東京五輪が開催され、東京都での新型コロナウイルスの感染者数が1日あたり4,058人まで増加した。
事実上の感染爆発である。
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多くの人たちがネットやテレビで感想を述べる。
オリンピックが原因で東京がウイルスまみれになったと言う人もいるし、逆に特に政府側の人間は、ポジショントークをするから、そんなことは絶対にないと言う。
オリンピックは無関係だと言うのだ。願望、または希求による言説である。
すべての日本人が自己の利益及び快楽のための言説を述べる。いつもの日本人である。
統計学的、疫学的、論理的、公衆衛生学を使った言説を誰一人述べない。正しいことを言うリーダーが現れない。ああだこうだ言ってるだけ。
まず最初に言っておく。全員間違えている。全員だ。
日本人全員事の本質と疫学のモデルを理解していない。
このような状況で誰が正しくまともであり、誰が正しくなく不誠実なのか。
すべて書く。読者のお役に立てる記事を私は書く。
まず過去の言説を検証することで、間違ったことばかり言ってる人が誰なのかが分かる。それがこちらだ。
■間違った情報を提供してる人たち
この人たちの言うことはすべて無視していい。
全部間違っているためだ。過去言ったことを検証すればわかる。
無駄な情報である。というか、間違った情報を頭に入れてしまうから、マイナスな情報ですらある。
オーバーシュート（感染爆発）が起き、特に関東に住む人たちは命の危険に晒されている。
そんなときに損失しか発生しない情報を提供しているのだから、ぶっちゃけ害悪である。しかし無罪だ。日本はそんな国だ。良い国だ。無責任体質。言ったもん勝ち。
では、絶えず正しい情報ばかりを発信しているのは誰か？それはこの人たちだ。
■正しい情報だけを提供している人たち
- 疫学者・感染症専門医
- 公衆衛生学者
- 現場で働いている医師と看護師
- 理論疫学者
感染症についての話を、なぜテレビでは芸能人やお笑いタレントにさせるのか。
私には分からない。
感染症専門医がインターネットで論文を執筆なされているのに、なぜ声の大きい作家や弁護士の言葉ばかりが記事になってしまうのか、私には分からない。
ただ一つ分かることは、理論疫学者の数理モデルに沿ってウイルスは増殖しているという確固たる事実に過ぎない。
8割おじさんこと理論疫学者の西浦博京都大学教授の過去記事が予言めいていて、全て的中している。
たとえばこれだ。
2021年6月9日のインタビュー記事。
■西浦教授の記事
出典：西浦教授ののインタビュー記事（https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-nishiura-20210609）
見出しの副題にある、黄色の下線部をご覧になってほしい。
そこにはこう書かれている。
高齢者がワクチン接種を順調に終えても、8月初めに緊急事態宣言を出すレベルに感染拡大する
いま8月1日で、高齢者がワクチン接種をほぼ終えましたが、西浦教授が2ヶ月前に仰ったことが既に現実になっている。
これを書かれたのはいまではない。2ヶ月前だ。嫌になる精度で当たっている。
ちなみに、そのときの東京における医療崩壊スケジュールはこちらだ。
■東京の重症患者数推移（2ヶ月前に作られたグラフ）
出典：上のリンクと同じ
今のところすべて当たっている。感染爆発の時期すら的中させている、恐ろしい精度だ。
お笑い芸人や作家が感覚や直感で言ったことはすべて外れ、理論疫学者の仰ったことだけがすべて的中しているのである。
日本のメディアは、感染症専門医や数理モデルを使った理論疫学者の言うことをすべて無視し、報道せず、なぜか文系の作家や弁護士や政治家の言説ばかりを捉えて、ネットではああだこうだと議論バトルを繰り広げる。
これが日本である。実に日本らしい社会である。どうでもいい。
ウイルスは疫学モデルの通りに動いていると何度言えば分かるのか、いつになったら理解するのか、私には分からない。
ときに社会は数学の通りに動く。この事実を、社会の本質を知らずに、数学が何の役に立つのかと日本人は言う。
私は彼らの知性が理解できない。これほどの精度を数理モデルが実証していて自分は数学の素晴らしさ、実学特化型の、こんなにも人のお役に立てる学問があるのに、理系を軽視する社会が、私にはわからない。
論文しか読まないからどうでもいい。
西浦教授も仰っているのだが、東京五輪といまの感染爆発は無関係である。
なぜか？
まず、新型コロナウイルスは感染から症状が発生するまでに5日かかる。
ソース↓
■新型コロナウイルスの発症からの経過日数
