大手量販店で価格交渉や値切りをしないで商品を買う客。
それは私です(爆)。
☆☆☆
大手量販店のビックカメラやヤマダ電機をたまに利用しますが、自分はほとんど価格交渉をしません。安くしろー!と値切ったりしません。
価格交渉すれば1万円~2万円安くなることを知っていてもしません。価格comと同じ値段でも買えるのに買わない理由は二つあります。
一つは彼らが現金での値引きをしないためです。20万円のカメラを買うとき、ポイント還元率を25%にして実質5万円値引きしてもらった場合、また大手量販店に行って5万円分の何かを買うのが面倒だからです。
同一の大手量販店に何度も行くという行為は習慣化を生みます。何も考えなくても近所のコンビニに入ってしまい、入店後「あれ、なんで来たんだっけ?」と頭をかしげることがあります。
これは行動の習慣化が生んだ現象です。大手量販店が狙っているのは顧客満足度の最大化ではなく、顧客を何度も店に来させるためにわざわざお釣りを支払わず、ポイント還元という形でお釣りを返してくれないビジネスモデルを構築しています。
何度も来店させて欲しい物なんてもう別にないのに、物欲を喚起させる。
これは、顧客満足度と真逆の方向性を持った論理であり、不愉快であり、来店するため店に行く時間がもったいないため、基本的にポイントカードは持たない、作らないことにしています。
時間が人間にとって一番大切なリソース(資源)だからです。あなたの寿命があと1分だったら何も人生を楽しむことなんてできないでしょう。金なんて持ってたって、時間がなければ無意味なんです。
この一番大切な時間というリソースを奪おうとする、わざわざ来店させようとする、欲しい物がないのに、もうひとつ余分に買わせようとする愚鈍な精神を嫌うため、価格交渉や値引き合戦を私はしないのです。
定価買いするもう一つの理由は、そもそも価格comの最安値の店のほうがポイントで人を縛りつけることをしないため、店として誠実であり、信頼できることも理由には挙げられますが、それ以前の問題として、小売の市場にいる企業は、みんな利益率が低いためです。
ビックカメラもヤマダ電機もヨドバシカメラも利益率はみんな低いです。参考までに最新決算におけるビックカメラの営業利益率はたったの2.8%です。
こういう市場では社員の労働生産性が低くなります。なぜならGoogleのソフトウェアなら社員10人で作ったソフトが10億人に利用された場合、エンジニアは一人当たり1億人のユーザーを生み出したことになるため、広告収入だけで莫大な利益を受け取ることができます。
だけど、ビックカメラの店舗にいる社員が1人で1億人の客を毎日捌くことは物理的に不可能です。
1ヶ月で1億人でも不可能です。1ヶ月で成人した日本人全員に社員1人で物を売るなんて、物理的に不可能なんです。
だから小売の市場は従業員の平均賃金がIT業界やコンサルや銀行なんかと比べて、ずっと低く抑えられています。
従業員一人当たり売上高が少ないのがその理由です。
私が定価で買う理由は、その余剰分の利益が社員の給料に流れることを望んでいるためです。
別に私は安く商品を買いたい訳ではありません。安く買いたいのではなく、長く使える価値ある商品を価値より割安な価格で買いたいだけなのです。
だからヘッドフォンとかヤマダ電機で買ったけど、ぱっと見、1万円くらいの価値はあるかなと思ったら、値段が1万円に満たなければ直ぐに買ってしまうのです。
あれこれ悩んでいる「時間の消費」は極めて無駄であり、その時間は仕事に充てるべきだと考えます。
価格以上の価値があれば、それを自動的にレジに持っていくだけなので、一々他のお店との価格の比較なんてしません。面倒だからです。
その比較している時間があったら、仕事します。一眼レフカメラのようにお店によって5万円以上差が付く商品は、趣味ということもあり、価格と店舗の信頼性を自分で調べます。
だけど、基本的な生活必需品を最安値で購入したいという考えはまるで無いため、定価そのまんまで買うことのほうが多いのです。
利益がたくさん入ったほうがビックカメラの社員のボーナスや給料が増えるのだから、それでいいじゃん。
ヤマダ電機の店員さんなんかお年寄りの方も多く、髪の毛が真っ白の白髪で品の良いご老人の方もいて、一生懸命に労働されています。
彼らの給料が増えるならそれでいいじゃん。って考えてます。
これが私の買い物スタンスなのです。あまり自分のことばかり考えていません。皆が自分のことばかり考えると不幸な社会になるのを知っているし、自分の貯金とか興味がないためです。
いくら貯金しているのかなんて私も知りません。面倒だからです。調べている暇があったら私は仕事します。