障害者新聞

目と耳の障害者が作った新聞です。社会の本質を書いています。

ネットの誹謗中傷による自殺の真の犯人は誰か?

プロレスラーの木村花さんがネット上で誹謗中傷に遭い、自殺した。



☆☆☆



当初、インターネットはゴミだから私は読まずにいた。

22歳でお亡くなりになられたことはツイッターのトレンドで知った。


最初、何かの病気だと思っていた。が、実際にはツイッターでの誹謗中傷の書き込み。

いまでも痛いニュースで晒されているが、

  • この世からいなくなれ
  • 消えろ消えろ消えろ
  • 出てけ出てけ出てけ

などの、悪意を持った書き込みが自殺の原因だと後々知った。


詳細な論理性をある程度考察したが、インターネットは馬鹿の集まりだから、いつも通り知性が低かった。

知力を使う人間が一人もいなかったのだ。


彼女が自殺したあとのインターネットは実に気持ち悪かった。

大体のネットユーザーは3つのうちのどれかの反応を示した。


1つは悲しいです。悔しいです。なぜ、もっと早くSOSをしてくれなかったのか。

という書き込みだった。


なにを今更言っているんだ、こいつらは。と私は思った。

5年前に、電通の女性社員が過労自殺したとき、ツイッターで死ぬ前にその思いを綴っていた。


プラットフォーム(=入れ物)としてのツイッターではそういう書き込みは常にあるし、1億2000万人もいるのに、助けて!という書き込みに、誰一人救わなかったではないか。

無視を決め込んだではないか。

今更何を言ってるんだこいつらはと思った。


2つめはアメリカでのツイッタートレンドで木村花さん安らかに眠れ。

などという大変気持ち悪いハッシュタグが付けられ、事件の現場となったツイッターではもういい。

安心して眠れとかいうゴミみたいな英語や日本語が書き込まれた。


問題解決策において困っている人間を放置し死なせてしまった。

その後に悔しい!悲しい!安らかに眠れ!


というメッセージは、何一つ問題を解決していないことの証左だ。

問題解決策としては下の下であり、0点である。


ゴミしかいない。

これが現状のインターネットだ。ということを私は再認識した。


そしてネット民の3つめの行動パターンは、決して許すな。であった。

誹謗中傷をした奴らを絶対に突き止めろ。花と同じ思いをさせてやれ。

という書き込みである。


極刑にしろ!死刑にしろ!同じ苦しみを味わえ!という輩だ。

メンタリストDaigoさんの加害者を社会的に抹消しろ!


決して許すな!

というツイートは、共感され、5万2000回もツイッター上で転載されたのである。


これ↓


■メンタリストDaigoさんのツイート

ダイゴさんのツイート

出典:Daigoさんのツイート(https://twitter.com/Mentalist_DaiGo/status/1264107729532010499

私は胸を痛めていた。

京都アニメーションが放火され34名の死者が出た時と同じように胸を痛めていた。


また、あまり知られていないが、京都アニメーションの放火では京アニで一番の才能が失われた。

武本監督が被害に遭い、お亡くなりになられたのだ。


周りの人間が忘れても私はずっと胸を痛めたままである。

京アニでもっとも優れたアニメ「氷菓」を作った監督さんだった。


今回の誹謗中傷による自殺についてもそうだが、皆死んだあとに問題が解決できないことが確定されたあとに、悲しいとか、許すなとか言って、感傷的になってる私って格好良いみたいなゴミみたいな行為を取る。

もう木村さんは帰ってこないのだ。この世にはいないのだ。


問題解決はもうできないのだ。

今回の事件は3つの条件が揃ったから起きた自殺である。


その3つとは

  • フジテレビがテラスハウスという番組で過剰な演出をした。
  • ツイッターというプラットフォーム(入れ物)の空間があった
  • 誹謗中傷をする人たちがツイッターに匿名で楽にアクセスできた

戦略的思考、ゲーム理論的思考をするならば、この3つの条件のすべてが揃ったからこそ起きた事件である。

たった1つでも条件が揃わなければ起き得なかったのだ。


木村さんがフジテレビに出演しなければ自殺することもなかった。

フジテレビが過激な演出をし、木村さんをヒール(悪役)として設定しなければ、誹謗中傷をする人たちは現れなかった。


フジテレビは先週も過剰な演出で嘘の映像を流し、犯罪を犯している。

原宿の竹下通りの人混みを報道したのだが、2ヶ月前の緊急事態宣言以前の街並みであり、視聴率を稼ぐためにわざと人混みの多かった時期の映像を流し、危機を煽り、虚偽の報道で犯罪を犯した。

