障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

アルバイトするくらいなら起業すべき

この前、ボロクソに働いたあと脳が疲弊した状態で大戸屋へ行ってきた。んで、「チキン母さん煮定食」を注文した。

あまりにも長時間労働したため頭痛が解消されず、チキン母さん煮定食の甘い出し汁で脳を回復させられたらと思考していました。


☆☆☆


注文を頼むと大戸屋の店員さんはテキパキとした動きで注文を聞いた後に復唱し、注文内容を端末に入力し、厨房へと去って行きました。

そこで私はすかさず哲学を開始しました。


正社員のサラリーマンとパート・アルバイトの違いは何か?


それはパート・アルバイトは極めて受動的だということである。要するに、パート・アルバイトは、ある一定の時間内において、言われたことをただやっていればお給料をもらえるのである。


それがサラリーマンになると一々手とり足取り教えてもらえる訳ではない。自分で考えて仕事をすることになる。


たとえば、今月の会議で使用する資料の作成だったら、今月は売上が過去最高額だったため、ウチの部署の業績が一番目立つグラフは何かを考える。


上司からは「資料を作ってくれ」としか指示が出ないため、どんな資料を作ればいいのか、また、どんなグラフやデータを取得すればいいのかは自分の裁量となり、自分で考えて資料を作ることになる。


そのため、棒グラフのほうが目立つ資料が作れるだろうか、昨年度とのデータの比較がいいだろうか、それとも先月との比較がいいだろうか?


あるいは、競合との比較のほうがウチの部署の業績の良さが強調されるだろうか。


などとあれこれ考えて仕事をすることになる。ただ、これも最初に上司から「今月の会議で使う資料を作ってくれ」という依頼があって、その指示に従って受動的に動いているに過ぎない。


起業はここがまったくもって異なる。起業すると、最初に指示なんか誰も寄越さないのだ。


パート・アルバイトも正社員も受身であり、基本的に指示が届いたら仕事をする。正社員の場合、自分で仕事を生み出してしまうこともあるが、大抵の日本人は「指示待ち」である。


それが起業家になると、自分から仕事を創り出さなければならなくなる。いきなり難易度がMAXなのである。


起業家になって、まず、最初に思考することは、社会は何に不便しているのか?


である。私の場合だと、障害者がきちっとした文章で情報公開していることは日本では少ない。


自分から舞台に立つ障害者は極めて稀であり、障害者の実情をインターネット上に公開することは、とても社会的価値が高いのではないか?


健常者が書いた障害者コラムではなく、障害者が書いた生の現実に即した障害者コラムというものは、社会的ニーズが極めて高いのではないか?


と、社会が欲しているものを最初に考え、そのニーズに対して自分が保持しているスキルのなかからできることをひたすら長時間労働して仕事を生み出していくという思考ロジックが求められる。


これは滅茶苦茶に難易度が高く、なんでこんな難しいことをしなければいけないんだろうと、たまに思うこともある。


正確なたった一つの解答なんて存在しない手探りの状態で、何の指示も誰からも無く、自分1人で仕事を一つひとつ生み出していくのが起業家の仕事スタイルなのである。


聡明な上司というものが存在しないため、起業家として仕事すると飽きれるくらいに失敗するし、あまりにも失敗しすぎて目の前がクラクラすることもある。


だけど、どう考えても、起業家のほうが困難な仕事ばかりのため、人間的にも労働者としても成長できるのは事実である。


実際、サラリーマンやってたとき3年で企業のホームページのアクセス数70%しか増やせなかった。


それがいまでは毎月2倍ずつアクセス数を増やすことができているのである。


頭おかしいくらいに失敗し、立ち眩みもするけど、それ以上に成果が出過ぎるのが起業家として働くメリットなのだ。


とりあえず成長したいなら、学生の間だけでも18歳になって大学1年生になった瞬間から起業すべきだと思う。


生計を立てられなくてもお金を稼いだことのある経験は、現場経験や実戦経験として就職活動時に高く評価されるし、4年で生計を立てられるくらいに事業が成長してしまえば、もう就職活動自体をする必要がなくなる。


そのため、大戸屋で注文を受けてから、「チキン母さん煮定食」を待っている間に、私だったらアルバイトしないで瞬殺で起業するわな。と思っていたのである。


もう、18歳になったら即効で起業する。


んで、事業を立ち上げて、もう嫌というくらいに失敗しながらも、ありえないほどの成果を叩き出して、人間的にも労働者としても成長していく。


指示待ちとか指示を受けてから仕事するとか、時間内だけ指示通りに動いていればお給料を貰えるとか、労働者は実にヌルいんだなと、あまりに仕事しすぎてパンク寸前の頭で、私は思考していたのである。


どう控えめに見ても起業が(一番苦しいけどw)、もっとも成長できる選択肢であり、自分のこの選択が間違いではなかったと、大戸屋で優秀なウェイトレスを見て、私は思考していたのである。


とりあえず、盲ろう者としては大体日本一か日本で2番目くらいのブログになったため、次は障害者で日本一のブログを作ろうと思う。

私がそうすると決めたからには、絶対に絶対に実現してみせる!


この異次元のやる気が起業家にとってももっとも必要不可欠な情熱であり、闘志でもあり、野心であると思っている。


障害者は全員起業すべきだし、健常者も出来うる限り起業して、日本人全員金持ちになるのが一番なのに、何で労働者なんて楽な道へ進むかなと思考しながらも、楽な道だからこそ、そちらへ動くインセンティブ(動機付け)が発生するのかと一人で理解しながらも、料理ができるのを待っていた。


私は障害者になって、そして起業家になって、よかったと思う。とりあえずは日本一の障害者ブログを作って、それが出来上がったあとに、その後について考えてみようと思っている。