビの経営権を獲得しようとしていました。


日本にはチャンネル利権というものがあって、チャンネル数が絶対に増えないようにできています。


フジテレビは8チャンネルで他に日本テレビの4チャンネルとTBSの6チャンネルとテレ東の7チャンネルと言ったように、新規参入を拒み、競走しない既得権益市場が出来上がっています。


なぜ、新規参入を排除しているのかは分かりません。プロ野球球団もそうで、セリーグパリーグに6チームずつしかありません。


プロサッカーリーグであるJリーグは18球団あり、成績不振に陥ると下位のリーグに降格しますし、下位のリーグは成績が良いと上位のリーグに昇格することができます。


よって、競走のあるJリーグのほうが既得権益がなく、お客さんも毎年増加していて、競走の激しい市場であると言えます。


競走をわざと起こさないテレビの市場はインターネットが確立した後、フジテレビも日本テレビもTBSも、いままでまったく競走してこなかったため、業績が低迷しました。


(だけど、既得権益があり、競争してこなかったため、従業員の給料はすこぶる良かった)。


そのような既存の体制にメスを入れ競走市場を作ろうとした堀江さんは、なぜかまったく悪いことしてないのに、既存の体制を壊す破壊者だと思われ、悪意によって刑務所にブチ込まれました。


無罪なのに有罪と判決され、新聞社はテレビの親会社のため、無罪なのに有罪と書き立てられ、堀江さんは2年6ヶ月も檻の中で暮らすハメになりました。


そして出所後は経営者であることを辞めてしまいました。もしも彼の会社があのまま成長していたら、日立グループを上回るほど大きくなっていたでしょう。


日立の従業員は303,887人、平均年収は849万円です。つまり、もしライブドアがあのまま大きくなっていたら、従業員給与だけで毎年2兆5,800億円を支払ってる巨大金融コングロマリット企業が日本に登場していたのです。


これは、とんでもない経済的損失であり、彼が経営の第一線から退いたことで、お給料をもらって豊かになれる従業員が30万人以上も減ってしまったのです。


無罪なのに1つの中核都市を潰したのと同じだけの経済的損失を日本に生み出しながらも、帳簿記述ミス1つで、悪意によって刑務所にブチ込むことが出来る国、それが私たちの住んでいる日本という国です。


出る杭は無罪を有罪にしてでも刑務所にブチ込む国、それが私たちの住む国、日本の醜い姿です。


この国にはもう正義も正しい行いも、真っ当さも利他もなにもなく、経済的敗戦によって20年間負けに負け続けた経済的敗戦国であり、平均年齢46歳の他人の税金を1円でも多く奪いたい卑しい貧乏人の集まり。

それが今の日本という老人大国の哀れで悲惨な末路です。


努力する人を徹底的に懲らしめてやろうというイデオロギー(思想)を持った、最大所得税率50%の愚かな国。合法な取引をしているのに、無罪を有罪にできる劣った国。


正社員利権を守りに守り抜いいたせいで国民所得ががた落ちし、中進国になってしまった劣等国家、とても恥ずかしい国、哀れで無様な日本の成れの果てなのです。