逮捕者はゼロだった。


無料でできるSNSというプラットフォーム業者もそうだ。

たとえば、プラットフォーム(入れ物)業者のメルカリは、ニンテンドースイッチが発売されたとき、転売業者が高値で転売するために利用された。


ファミコンクラシックミニが品薄のとき、転売業者が買い占め、メルカリで高値で売買されていた。

またしても犯罪を犯す場所となった。

スーパーファミコンクラシックミニが発売されたときも転売ヤーが買い占めたため、品薄になり、メルカリで転売され、これも犯行の現場となった。


新型コロナウイルスに依る感染者が国内で激増したときはマスクを転売し犯罪の温床となった。

買い占めし転売されることで、ほんとうにマスクが必要な人にマスクが行き渡らず、国内での死者は850人を超えた。


最近では消毒液まで転売されており、転売ヤーがたらふく儲けたあとであり

そのうちの一部が手数料としてメルカリの収入になった。


この国では犯罪を扶助して金を稼いでも、誰も逮捕者は出ないのだ。

電通の女性社員が死んだときもプラットフォーム(入れ物)業者のツイッターでは「ツイッターに報告」ボタンがあるだけであり、ツイッター社の人間は人が過労で死ぬ瞬間までコスト削減のため管理せず、広告だけが表示され、たらふく金だけを稼ぎ続けた。


誰かがプラットフォーム内で話を聞いてあげることも当然なかった。

ツイッター社は高橋まつりさんが過労で自殺するまで放置を決め込んだのだ。


今回は、誹謗中傷が起きても、コスト削減のためツイッター社は木村花さんが自殺するまで誹謗中傷の書き込みを広告と一緒に表示させ続け、放置した。

木村花さんに対する悪意をもった誹謗中傷の書き込み。


死ね死ね死ね死ねなどの痛烈な書き込みを表示させ、一切管理せず、木村さんに嫌というほど見せ続けた。

木村さんが死にたくなるほどの量の誹謗中傷の書き込みをコスト削減のため管理せず見せ続けた。


ブロックしてもまた新しい捨て垢を作られ、また同じ人に別のアカウントで死ね死ね死ね死ねと表示させられる。

木村さんが精神を壊し、死ぬまでツイッター社は一切管理しなかった。


犯罪の場所を提供し、犯罪に手を貸したのだが、ツイッター社からは逮捕者が出ていない。

決して許すなという人たちがいる。

今回、加害者が逮捕されて、懲役刑なり死刑なりになったとする。


また2年後、3年後、逮捕者が出なかったフジテレビが過激な番組を作り、コスト削減のため、まるで管理されてないツイッター社でも、また書き込みが行われ、また死者が出る。

この意味わかりますか?


システム的に死者が今後も出続ける環境は維持されたまま、いま一部の加害者だけ捕まえても無意味なのだ。

犯罪を犯す場所を提供した会社。犯罪を犯すほど興奮する番組を作った会社。

これらも間接的に人を殺しているのだ。


それに気づいていない以上、人を楽に殺せる社会システムが維持・構築されている以上、いままでもそうだったように、今後も誹謗中傷による自殺者は出続けるのだ。

が、社会科学的、論理的、ゲーム理論的な回答です。


インターネットは馬鹿の巣窟だから、それを自認する人間がただの一人もおらず、

私は日本人の知性の劣化に対して胸を痛めながら、恥ずかしく思いながら、パソコンをほぼ起動させず、紙の論文を読み漁っています。


誹謗中傷による自殺者は今後も出ます。で、数年後また許すな。が繰り返されます。

そして一部が実際に復讐を遂げて加害者が自殺したり精神病になって一生を病院内で過ごします。

すると今度は加害者のお父さんやお母さんが、決して許すなと言った人たちにさらなる復讐を返します。


これらは、人を呪わば穴二つであり、悪意が増幅され、一方が殲滅されない限りずっと繰り返されます。

インターネットによる自殺の真の犯人は劣悪な社会システムなんだけど、それを知っている人がいないため、今後も繰り返されます。

正しく生きようという大人が存在しない国。知力がないため真の犯人がわからない国。


プラットフォーム業者とテレビ局だけは人が何人死のうが利益を増やし続けます。

逮捕者は出ません。劣悪な社会システムは継続されます。


真の犯人が誰なのかもわからない、目の前の事象しか見えず、50手先を見通す力もない民族の住む国。

それが私たちの住む国、日本国です。