今日、色々暇だったので、AbemaTVへ行ってみた。
☆☆☆
なんかAbemaってほとんどタダで観れて、これでどうやって利益出してるんだろうと考察していたら、瞬殺で理解した。
なるほどね。
ライトユーザーなら全部タダだけど、どうしても観たいって人にはほぼ全部有料になるのね。
理解した。
いまAbemaは大赤字だけど、運営会社であるサイバーエージェントはそれを無視してタダで放映し、放置してる。
アニメだと、たとえば、宇崎ちゃんとか五等分の花嫁とか、彼女お借りしますとか、甘ったるいのが全部タダで観れる。
あと3日間だけだが。その後どうしても観たい人、すなわちヘビーユーザーは有料になる。
これYou Tubeで流すと違法なので瞬殺で削除案件であるw。
まあ別に良い。
2期が始まったあと1期を無料にして2期を有料化して、このように販売しているのだが、まだ大赤字である。
しかし知能の高い彼らはそれらを放置している。
なぜか?
なぜなら儲かるからである。金になるからだ。自分たちの金が増えるからだ。
ゲームのルールはWebマーケティングの教科書に書いてあり、教科書通りに運営している。
Abema TVは利益剰余金(過去の儲けの合計額、預貯金のこと)さえ許せば、この状態を放置するだろう。
なぜなら、赤字額の増加ペースより売上の増加ペースのほうが大きいからである。
ていうか、赤字額は前年比で31億円減少してるし。
売上3倍で赤字31億減なら、そりゃ放置しますわな。
週間視聴者数1,500万人突破してるし。ヘビーユーザーも緩やかに増えるでしょう。
いまあのサイトは成長中なのだ。
アクセス数が毎年倍々ペースだと、損益分岐点売上高にすぐ到達する。
こんな感じ。
■ネットビジネスとリアル店舗の違い
出典:製造業の損益分岐点(https://www.g-f-consulting.com/seizougyousonneikibunnkitenn/)
ネットビジネスは左。固定費は多いが、ある一定のラインを超えると全部利益になる。
うどん屋とかラーメン屋とか飲食店は右。1食の注文より10食の注文のほうが材料費は10倍に増える、それだけ変動費が売上に応じて増加するのがリアル店舗のビジネスモデルである、ただしテナント料(家賃のこと)や人件費など固定費もたくさんあるので、一概に右のようになってるとは言えない。
しかしネットの場合、1人が視聴しようと10人が視聴しようと費用は変わらない。
あくまで発生するのは固定費のみである。
そんな訳でAbemaの売上はいま左のグラフの赤丸くらいなのだろう。
変動費がほぼ発生してないから、固定費の赤い横線を超えると全部利益になる。
サーバの負担費用や増設費など固定費超えが見込めるならば、いまは赤字でも放置してアクセス数増やしまくるのが一番お得である。
ほんと東証一部の上場企業って、本屋に売ってる参考書通りに動くよね。
大体予測できる。予測可能である。
なぜなら一番もっとも効率的で合理的で最速で利益を最大化できるビジネスモデルを構築しようとしているから。
利潤の最大化のために合理的に動いているから。
だからある程度は読める。
非合理性やニヒリズム(利益にならない取り組みをする組織や人、困ってる人をタダで助けるとか金にならない諸行為をする人)が居ないので、全部自己利益の最大化のためにタダでアニメ開放してるので(どうせ固定費以外コストが掛かってない、オタクがどうしても観たいってモノだけピンポイントで有料化されてる、採算が取れる会員数になったら、いままで無料だったサービスがどんどん有料化され使いにくくなるが、すでに有料会員が増えていれば脱退する人は少ないため、その不便さは維持されるゲーム、いま、有料部分が増えてきた段階)、なので、ずっと赤字を垂れ流してるのである。
なんかあまりに低度なゲームで萎える。
ウチの有料記事のほうがクオリティ高いぞ。そんなこと思いながらなぜか仕事してたら深夜になってた。
もうすぐ明日になる。
しかし100億とか200億とか赤字垂れ流さないと新規に参入できないので(逆説すれば、預貯金が年次で数百億円ずつ減っても耐えられる、体力ある企業以外入ってこない市場である)、あまり競争相手が入ってくることはないものの、NetflixとかAmazon Primeとか、既存に強い競争相手が多くて、インターネットの巨人たちと戦ってて、大変だなあと思いましたまる。
(おしまい)