出典：感染症専門医、忽那賢志さんの記事（https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210725-00249673）
一番下の発症からの日数のメモリが－5からスタートしていることに着目してほしい。
ウイルスに感染して5日間は無症状なのだ。
その後、4日以降に軽症として咳や息切れが起きる。
ここまでで9日である。
ここから病院へ行き、医師がPCR検査をしたほうがいいと判断し、検査し、結果が出るまでに土日の休日も合わせて早くて5日はかかる。
つまり新型コロナウイルスに感染してからその人が陽性であるとカウントされるまでには、通常2週間かかるのである。
よって、いまの東京の感染者数は2週間前の感染者を表している。
東京オリンピックが開催されたのは7月23日であり、競技が開始したのは前日の22日からだ。
気が緩んでオリンピック開催期間中に大勢で自宅や居酒屋でマスクなしで応援した場合
その人が発症し、感染者数にカウントされるのは、平均して2週間後の8月5日からなのだ。
軽症の症状が起きるのが早くて感染から5日後だから（グラフがマイナス5からスタートするのを思い出してほしい）、感染者にカウントされるのは、早くて10日から14日後なのである。
つまり、いま発表されている感染者数は10日から14日前に感染した人の人数だということだ。
要は五輪で開放的になり気が緩んで感染した人は今週の今日または木曜日（8月5日）からカウントされることになるのだ。
いま増えている理由は別にある。
それは感染率が通常の新型コロナウイルスの1.9倍あるインドのデルタ株が東京で主流になりつつあるためだ。
感染症専門医の忽那賢志さんの最新記事を昨日の深夜読んだのだが、恐ろしいほど説得力があり、理路整然としており、知的好奇心から笑ってしまうほどであった。
それがこちらだ。いま東京で何が起きているのかがすべて書かれている。
私達がいま自分や自分の周りの大切な人、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、そして子どもたち。
すべてを守るため読むべき記事はこの2つしかない。
■読むべき記事
この2つのリンク先だけ読んでれば、大体並のニュース記事の1000倍、新型コロナウイルス感染症とその現在の状況を把握することができる。
西浦教授が仰っているように今月ほぼ100%、感染力1.9倍のデルタ株が東京では置き換わる。
それまでは感染者数は増加の一途を辿る。
政府の失態はこれであり、すでに犯した過ちを指摘したり批判するより、いま日本で何が起きていてどう行動に移すのかのほうが、私達には大切な行為であり情報である。
いちばん大切なことは、他者への批判ではない。行動変容（知力を得て自分の行動を変化させること）である。
月間5万人ずつ外国人が入国してるので、そっちは仕方がなくて、身を守る側の情報だけ大量に読み漁っていただけたらと思う。
ちな、最新の西浦教授のモデルデータはこちらです。
これ↓
■東京の今後の感染者数
出典：NHKニュース（https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/tokyo-corona/detail/detail_93.html）
個人的にこうはならないと思っています。
なぜなら検査キャパオーバーになるためです。
要するに検査されず隔離されず東京都民は感染しながらそのまま日常生活を送る。が、個人的な見解です。
あと1-2ヶ月、いまがヤバい時期だということは、意識しておいたほうがいいです。
あと、デルタ株の撲滅は不可能だとか言う人がいますが、インドのデルタ株、台湾ではすでに撲滅済みです。左派系のメディアしか報道しないけどね。
台湾は島国で、空港検疫と、濃厚接触者の追跡調査してるんだから当たり前。
日本の敗因はそこにある。
（おしまい）
P.S：7月29日に3000円。30日に500円寄付金が入金されました。
ありがとうございます。ありがとうございます。
いま、特に関東地方ではとても大変な時期のため、有益な情報を出来うる限りすべて提供いたしますので、自分と自分の大切な人を守っていただけたらと思います。
デルタ株は遅かれ早かれ関西や九州、四国、全国津々浦々に蔓延します。
人口密度の低い地域でも一時的にですが、危険な時期となります。
ただそのリスクを過度に高く取る必要もございません。
いま、東京都の最大値は1日あたり4058人の感染者数ですが、これを都民1400万人で割ると（4058人÷1400万人）、1日あたりで自分が感染してしまう確率は0.0289%です。
そういうことです。
滅多に罹らないけど、罹ると死ぬリスクのある感染症ということです。
まともな情報を提供し、人のお役に立てる記事を書けたらといつも考えております。
寄付ありがとうございました。
