障害者新聞

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サッカー日本代表はなぜつまらないのか?

サッカー日本代表の試合はなぜいつも、つまらないのか?

そして日本代表の10番である香川選手は、なぜ代表だと本来のプレーができないのか。その理由を書いていきます。


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サッカー日本代表が試合をするのは、およそ3ヶ月に一度です。


3ヶ月に一度、各クラブチームから召集を受けた日本代表の選手たちが集まって、2日間合宿をして、親善試合に臨みます。


そのため、試合前の練習は2日間しかできません。ハリルホジッチ監督が嘆いているのはそのためです。


サッカーは11対11のチームスポーツなので、個人技での打開もできますが、基本はチームとしての連携プレーで崩していくスポーツです。


マスコミが日本代表のことをよく決定力不足と報じますが、11対11で戦うサッカーという競技は基本、点の入りにくいスポーツであり、4点、5点と入れなければ勝てないのではなく、たった1点獲っただけでも、相手より多くの得点をしていれば、勝利するスポーツです。


日本代表の選手はクラブチームにおいては本来の実力を発揮しています。なぜなら、サッカーは連携プレーが一番重要であり、毎日一緒にプレーしているクラブチームのチームメイトとは1年365日、いつも一緒に練習しているし、年間で40試合から50試合はこなしているためです。


3ヶ月に一度集まって2日か3日しか練習できず、ぶっつけ本番で試合に臨む日本代表の試合が、クラブチームの試合よりも単調な攻撃で、選手が連動しないのは、練習不足のためです。


特に日本の10番、香川真司選手は、個人技で打開する選手ではありません。メッシのように個人技で打開する選手であっても、アルゼンチン代表のときのメッシよりも、バルセロナでのメッシのほうが、スーパーなプレーをします。


それはクラブチームのほうがチームメイトと普段から一緒に数多くの練習をしているためです。


香川選手は個人で打開する選手ではなく、一瞬のキレとスピード、コンビネーションで切り込んでいくタイプの選手です。


この前、ドルトムントレギア・ワルシャワUEFAチャンピオンズリーグで試合をしたとき、香川選手がバックパスした瞬間にペナルティーエリア内に突進したプレーがありました。


日本代表だったら、ありえないキレ味のプレースタイルです。ドルトムントでは5年も前から一緒にプレーしているシャヒン選手が香川選手のバックパスを受けた瞬間にダイレクトで香川選手の頭上を通り越して、ペナルティエリア内にワンツーでボールを送り込みました。


コンマ0.1秒のプレーです。香川選手の目の前にはディフェンダーが2,3枚いたためそれを打開すべく、バックパスを送ったのですが、そのバックパスの意味をシャヒン選手は一瞬のうちに理解して、ダイレクトで香川選手にリターンパスを送ったのです。


香川選手は、そのパスを受けてすかさずグラインダーのパスをロイスへ送り、ロイスはゴールを決めています。


この3人の連係プレー、わずか2秒から3秒の出来事です。一瞬のキレで勝負する香川選手には、彼のパスの意図を理解できる長年一緒にプレーしている選手が周りにいないと機能しないのです。


日本代表で香川選手がクラブチームのときのように光り輝いていないのは、連携プレーができていないためです。


他の代表選手もクラブチームのほうが基本的によいプレーをしていますし、各国代表のチームよりもクラブチームのほうが、基本的に戦術も高度で監督の能力も高く、そしてなによりクラブチームのほうが強いのです。


そりゃブラジル代表やアルゼンチン代表より世界各国オールスターのバルセロナレアルマドリードのほうが強いのは当たり前です。


バルセロナの3トップはアルゼンチン代表の10番とブラジル代表の10番とウルグアイ代表の9番です。南米でもっとも得点能力の高い3名を一つのクラブチームが独占しているのだから、反則ものです。


Jリーグにしろ海外リーグにしろ、クラブチームの試合を毎週見ているほうが、実は日本代表の試合よりも戦術レベルが高く、そしてチームの流れるような連携プレーが見れて、楽しいです。


もしサッカーに興味があるのでしたら、日本代表の試合だけでなく、特定のクラブチームの試合を毎週見てみることをおすすめします。


クラブチームの試合のほうが戦術にしろ試合展開にしろ、複雑で面白味があります。


毎日選手が一緒に練習しているクラブチームのほうが、各国代表よりもサッカーの醍醐味である連係プレーの完成度が高いのは、至極当然なのです。

代表以外のサッカーも、興味がありましたら是非見ていただきたいです!

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