今現在、日本に変異ウイルスはどれくらい入ってきているのか?
☆☆☆
まず真っ先に言うべきは、日本という国はコロナとの共生戦略を取っている国だということだ。
それはつまり空港検疫をしていない国であるということである。
経済が好調な台湾、ニュージーランド、オーストラリア、マカオ、香港は、ゼロコロナ戦略を取っている国だ。
よって台湾でも変異ウイルス!
などというカスみたいな記事があるが、実際には台湾の空港検疫で見つかった変異ウイルスのことであり、国内には入ってきていない。
なぜ、東アジアで日本だけ変異ウイルスまみれになっているのに、彼らの国々に新型コロナウイルスの変異株は入ってこないのか?
これはとても簡単なことで、台湾や香港は入国者を全員21日間強制隔離させ、ウイルスが体内から消滅後に入国させているからである。
日本は3月5日(あと2日後だ)から空港検疫所に隣接するホテルで、たった3日間の隔離が決定した。
ソース↓
■変異ウイルス 新たに13の国や地域からの入国者に待機要求へ
出典:NHKニュース
12月から変異ウイルスが国内で見つかっているのだが、まだ空港検疫しておらず、3ヶ月経った今月5日から始めるのだ。
いままで入り放題だったわけだ。
といっても、いままでも外国人の入国は禁止にしていたり、また、空港で3日間の待機は常にしていた。
ただ台湾や香港やニュジーランドのように、他者に感染させるウイルス量がなくなる21日間の強制隔離はしてこなかったということだ。
そして今後もしないということに他ならない。
まあ仕方ない。
日本のマクロ感染症対策はハンマーアンド・ダンスなので増えたら緊急事態宣言
して減らし、また増えたら緊急事態宣言と、それを何度も繰り返し、経済を破滅させる戦略なので、仕方がない。
では、いま日本にどれくらい変異ウイルスが居て、今後いつ頃爆発するのだろうか?
12月中旬は2名しか変異ウイルスに感染した人はいなかった。
それが1月中旬は50名以上になっていた。
2名→50名なので、1ヶ月で25倍が変異ウイルスの増殖ペースだ。
国内の新型コロナウイルス感染者は月間3万人以上なので、変異株が影響力を持つのは毎月25倍ずつ掛けてやると
- 12月2名
- 1月50名
- 2月1,250名
- 3月31,250名
- 4月781,250名
となり、変異ウイルスに置き換わるのは、最低でも4月であることが分かる。
また、実行再生産数が緊急事態宣言中は1を下回っていたため、この増殖ペースにはならないことも明らかだ。
緊急事態宣言中は変異ウイルスも抑え込まれていたから、25倍のペースにはなっていないのである。
そのため大体4月中旬くらいからじわじわと変異ウイルスに置き換わっていくことが予想される。
次に、この机上の推察を実際の疫学データで見ていくことにする。
厚生労働省は変異ウイルスへの対策として、各自治体に6%以上の検体で変異ウイルスのゲノム解析をしろと指示しているが、神戸市では
その10倍の6割を積極的疫学検査として調査している。
その結果はもうニュースになっている。それがこちら。
■神戸市の変異ウイルス増殖ペース
出典:Yahoo!!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/1b3e62320a57dcf1f364617bcfff22b2c2ccbe4e)
記事を引用すると神戸市では
1月1日から28日は変異ウイルスの疑いがある患者はゼロ。
1月29日からの1週間では4.6%。2月5日からの1週間は10.5%。
2月12日からの1週間は15.2%と徐々に割合が高まっていることがわかりました。
また、2月19日以降では、感染者の約50%に上る見込みだということです。
2月19日以降ではすでに5割を越えているとのことなので、日本は変異ウイルスとの共生をすでにしていることが分かる。
もう手遅れ。
通常の新型コロナウイルスの1.7倍の感染力をもつイギリス株で市中内感染が蔓延したあとなのだ。
あきらめよう!すでに手遅れ。
手遅れなのにまだ対策を何一つしていないし、メディアはそれを報道してもいない。
30年以上衰退しているウィズコロナ国をなめるな!と言いたい。
しかし、日本人は超人的に真面目で、イギリス人やアメリカ人は家に帰ってもうがいと手洗をしないのに
ほぼすべての日本人はそれをしている。
だからすでに変異ウイルスとの共生はしているのだが、あまり感染が拡大したりはしない。
国境を開けまくっていることからも、世界的に収束するまでこのままズルズルと感染者が増えもせず減りもせずあと1年以上コロナとの共生が続く。
それが日本のマクロ感染症対策であると言える。
諦めましょう。もう手遅れ。
70年以上続く無責任体質は伊達ではないのだ。